92.  JR東日本 横浜変電所(直流) 2014年記事 
 この時は周辺が大規模開発されていて近づけなかった。それから10年経過 周辺は大きく変貌している。 横浜変電所の脇にJR駅ビルが建立、ホテルもできており自営電力の余裕がうまれてきたJR東日本は電力自由化の法改正でJR施設内の商業施設にも供給できる体制が整った。
 横浜変電所は多路線を抱える大規模変電所であり、付帯設備用の高配変圧器も備えていたが供給量に限界があるため隣に配電所を建設することになった。横浜変電所は近傍の新鶴見交流変電所から3回線22kVで給電を受けていた。しかし、この3回線でも多路線を賄うので余裕がなかっため新しく66kV回線を引くことになった。これが給電三期の計画路線となった。
 近傍に66kV回線が引かれている線区は新鶴見-羽沢ー戸塚ー東大船ー大船間の1回線があるため横浜線と交差する高架橋から66kV1回線を新鶴見交流変電所から引き込み新しく横浜変電所の隣に建設される配電所に引き入れることになった。工事は部分的に2回線引けるようになっている。
        横浜特高配電所新築その他(その1・その2)工事 鉄建建設Web
これら横浜特高配電所・横浜変電所をまとめて東日本鉄道株式会社 横浜電力ビルと呼ぶ
66kV引き込み部
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| 東海道貨物線高架部から引き入れ 右から下へ66kV CVT1回線が降りてきている | 
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| 立ち上がりという引き下げ 66kV 1回線CVTケーブル 
 
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| 22kV表示は間違い トラフ収容 | 
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| しかし東給電の地中線埋設標では6万ボルトとなってる | 
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| 途中の踏切部の標識は2万ボルト これも間違い | 
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| 管路が1回線しか構築されてない | 
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| トラフからの管路が2本となる | 
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| 横浜線から地表面に降りてくる2管路 左側は横須賀線線路脇 | 
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| 途中からダクト化 | 
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| 地中線埋設標 特高ケーブル CVT6万ボルトと表示 | 
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| 東給電 | 
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| 東海道線沿いの管路 | 
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| 地中線埋設標 特高ケーブル CVT6万ボルトと表示 | 
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| ハンドホール | 
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| ハンドホールの標識 | 
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| 新鶴見交流SSー横浜SS間 22kV 鶴ー横 2号の接続部 | 
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| 鶴ー横 2号 | 
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| 新鶴横浜線 新しく敷設された66kV 1回線 | 
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| 新鶴横浜線 新しく敷設された66kV 1回線 | 
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| 2段重ねの送電ダクト | 
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| コンクリ内に管路 特電JRの標識 金属管は立川SS放火事件後防御強化された高配6.6kV収容 | 
横浜変電所 川崎方 き電線|  | 
| 横須賀線(須)上下、 横浜線(浜)上下 横浜線は東神奈川駅から横浜方が京浜東北線き電となるので、この浜上下は東神奈川駅から大口駅方のき電線となっている。
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| 京浜東北線(京)上下のき電線 | 
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| 東海道線(客)上下のき電線 | 
横浜変電所 横浜方 き電線|  | 
| 根岸線上下と京浜東北上下 | 
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| 横須賀線上下 | 
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| 高島線上下 | 
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| 東海道線(客)上下 | 
横浜変電所 川崎方に動力式検電接地装置が並んでいた。|  | 
| 横須賀AB | 
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| 東海道(客)上下 | 
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| 横浜線上下 | 
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| 京浜東北 南行、北行 | 
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| 横須賀線ABは2台目がある | 
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| 右端に隠れているのは1回線専用 | 
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| 東海道線上 | 
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| 奥側 き電線から引き出されている動力式検電接地装置へのケーブル | 
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| 手前側 き電線から引き出されている動力式検電接地装置へのケーブル 
 
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横浜変電所
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| 横浜変電所 き電線引き出し口 | 
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| これら横浜特高配電所・横浜変電所をまとめて東日本鉄道株式会社 横浜電力ビルと呼ぶ | 
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| 手前が横浜変電所 奥が横浜特高配電所 | 
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| き電線引き出し部 | 
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| 横浜変電所 | 
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| 帰線集約部 リターンと書いてある  別名 リタン 直流帰線 | 
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| インピーダンスボンド中性点につながる帰線 
 インピーダンスボンドは6台ある。各中性点に帰線がリターンからつながる。 一番手前のインピーダンス(赤色)だけ帰線接続ケーブル数が通常の16本。つまりシリコン整流器6,000kW1台で8本使用 2台あるので16本。奥の4台は2台1組で1組8本のケーブルがつながる。最終的にこれら帰線はリターンに集約されている。  この帰線数だともう一組6,000kWのシリコン整流器があってもおかしくない。現に6,000kWシリコン整流器が3台ある池袋変電所は24本のケーブルがリターンに繋がっている。 | 
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| き電線  16回線 
  東海道上下で4回線、横須賀線上下で4回線、京浜東北南北で2回線、根岸線上下で2回線、横浜線上下で2回線、高島線上下で2回線 合計16回線 | 
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| 横浜変電所 裏側 | 
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| 正極母線断路器(CTがついている)シリコン整流器2台分 1台から8本のケーブル 負極側は建屋内か直列リアクトルについているはず
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| 6,000kW 変成設備×2設備 合計12,000kW 1,500V 8,000A 22kV受電整流用変圧器とバスダクトでつながる6,000kWシリコン整流器
 
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受電:新鶴見交流変電所 22kV 3回線 途中分岐 新子安変電所 2015年の情報から
シリコン整流器 6,000kW 2台が確認できる。しかし路線数からみるともう一組6,000kW のシリコン整流器があるはず。建屋内収容ならもう一組あるかは判断できない。
き電:東海道線、横浜線、京浜東北線、横須賀線、根岸線、高島線
横浜特高配電所
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| 横浜特高配電所 66kV降圧6.6kV、22kV | 
受電:新鶴見横浜線1号 66kV 1回線
給電配電:22kV、6.6kV
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| 古くからある横浜変電所 周囲は開発されビル群が囲んでいる | 
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| 横浜特高配電所はコの字型 真ん中にクレーンがある 両側にシャッターがあるのでその中に変圧器が収容されているのだろう
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| 日立産機システム 30tクレーン | 
参考文献
縄田晃樹ら:給電三期 新鶴見・横浜間地中送電線管路新設
東工技報;2011,Vol.24,pp.240-246