2023年6月13日

1306. JR東日本 西国分寺変電所 新設移転工事開始

  現在の西国分寺変電所は、武蔵野線8両化のために1991年に設置された比較的新しい変電所となる。

22.  JR東日本 西国分寺変電所(直流)

 それ以前は、西浦和SS-9.7㎞-新座SS-8.3㎞-新秋津SS-13.2㎞-府中本町SSで新秋津SS-府中本町SS間が13.2㎞であった。郊外の直流変電所は大体10㎞置きに設置されているので13.2㎞は、ちょっと長い。き電区分所を設置するか、タイポストを導入するかの分界点であるが、武蔵野線は貨物列車も運行されているので、とりあえず高架下の狭隘な場所に変電所を設けた感がある。 

 ちょうど中間点の6.6㎞地点に西国分寺SSが設置されている。受電は武蔵境-立川線66㎸ Π引き入れ1回線である。

 今回 新築移転することなった。現在の変電所は高架下の狭隘な場所に押し込まれ面積は460㎡(約139坪)と小さく、受電回線も1回線で、それもΠ分岐である。面積が小さいので整流用変圧器、シリコン整流器も容量が小さい物が置かれている可能性もある。

 今回の建設場所は、第一種低層住居専用地域 今まではJR東日本の団地が建っていたがそれを、取り壊しての新規建設となるため周辺の住宅と同じ扱いを受け第一種低層住居専用地域になっている。

第一種低層住居専用地域とは 
 良好な住環境を保護するために、10mまたは12mの絶対高さの制限や、敷地境界から建物の外壁までの距離を1mまたは1.5m離す外壁の後退距離制限などが定められている。
 したがって第1種低層住居専用地域では主に1~2階建ての低層住宅がゆったりと立ち並ぶような住宅街(高級住宅街)が形成されるケースが多くなっている。低層住居のための用途地域で高い建物や騒音を出すような用途の建物は建築できない。建ぺい率限度が30〜60%、容積率限度が50〜200%に設定されるなど、用途地域の中で特に規制が厳しいことが一種低層の特徴となる。但し電鉄用変電所(電圧12万V未満かつ容量4万KVA未満)であれば建築できる。

第一種低層住宅専用地域 面積だけで5.9倍(約2,700㎡←460㎡)の広さ
建築計画案では変電所は設置できる(容積率、建蔽率、高さクリア)12万V以下受電 
最大出力整流用変圧器容量6,780KVA×2<4万KVA

    完成予定が2026年1月31日 着手が2024年8月1日 約1年3ヶ月で完工
建屋は1F構成、将来の増設スペースも確保しかし、多分使わない

 変圧器は、八王子、東中野変電所等で使われている超低騒音変圧器が使われるものと思われる。  
 整流用変圧器6,780kVA油入自冷二重防音45db 66kV →1.2kV×2台 3次巻き線付き(高配用6.6㎸)かもしれない。
 シリコン整流器6,000kW 2台 直列リアクトル 2台 
GISは屋外キュービクルタイプでは無く、屋内にGIS設備を構築。遮断器切り替え時の騒音を低下。図中 H.Hと書かれた部分は66㎸のトラフ接続部と思われる。


この部分の上部にき電線が右 武蔵野線まで伸びるはず
架線柱は支障移転されるだろう

この解体工事中の団地 左側に変電所が設置される。

受電は、西国分寺駅を通過している境-立川線 66㎸ 2回線の西国分寺駅でのT分岐と思われる。今まではΠ分岐1回線であったが2回線受電が妥当なケースでと考える。


既存 送電ケーブル収容管路(2回線)の後ろにもう1回線分のパイプが引かれている。
但し 管路内にケーブルは引かれていない。

ホーム下を通過する既存送電ケーブル収容管路2本とその上にもう1本追加されている。
但し、追加されている管路は右のハンドホールまで

おまけ

現 西国分寺変電所向かい 西恋ヶ窪立坑の後ろ
地下水汲み上げ水槽が増設されている

現 西国分寺変電所向かい 西恋ヶ窪立坑 後ろのフェンスが奥に移動

過去 西国分寺変電所向かい 西恋ヶ窪立坑 後ろのフェンスが緑

トンネル内 携帯基地局(新西国分寺変電所隣接)



小平トンネル入り口 上部の電車線路は西武線
右の電柱は携帯基地局からの光ケーブルと電源ケーブルが線路脇に引き込まれている

引き込まれている光ファイバーケーブルと低圧電源ケーブル


小平トンネル


小平トンネル表示

トンネル内 携帯電話送受信設備


800MHz帯

2GHz帯


西国分寺駅 東京方にある小屋

小屋のドア表示を拡大 
振動が発生する工事は事前連絡とは、内部に収容されているのは地震計?









 
 







 

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