2018年1月3日

702. JR東日本 自営電力化の現状 津田沼・町田・橋本 各変電所

自営電力化の現状 津田沼・町田・橋本各変電所
正月特集号

東京圏100kmの設備改善項目として以下の変電所の受電をTEPCOから自営電源に変える工事が行われている。
日野 既に自営化、橋本、町田、津田沼 自営化準備中

これは、車両の省エネが進み、年間電力使用量が減少傾向にあるため、できるだけ自営電力に切り替えたほうが得策であると判断されたためである。また火力発電所の運転効率も年々上がってきており1号火力発電機も更新を向かえ効率的な水力と火力のベストミックスができるようになったためである。
平成15年までのデータ 火力と水力のベストミックス
JR東日本は、夜間火力発電所を止めている
さらに省エネが進み、駅ビルの電気供給など鉄道以外への供給を行っている
追記 新宿変電所
 大井・新宿線 1回線増強かもしれない 都合66kV 3回線導入 池袋変電所66kV 化の布石
新宿駅構内 ホーム下の大井・新宿線66kV 2回線だが3回線分の管路


ケーブル延伸用 キヤタピラ式延線機


すでに日野変電所は自営化されており年度末竣工に向けて他の変電所の電源切替工事が進められている。一部ではケーブルの敷設工事が部分的に行われている箇所もあるが、多くは管路・ダクト・トラフの敷設工事が急ピッチで行われている。

日野変電所  
自営化済み 立川変電所からの延伸(武蔵境電源)

 TEPCO電源

 JR電源


町田変電所  
自営化中  長津田変電所からの延伸(新鶴見電源)

受電端
町田変電所の受電端は、変電所建屋から出ているブッシングにケーブルヘッドからの送電線を
つなげる。 外れ GISの末端までケーブルが伸びているのでケーブル接続用GISを新設するのだろう。変電所自体は、GIS化されているので切替は簡単


町田駅 付近 奥 町田変電所

2017年 1月取材

2017年 1月取材

2017年 1月取材 なんと1年もかけている

2017年 1月取材
ほぼ町田側の経路は完成

送電線名は、長津田町田線


長津田町田線 1~2号と予備菅 最近は3管路敷設されるのが普通になっている。

ケーブル敷設開始 2017年11月


ケーブル敷設開始 2017年11月 ケーブル末端




ケーブル延伸用コロと手前ウインチ

ケーブルドラム用架台?
敷設終了

管路もある

既にこの部分は完成

町田変電所への変曲点 ダクト工事
ダクト部完成

 
奥 管路からトラフへ

トラフ この部分にCHケーブルヘッド?
さらに伸ばされ GISの後ろ側を経由

GISの後ろを経由

送電ケーブル 3相一体形

2018年3月には完成の予定

ケーブル引っ張りフック 町田変電所構内


こちら側は、建屋内の整流用変圧器への接続部

MOF部


こちら側が受電端となる 66㎸ 2回線分

TEPCO受電 この部分で建屋に引き込まれGISにつながる
この下の部分にケーブルヘッド? からさらに右にトラフは伸びる


送電端
長津田変電所は、子机変電所から送られてきた地中送電ケーブルの終端のGISキュービクルの
前で管路の 工事が行われている。よく見るとトレンチが切られており、この上部にGIS化された接続部が載るのであろう。


小机変電所からのトラフ(新鶴見電源) 2回線化済


長津田変電所 トレンチ工事

奥のキュービクルが66kV運用中
長津田変電所

6回線分の管路が敷設される 小机・長津田間、長津田・町田間で予備を入れて3回路✖2
右 奥のキュービクル(小机・長津田線)を左のキュービクルに統合
トレンチのうえには新しいキュービクルが設置

新しい66kV 受電キュービクル

一部高配変圧器も交換
前からある整流用変圧器は、そのまま

やはり高配は新設されたようだ

線路際からトラフが2条伸びる

トラフ2条から管路3×2に分岐するダクト
新設キュービクルに長津田・町田線、小机・長津田線を統合するようだ

長津田変電所から町田方へトラフが延びる

軽量プラスチック製トラフ
 




立川駅構内ホーム下立川・日野66kV  2回線収納トラフ敷設例

軽量樹脂製トラフ 立川・日野66kV  2回線収納トラフ敷設例
長津田駅構内

長津田駅 管路

管路からトラフ

管路敷設中
 おまけ
長津田変電所は、き電線の引き出し部を改良中
長津田変電所

セクション表示が妙にでかい

き電線も張替え中


一時的に引きとめ

延伸用コロと引き上げ線

一時的に引きとめ

橋本変電所  
自営化中  八王子変電所からの地中管路(八王子・上野原線)割り込み延伸(武蔵境電源)もし
くは、武蔵境・八王子線 架空送電線分岐

青 境・八王子線 架空送電線  
黄色 八王子・上野原線 横浜線沿い 地中送電ケーブル 八王子みなみ野駅手前で市街地に逃れ架空送電線化


送電端
1案
八王子変電所からの接続点は、八王子みなみ野駅付近まで八王子変電所から線路際に八王子・上野原線の地中送電ケーブルが敷設されているので、八王子みなみ野駅付近にキュービクルタイプの接続点を設けてつなげるのが吉。八王子・上野原線を途中T分岐させて橋本変電所までつなげる。
2案 
八王子・境線鉄塔が片倉駅を横切っているので、この鉄塔から引き下ろしを行い、八王子・上野原線とつなげる。先行して八王子・片倉間の架空送電線路は、撤去する。その後1案の実行
八王子・上野原線 2回線ケーブルヘッド

拡大

武蔵境。八王子線受電 架空線 受電最終鉄構

八王子・境線のうしろぬ未使用の遮断器あり

境・八王子線66kV  2回線 大昔は4回線鉄塔だった

八王子変電所
八王子変電所の所内にコンデンサとリアクトル・抵抗(NGR)が設置され、送電ケーブルの補償を行えるように改良されている。R、S、T各相にそれぞれつなげている。場所は、線路際にありコンデンサとリアクトル等は、なんと絶縁架台上に設置されている。いまどき絶縁架台と思うがそれなりの理由があったのだろう。絶縁架台は左端のオレンジキャップの絶縁変圧器とつながっている。

八王子変電所の脇には、大規模マンションが建設されており、変圧器交換のにもわざわざ低騒音形の変圧器を導入している。敷地は、広いがコンデンサとリアクトルを設置したら鳴きがでるし、またマンションからは、丸見えで反対運動がおこったら、将来的な日野⇔八王子間の地中送電ルートがポシャリかねない。武蔵境⇔八王子間の架空送電線路は将来的には線路沿いの地中ケーブルルートになるはずである。
変電所と線路側にはまれた、狭隘な場所に ケーブル補償用にリアクトル、コンデンサ、抵抗が載った
装置が、各ケーブル相に分割でつながっている

今時 絶縁架台上に右 ケーブルヘッドから、コンデサ、放電用コイル、抵抗、リアクトル
いまどき絶縁架台?
 

絶縁架台の架台側につながる左絶縁変圧器

ケーブルは左ダクトで変電所内へ

 

八王子・上野原線のトラフ 橋本方は既に地中化

八王子・上野原線のトラフ 橋本方は既に地中化
奥に京王線
 

八-上 八王子・上野原線 ケーブル接続点

八-上 八王子・上野原線 ケーブル接続点

八-上 八王子・上野原線 トラフが新品に変更されている 片倉駅 八王子方
 


境・八王子線の鉄塔 片倉駅近傍
この鉄塔から左に過去 八王子・上野原線の架空送電線が伸びていた
線路脇には、八王子・上野原線の地中送電路がトラフに収納されている
現在は、線路沿いを八王子みなみ野駅付近から、市街地の中を抜けて架空電線化された。




境・八王子線 上 武蔵境交流変電所方 右 八王子変電所方

この鉄塔の部分に八王子・上野原線の架空送電線が張られていた

拡大すると1回線 接地中

ブルーシートに覆われた機器


形状から察すると 架線ウインチのようだ
1相だけ 張替?
 

南下する八王子・上野原線
管路に方向 八王子みなみ野駅この地点から線路横断?

管路の敷設径路?

右 コンクリート塊が線路横断 市道部への経路 上八王子変電所方

八王子みなみ野駅付近で線路を潜る

市道部分に人孔

地中管路を辿る

地中管路を辿る


地中管路を辿る 市道を横断


この部分で八王子市のTEPCO管路と共同溝へ導入

地中管路を辿る 共同溝から離れる

地中管路を辿る バイパス沿い

地中管路を辿る

地中管路を辿る 奥バイパスから側道へ未舗装
 


地中管路を辿る この踏みあと直下にケーブルあり

八王子・上野原線 17号で地上に出て架空送電線になる

ケーブルがケーブルヘッドステージまで引きあがられる

ケーブルヘッドから架空送電線へ




 
八王子・上野原線 架空送電線引き出し部
 

上野原方面に伸びる 八王子・上野原線
受電端
橋本変電所の受電端は、TEPCO地中送電線引き入れ部の部分からキュービクルに引き込み、
ケーブルヘッドは建てない方式であろう。既に管路は変電所内に引き込み済み

八王子みなみ野駅近傍  橋本方 2017年12月工事はここまで



左 トラフに66kVケーブル敷設

左 トラフに66kVケーブル敷設

左 管路に66kVケーブル敷設

橋本駅 近傍

橋本駅 ホーム下に管路

3回線分の管路



管路が線路脇に移動 奥 橋本変電所

線路脇から管路が変電所側に移動
 
過去画像 管路がまだない

管路引き込み レタンがあるので外側を迂回

管路が変電所構内に引き入れられる 手前ハンドホール


橋本変電所66kV 受電キュービクルと
TEPCO地中送電路引き込みハンドホール この部分にJR管路がつながる



津田沼変電所 
自営化中  船橋変電所からの延伸(蕨電源・武蔵境電源)

受電端
 津田沼変電所のケーブル引き入れも管路の構築が既に完了し、道路上にはケーブル埋設標が埋め込まれている。津田沼変電所はTEPCOの管路を利用して引きいれを行うのかもしれない。TEPCOの人孔が既にある。
津田沼変電所

GIS化された設備

管路引き込み工事中



TEPCO藤崎線受電 地中ケーブル受電は撤去。この部分に自営送電線66㎸×2回線接続

自営化された津田沼変電所


TEPCOの人孔に引き込まれているようだ
JR側管路は敷設済み JR特電の埋設標が点々と



JR側管路は敷設済み JR特電の埋設標が点々と 奥 津田沼変電所

JR側管路は敷設済み この位置からJR敷地内に導入


管路が道路に引き込まれている


東船橋駅 構内


東船橋駅 千葉方 左に管路敷設



船橋駅千葉方で東京方左に移動


送電端
66kV電源は、はるばる、武蔵境交流変電所から戸田開閉所、蕨交流変電所、小岩変電所経由ですでに船橋変電所まで導入されている。また途中の西船橋変電所は、予備電源としてTEPCO下総変電所の電源も導入されている。船橋変電所の構内ではキュービクルの設置工事が行われ、東船橋駅には管路がすでに設置されている。

船橋変電所 右に接続点

船橋変電所 トラフ工事中 この部分から津田沼変電所へ分岐
 

参考文献
福島裕彦;電気鉄道自営電力設備と運転実績:J.IEIE Jpn,2005,Vol.25,No.4,pp241-244
加藤 修;東京100km圏エネルギーネットワーク更新強化の取り組み:鉄道と電気技術
2017,Vol.28,No.7,pp.3-12
「自営電力のあゆみ」(五十年の変遷);2004:東日本旅客鉄道株式会社東京支社電気部給電課


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