2017年11月25日

663. JR東日本 福島変電所 交流 BTき電とその周辺

   福島変電所 交流 BTき電とその周辺
 

グーグルマップで表示名が出ない
アプローチ:飯坂線岩代清水駅 容易
奥羽本線(山形線)のき電区分からは、約3.5km離れている。また福島駅構内線のエアーセクション部とも約3.5Km離れている。

近傍の東北電力清水変電所からの66kV 2回線 地中ケーブル受電
スコット結線変圧器 2台

き電線引き出し 奥羽本線(山形線)2本(205,206)、東北本線4本(201,202,203,204)、福島駅構内線2本運転所1本(207・廃止)
構内線上下が出ているのは、大規模な駅 郡山、仙台等で多く見られる
過去のき電系統図 但し福島変電所の部分は部分的に現状と同じ


単純化したき電系統図


道路側入口


線路側入口

東北電力 2回線66kV 受電


H28年張り替えられた

ケーブル埋設標

電柱に注意標識

JR東日本 福島変電所脇の人孔

東北電力 清水変電所から送電


東北電力 送り出し部 ケーブルヘッド


以下JR東日本 福島変電所

右 避雷器

受電端ケーブルヘッドから断路器を経て遮断器

左 MOF

スコット結線変圧器 66kV降圧20kV 右所内母線より断路器を経て
 

別角度

2回線分のケーブルヘッド 左 高配用変圧器

力率改善用コンデンサとリアクトル

力率改善用コンデンサとリアクトル

M座およびT座NF 母線 スコット結線変圧器一番左

直列コンデンサ(SC)

SCを投入およびカット時の操作
き電線引き出し部 回線毎にVTと断路器、遮断器がつながる

奥羽本線 デッドセクション 峠変電所方

東北本線 デッドセクション 北白河変電所方



福島駅構内上下 および 郡山方 エアーセクション方 運転所回線は廃止(福島運転所 配置車両転属のため207)

福島駅構内は上下線が変電所出口で繋がっている。
黄緑 運転所は、どこにもつながっていない


先の福島駅構内線上下がトロリ線につながる

右207き電線が福島運転所にき電していたき電線
201は、福島駅 郡山方エアーセクションまで延長 下り線

202は、福島駅 郡山方エアーセクションまで延長 上り線

奥羽本線 峠方上下206,205

奥羽本線 峠方上下206,205は、き電距離が長いため途中吸上変圧器を経由 誘導障害を低減
上部は福島交通飯坂線

確かに吸上変圧器である

奥羽本線 峠方上下206,205 別電柱で送出
運転所き電線の行方
207き電線は、福島変電所から引き出されているが、変電所の所内母線とは繋がっていない

途中の経路

途中の経路 左207き電線は20kV対応だが右はNF用のポリマ碍子
 この部分のき電線は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため地中ケーブル化されてしまった。

途中の経路 右207き電線は20kV対応 この部分のき電線は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため地中ケーブル化されてしまった。


途中の経路 左207き電線は20kV対応

 207は、最終的にNFとしての運用 途中の銘板が変えられておらず碍子も20kV対応のままの部分が多い


交交デッドセクション
福島変電所 北白川方にある東北本線下り線デッドセクション


 福島変電所 北白川方にある東北本線下り線デッドセクション 
右奥 福島駅下り方構内線
列車 通過中 座標37.776631、140.45722



福島変電所 北白川方にある東北本上り線デッドセクション
204き電線が北白川方につながる 
座標37.776455, 140.457599
 

福島変電所 北白川方にある東北本線上り線デッドセクション
204き電線が北白川方につながる 左奥は、福島駅構内線上り方
 


駅構内 き電線の状況
福島駅構内201き電線 構内通過


在来線と奥羽本線(山形線)は、手前の加圧ビームで同電位となる 構内下り線

在来線と奥羽本線(山形線)のタイ接続用き電線

在来線と奥羽本線(山形線)のタイ接続用き電線 奥羽本線側

在来線と奥羽本線(山形線)のタイ接続用き電線 東北本線下り側



左上下 峠方205,206き電線 右隣201構内通過 その次207福島運転所 使われていない 一番右202 構内通過


205、206き電線は、反転する 207き電線は、後ろの断路器につながる(使われていない)

 207き電線 運転所があったときは、東北本線郡山方の運転所右断路器と奥羽本線方の運転所に207き電線をき電分離していた。 右 奥羽本線行その奥 郡山方運転所行 郡山運転所行は断路器が「開極」現在は使われていない。この部分の設備は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため撤去されてしまった。

郡山運転所行は断路器が「開極」 の先のき電線は、どこにもつながっていない
この部分の設備は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため撤去されてしまった。


別角度 今は使われてない断路器
この部分の設備は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため撤去されてしまった。

205、206き電線 方向転換
上部左からくるき電線は207
この部分の設備は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため撤去されてしまった。
207き電線は、ここまで 右旧207き電線は、実はNFと繋がる
この部分の設備は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため撤去されてしまった。

207き電線は、実は206NFとなる
この部分の設備は、奥羽線上り方新幹線接続工事のため撤去されてしまった。

205、206き電線 方向転換

206き電線は、奥羽本線方面に分離 黄色は207き電線の名残(206N)

205、206き電線は、中川信号所跡に伸びる 207き電線は一時NFにつながる
207き電線の名残

207き電線207TFと表示(使われていない)

207き電線はこの電柱でNFとなる 上部を通過するのは206き電線
 
交交デッドセクション(在来線部分)
206き電線は、この部分でトロリ線に繋がる デッドセクション先(峠側)
206が碍子で分離しているがもう片方は202(206)となる
 

左奥にデッドセクション 左 福島駅構内 右 峠側
 206き電線は、VT 避雷器を経由 断路器接地側端子につながる。但し接地極に接地線は付いていない。断路器上部のき電線は202(206)となる
 この断路器を操作(開極)すると奥羽本線(山形線)峠側のデッドセクション手前(交差部・共通き電)が停電する。

 別角度 206き電線は、VT 避雷器を経由 断路器接地側端子につながる。但し接地極に接地線は付いていない。断路器上部のき電線は202となる
この断路器を操作(開極)すると奥羽本線(山形線)峠側のデッドセクション手前(交差部・共通き電)が停電する。

 奥羽本線(山形線)駅構内及び東北本線との分離用デッドセクション 先断路器で右 峠側次デッドセクション間が停電する。
座標37.762451, 140.452935

異電圧デッドセクション(山形新幹線→在来線合流)

25kV ATと20kV BTの異電圧デッドセクション 左 東北新幹線下り方に接続する連絡線



セクション表示25kV 20kV 異電圧デッドセクション
線路部に侵入防止用の鋭敏な突起物


右 新幹線連絡線 左 在来線上下奥羽本線(山形線)


セクション標識 25kV 20kV 異電圧デッドセクション 座標37.762683, 140.448925

25kV 20kV 異電圧デッドセクション

新幹線からの分岐 山形新幹線 
奥羽本線(山形線) 連絡線


奥羽本線(山形線)への連絡線 左

奥羽本線(山形線) 連絡線自体を き電する断路器とVT 東北新幹線下り線のトロリ線からのき電

本線下り トロリ線からき電線が分岐

 左 奥羽本線(山形線) 連絡線自体を き電する断路器とVT 東北新幹線下り線のトロリ線からのき電

福島駅 山形新幹線 分割・併合位置
福島駅 併合




 隣線のトロリ線と新幹線からのデッドセクション後のトロリ線がつながる 206き電(トロリ線同士がつながる)205き電線はそのまま通過 

 
奥羽本線(山形線) 福島方デッドセクション
在来線・山形新幹線 複線部のポイント渡り線
206き電線で加圧 福島駅近傍の断路器で停電することができる

奥羽本線(山形線) デッドセクション 複線部

き電線が峠側につながるデッドセクション 奥は同電位渡り線(206き電)がある
左 206(202)き電線上り 
右205き電線下り
 
山形線 福島変電所管轄デッドセクション位置 座標37.76417, 140.4384
E3系 デッドセクション 通過


福島駅構内 郡山方入口のき電設備
福島変電所からの201,202き電線が断路器で、電留線用に分岐
 
福島変電所からの201,202き電線が断路器で、電留線用に分岐

 福島駅 郡山方上下エアーセクション 福島変電所からのき電線201.202が郡山方につながる。手前 福島駅構内上下き電

 福島駅 郡山方上下エアーセクション 福島変電所からのき電線201.202が郡山方につながる。VTと断路器の設備
 
201き電線は、最終的にはBT(吸上変圧器)を経てエアーセクション下り郡山方につながる

おまけ
新幹線 福島駅のRPCD(レール電位抑制装置)


 
福島駅にあった鉄道レイアウト




何かのモックアップ



参考文献
鴻巣 哲昭;電力設備と工事の概要:鉄道と電気技術,1992,Vol.3,No.7,pp.9-13
永峰 秀市ら;最近の新幹線 山形新幹線き電系統強化:鉄道と電気技術,2004,Vol15,No.5,pp69-73
永峰 秀市ら;山形新幹線き電系統強化:平成16年度電気学会産業応用部門大会講演論文集,2004,Ⅲ-355-338

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