2021年12月30日

1181. 東北・北海道巡検17 JR東日本 奥羽本線 交流 検電接地装置(初見)

   奥羽本線の記事に埋もれてしまったので、引っ張り出して再掲することにした。

記事は以下の通り

1172. 東北・北海道巡検8 JR東日本 奥羽本線 大館駅から湯ノ沢補助き電区分所を挟んで長瀬駅駅間の複線部分


               交流 検電接地装置

陣馬駅 検電接地断路器
アプローチ:陣馬駅  
新幹線の単独検電接地装置は、見たことがあるが、在来線では初めて見た。
以下新幹線用
新秋間補助き電区分所(新幹線・ATき電)の検電接地装置
拡大 上部の円筒形の棒は、加圧状態検知センサー

 新鴻巣き電区分所(新幹線・ATき電)の検電接地装置
接地断路器
生接続防止の静電誘導型電圧感知装置がある。ポール状の検知器


 
 新渋川変電所(新幹線・ATき電)の検電接地装置
拡大 接地用断路器上下線 線条変圧器LTと避雷器


在来線 陣馬駅に設置
複線化部分の両端の負荷断路器を開路して、検電接地装置を投入すると架線側、AFき電線側が接地され、安全に作業できる
左 ATき電線からT分岐 トラス後ろ側
上下線からTFき電線をT分岐 トラス手前側
右側に検電接地装置

反対側からの引き出し状態
左側に検電接地装置


中線から引き出されていないのは下り線側と同一き電だから

検電接地装置 手前AF 奥TF用


別角度

後ろ側


接地器投入は遠制で行われる


検電接地装置 ブレードが接地極
上についている筒状の器具は、静電誘導で加圧状態を検知するセンサー
加圧状態では接地投入できない


拡大 この距離でも静電誘導で電圧が感知できる。


装置の名前は接地器


加圧検知器盤 筒状の部分のセンサーからの誘導電流を検知する





中身を見たい衝動に駆られる






2021年12月29日

1180.  東北・北海道巡検16 JR北海道 函館本線 函館運転所き電系統

 函館運転所き電系統

 
アプローチ;函館駅 容易 
函館運転所内のき電系統は2系統ある 
1.五稜郭変電所からの専用き電線TF
2.函館本線トロリ線からの分岐 
定位は、運転所専用線


本線か運転所に向う線路が分岐 き電系統が違うので加圧ビームが途中で碍子で区分

運転上に向かう分岐線の上にセクションインシュレーター

セクションインシュレーター

別角度 セクションインシュレーター


負荷断路器が2基
左 運転所専用線TF 断路器部は閉路
右 函館A地区き電線から分岐したTF 断路器部は開路

架線柱トラス 左 負荷断路器から分岐したTFき電線が運転所トロリ線に繋がる
右 函館本線A地区トロリ線が負荷断路器に繋がる



加圧ビームは碍子を入れて函館本線と運転所線を分離

負荷断路器
左 五稜郭変電所からの運転所TFき電線が上方に繋がる
右 函館本線A地区トロリ線から分岐したTFき電線が上方に繋がる
負荷断路器下部は双方の負荷断路器下部を繋げT分岐したき電線が運転所トロリ線に繋がる

下部のき電線はT分岐している
この状態は、運転所専用TFき電線が運転所内をき電している。

函館本線A地区トロリ線から引き出されたTFき電線

負荷断路器 断路器部開路 函館本線A地区対応

負荷断路器 断路器部閉路 運転所TFき電線


負荷断路器下部の遠制連動操作盤
操車場等では操作場内のき電切替を41,42で表示している

左 函館本線A地区き電加圧ビームと碍子で区分された運転所専用線

運転所専用線はさらに分岐する

函館運転所 車庫1番線が交流加圧設備となっている

入口にあるセクションインシュレーターで内部と区分 内部は現在無加圧状態
緑標識「切」

函館運転所車庫1番線 接地回路付き断路器は接地側に切り替わっている
左から2本目の架線柱


車庫の隣にある別の収容施設 1~3が交流加圧施設




2021年12月27日

1179. 東北・北海道巡検15 JR北海道 函館本線 五稜郭駅ー函館駅間のき電系統設備 き電区分ポスト

 函館本線 五稜郭駅ー函館駅間のき電系統設備

五稜郭駅から函館駅間に3ケ所のき電区分ポストがある。2ケ所は函館本線のき電区分、もう一ケ所は函館運転所へのき電区分。今回は本線のき電区分設備をUpする。


此のき電区分ポストが、存在する理由は待機線として本線を利用するものとみられる。


廃止跨線橋を潜る函館A地区AFき電線

同じく運転所行専用TFき電線

廃跨線橋を潜って引き出される左AFき電線 右 運転所TFき電線


第一番目のき電区分ポスト


左 AFき電線はπ分岐して右負荷断路器に引き込まれる
右 運転所TFき電線はそのまま通過
上下線にエアーセクションがあり、その間を負荷断路器で繋いでいる


負荷断路器部
左 エアーセクション上下線区分
右 AFき電線用

上下トロリ線から直接引き出されるTFき電線 左2回線部分



第二番目のき電区分ポスト 第一番目のき電区分ポストより約900m
第一番目のき電ポストのAF,TFを開路すると、ここも停電する。
但し第一番目のき電ポストでAFだけを閉路するとここから、函館駅間は、函館駅にATがあるため加圧できる。(第二番目AF閉路、TF開路)

左 AFき電線はπ分岐して右負荷断路器に引き込まれる
右 運転所TFき電線はそのまま通過
上下線にエアーセクションがあり、その間を負荷断路器で繋いでいる

負荷断路器部

き電区分ポスト直下のエアーセクション

上下トロリ線から直接引き出されるTFき電線 左2回線部分


2021年12月25日

1178. 東北・北海道巡検14 JR貨物 五稜郭EL機関区 20kV→25kV昇圧設備

 五稜郭EL機関区 20kV→25kV昇圧設備

 
アプローチ:五稜郭駅 JR敷地内にあるので近接困難 
EH800電気機関車の25kV加圧試験を行うため2017年検修庫 検修4番線(庫内)用に設けられた25㎸トロリ線に加圧する、JR貨物所有の昇圧設備。
受電:五稜郭変電所 EL専用線20kV
き電:検修4番線 25kV 検修庫内き電

検修庫前のセクションインシュレーター 
1EH800車両長は、完全に確保 一番下が4番検修線

左 五稜郭変電所からEL基地専用TFから分岐 左電柱に向かう 
電柱には断路器

右電柱 断路器が昇圧設備への入口 現在断路器は閉路
道路標識の後ろが昇圧設備群

入口の断路器の後ろにOTを経て接地回路付き断路器 現在断路器は接地側に閉路

左電柱 別角度 昇圧設備入口の断路器は閉路

昇圧設備は、日本貨物鉄道株式会社が保有

昇圧設備 全景 別角度
OT(所内変圧器)
断路器(接地回路付き)
変流器(電流測定)
縦型VCB
昇圧変圧器(20→25㎸)昇圧変圧器の後ろにはGP装置
断路器(接地回路付き)

送出される25㎸き電線 碍子5連

途中中継 25㎸ 碍子5連 20㎸は4連(通常は3連)海風対応


検修1号線入り口セクションインシュレーター
EL基地入口と検修1号線区分の第一関門
断路器は接地回路付き 通常は20㎸しか印下されないが安全をみて碍子5連で対応
断路器は20㎸加圧側に閉路


検修1番線 第二の関門 20/25㎸区分
第一関門の断路器を加圧側に閉路すると左部分が20㎸加圧
安全を考えて碍子は5連

別角度

丁度EH800が出庫中
セクションインシュレーターの両側は20㎸加圧中
EH800は片パンで通過 
 両パンは本線運用時に行なう(走行中は、ESG・保護接地SWを2個有効に働かせるため・新幹線は万が一 ESGが働かない場合に備えてESGを2基動作させるのでEH800でも同じ運用を行う)
 集電的にはパンタグラフ1基で十分集電をすることができるので本線走行時は2位側のパンタグラフを使用し、もう片方はVCBで切の状態にしてある。

20㎸走行 青森駅構内 2パン

25㎸走行 中小国き電区分所付近 2パン



セクションインシュレーター部でアーク発生

EH800  セクションインシュレーター部通過


左 25㎸昇圧設備から来るき電線 20/25㎸切替断路器に繋がる
碍子5連


25/20㎸を切替える断路器 上25㎸ 下20㎸
現在は第一関門、第二関門、検修庫内は20㎸加圧中

断路器下側のき電線が第一関門、第二関門間のトロリ線に繋がる


20/25㎸区分 セクションインシュレーター

全体の構図 一番右の断路器が最終的な検修4番線車庫内加圧の要
この部分は20/25kV両電圧が掛ると同時に、車庫内を接地側に切替えることができる



奥に見えるのは検修2,3番線の車庫内加圧セクションインシュレーター

検修2,3番線のセクションインシュレーター 断路器(接地回路付き)で区分
現在20㎸加圧中

鉄道ジャーナルより引用
DL機関区 1号車庫(検修6番線)のみ20㎸加圧がある。DL機関区は無架線
EL機関区 検修庫 検修4番線 20/25㎸加圧設備がある
検修1番線は、分岐直後にセクションインシュレーターで区分(接地回路付き)
検修2,3番線は検修庫入口にセクションインシュレーターで区分(接地回路付き)
専属線の境界は、セクションインシュレーター区分ではなくエアーセクション区分
資料上 車輪旋盤庫にも25㎸加圧ができる旨記載があったが実際は検修4番線のみ25㎸加圧
  

 
EH800は大宮で全検を行うことになっているので、現在の20kV加圧施設を改修する必要がある。単なる昇圧変圧器のタップ切替で25kV加圧にするのか設備を全面的に改修するのか注視していく必要がある。試験線は、現在20kV交流仕様(全体は直流1500V加圧)に一部がなっているがここも注視していく必要がある。


参考資料
松沼 猛;津軽海峡線を跨ぐEH800と道内幹線物流を担うDF200の基地 五稜郭:鉄道ジャーナル,Vol.51,No.18,pp.22-32,2017




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