2021年11月9日

1164. 東北・北海道巡検3 JR東日本 羽越本線 藤島駅から酒田変電所を挟んで本楯駅駅間の複線部分

 藤島駅から酒田変電所を挟んで本楯駅駅間の複線部分

電化計画時のき電系統図 現在と大きな変化はACVRが温海,仁賀保き電区分所に設けられている

藤島ー本楯間を抜き出し

 藤島補助き電区分所にはエアーセクションがあるが酒田変電所の間にも複線部分でエアーセクションがある。さらに酒田変電所と本楯駅間にもエアーセクションがある。その部分がどこの位置にあるかGoogle Street Viewで調べて、実際に通過して確認した。

区分箇所は、余目駅の酒田方

左に下り方エアーセクションがあり、断路器で区分
右に上り方エアーセクションがあり、断路器で区分
AFも断路器で区分 ここから酒田方は同一電源線路別き電区分となる。

酒田変電所

き電線引き出し部
左 村上側2回線(同一電源) 右 秋田側 1回線

き電線引き出し部全景 村上側は、上下線別の断路器がある(同一電源)


村上側は、上下線別の断路器がある(同一電源)

 余目のエアーセクションで同一電源線路別き電だった き電区分は酒田変電所を終端としている。
 酒田変電所から酒田駅方は、同一電源上下一括き電となっている。 酒田駅を出発して本楯駅方しばらく進むと、エアーセクションがあり区分している箇所がある。この先は本楯駅で複線が単線となる。酒田駅側は同一電源上下一括き電であり、エアーセクションの先は単線となるので計画図と同じとなっている。

本楯駅酒田駅方のき電区分


構造的にはAF,TF間に断路器があり、エアーセクションで区分した両端の電圧(AF,TF間)を測定しているようだ。VTの碍子が44㎸耐圧仕様である。
負荷断路器は使用しておらず、単に断路器が2台 頭頂部におかれている。

さて、この設備が何を意味するか TF,AF間の電圧を測定していることは確かだ。
簡単な模式図に表してみた

参考資料
日本海縦貫線近代化工事記録:奥羽本線秋田・青森間、羽越本線村上・秋田間;日本国有鉄道仙台電気工事局 編 1974



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