2022年9月29日

1247. 信州巡検10 しなの鉄道 豊野変電所(77㎸受電)

 豊野変電所

 
アプローチ:豊野駅 容易 水害で水没した。

2019 年 10 月 12~13 日、過去に類のない大雨をもたらした台風 19 号で水没         2020年8月しなの鉄道安全報告書より引用
水没の影響を受けたのは建屋内の機器類と直流高速度遮断器のようだ。屋外機器は防水仕様

水没後の復旧後の状態

受電:中部電力 新北信SS-吉田SS間新北信吉田線(5116)分岐 77㎸ 60Hz 1回線         配電線より6.6㎸ 1回線(高配用)
き電:JR東日本 北長野SP-豊野SS-牟礼SS 単線区間
   シリコン整流器6,000kW 貨物運行時対応(日本貨物鉄道・第2種鉄道事業者)

貨物迂回運転の可能性が出てきた。(日本海ひすいライン不通時)

ここから、黒姫SSまで17.6、25‰の上り勾配が続く 変電所間隔は9~10㎞
豊野SS-牟礼SS間は、勾配 25‰、
          


全体の構成

77㎸ 1回線受電

断路器を経る

右から 遮断器(VCB)、MOF、避雷器、整流用変圧器

整流用変圧器 二次側はバスダクト接続 OT直付け
(えちごトキめき鉄道では、整流用変圧器の略称はSRTrではなくT.M.となる)


整流用変圧器銘板

整流部 右から整流用変圧器、バスダクトでつながるシリコン整流器、正極負極断路器

シリコン整流器 6,000kW 1,500V 4,000A

シリコン整流器銘板

シリコン整流器 2,000kW 1バンク×3

正極負極断路器 1,500V 4,000A対応

直列リアクトルSL 

6.6㎸受電

89Dが6.6㎸受電側

き電線引出部と延長き電用断路器(開極)

帰線 4,000A

帰線部 4,000A 萌え

単線なので左右引出

セクション表示がなされている。しなの線では表示されていなかった

インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線 4,000A

インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線



変電所直下のエアーセクション
電車線区分標とセクション表示 しなの鉄道線では見られなかった




2022年9月15日

1246. 信州巡検9 しなの鉄道 屋代変電所(33㎸受電)

 屋代変電所

 

アプローチ:屋代高校前 容易 
受電:中部電力 雨宮変電所 発33㎸(77㎸運用廃止の送電線使用) 
        33㎸受電 60Hz 1回線  

参考 中電 雨宮変電所

雨宮変電所(5003)(1)77㎸降圧33㎸×2
      (5173)(2)77㎸降圧6.6㎸×2

      送電鉄塔をよく見ると右77㎸、左33kV ケーブルヘッドの大きさも違う
    雨宮変電所(兼配電用変電所)77㎸ 2回線受電 33㎸2回線送電,6.6㎸ 送電


き電設備:シリコン整流器3,000kW×2台 多分西上田駅と篠ノ井駅の間ではJR貨物がそれを借りて列車を運行する第二種鉄道事業者となっている。そのためEL運行があるので西上田変電所ともに6,000kWの設備を持つ
高配設備あり
き電範囲:西上田SS(戸倉SP・廃止)ー屋代SSーJR東日本 篠ノ井き電区分所


33㎸受電 1回線 碍子をみると77㎸様だがケーブルヘッドは33㎸用
理由は前述 雨宮変電所までの送電線碍子も77㎸仕様

この鉄塔から引き下ろし


受電ケーブルヘッド 33㎸1回線 避雷器が直付け

奥に受電設備 断路器、縦型真空遮断器、変流器 オレンジキャップMOF
西上田変電所と同じ構成
変電所母線を経て手前 高配用変圧器33㎸降圧6.6㎸

変電所母線から整流用変圧器2台に分岐

手前がSR2 防音壁の工事中 奥がSR1

正極負極母線断路器 SR-2用

シリコン整流器 3,000kW 1,500V 2,000A

電力沪波器FL

シリコン整流器銘板 3,000kW 1,500V 2,000A

正極負極母線断路器 SR-1用

き電線引出口

左2つ 篠ノ井SP 右2つ 戸倉SP(廃止)西上田SS

延長き電用断路器 2台

SR-1,2用直列リアクトル インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線側は共通
この型は、絶縁油に微量PCB含有の恐れあり

オーソドックスなき電線引出方法


2022年9月10日

1245. JR東日本 埼京線 架線百態(板橋-中浦和間)

      埼京線に乗車すると、色々な架線形態が見られる。
新宿-池袋 
 インテグレート架線
池袋-赤羽 
 ツインシンプルカテナリー架線、インテグレート架線
 待避線 シンプルカテナリー架線、

赤羽-中浦和
 ツインシンプルカテナリー架線、インテグレート架線
 待避線 シンプルカテナリー架線、


板橋駅 インテグレート架線 側線はシンプルカテナリー架線

エアージョイント部のき電吊架線のジャンパ線が新品

インテグレート架線

インテグレート架線

インテグレート架線とツインシンプルカテナリー架線の取り合い部

インテグレート架線は、奥の架線柱に引き止め
手前からツインシンプルカテナリー架線が伸びてくる

インテグレート架線のき電吊架線から通常のき電線への移行部分
ジャンパ線で移行 十条駅手前 ツインシンプルカテナリー架線へ移行


ツインシンプルカテナリー架線からコンパウンドカテナリー架線への移行 北赤羽駅手前

コンパウンドカテナリー架線で戸田公園駅通過
待避線はシンプルカテナリー架線

コンパウンドカテナリ―架線と待避線シンプルカテナリー架線合流部

しばらくはコンパウンドカテナリー架線

コンパウンドカテナリー架線からインテグレート架線への移行部

インテグレート架線がしばらく続く



インテグレート架線と仕掛インテグレート架線のエアージョイント部
通常のインテグレート架線のき電吊架線のジャンパ線が付いてない
まだ上部に展開する通常のき電線を利用



奥 武蔵浦和駅
下り線 仕掛りインテグレート架線 
上り線は、仕掛りインテグレート架線からコンパウンドカテナリー架線へ移行


奥 武蔵浦和駅 下り線 インテグレート架線完成 上り線 コンパウンドカテナリー架線



武蔵浦和駅構内
武蔵浦和駅構内 完成形 インテグレート架線のき電線分岐装置

武蔵浦和駅構内 完成形ハンガ線
この吊架部から左が完成形 右が仮設状態


仮設ハンガ線

仮設ハンガ線


下り線 中浦和方 仮設インテグレート架線
途中からハンガ線の種類が変わる

中浦和方 車中
インテグレート架線仕掛り中

インテグレート架線仕掛中と待避線シンプルカテナリー架線合流部
奥 中浦和駅


インテグレート架線仕掛中


奥 中浦和駅 インテグレート架線仕掛中 コンパウンドカテナリー架線へ移行


奥 中浦和駅 インテグレート架線仕掛中(右) コンパウンドカテナリー架線へ移行(左)



以下は地上部から高架部を観察

地上部から見た仕掛りインテグレート架線 

地上部から見た仕掛りインテグレート架線とコンパウンドカテナリー架線の取り合い

インテグレート架線仮設器具

インテグレート架線仮設器具(延線用コロが付いている)


インテグレート架線とコンパウンドカテナリー架線の取り合い 仮設の器具方向を変える

インテグレート架線とコンパウンドカテナリー架線の取り合い 
仮設の器具でインテグレート架線の方向を変える
き電吊架線から補助用吊架線にジャンパ 

インテグレート架線がテンションバランサにつながる
き電吊架線部には絶縁の碍子


き電吊架線部には絶縁の碍子
 拡大


テンションバランサ き電吊架線用のテンションバランサの上に何か載っている

別角度

大型テンションバランサの上に載っているのもテンションバランサのようだ


拡大 テンションバランサだと思う

内筒が引き出される構造で引出限界金属片が付いてる



取り付けボルトが錆びているで工事用仮設の器具だろう
ボルトの付け方も一定してない

その後、中浦和駅を通過してインテグレート架線化されている。インテグレート架線上の本来のき電線は撤去され、正式インテグレート架線となった。















































1349. JR東日本 どうすれば新幹線は、大宮折り返しができるか(き電系から見た夢想)

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  端的に言えば新与野き電区分所⇔新大宮変電所間のき電を東京方で新与野き電区分所を縁切りすれば良い(ATき電線及びトロリ線・上越新幹線トロリ線き電線)  但し単なる縁切りだと末端にAT(単巻き変圧器)がないので誘導障害、線条電圧の上昇、インピーダンスの上昇があるのでAT(単巻き変...

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