2020年2月24日

959. 番外 新型コロナウイルスに対応するための心がけ 消毒用アルコールが手に入らない場合の対応  自己責任 記事分割

この1~2週間が山と言われても… 2/24Up
文書に広告が被っていたので削除して記事修正

高山義浩先生が書かれた対応方が参考になるので引用 先生公表2/15
日本政府の2/25発表される内容もほぼこれと同様と思われる。以下引用

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の臨床像について、おおむね分かってきました。敵を知ることで、戦い方も見えてきます。そのための封じ込め(時間稼ぎ)でしたから、まずは発生初期における目的に至ったと言えます。次は流行の立ち上がりに向けて、個人、家庭、学校、施設、病院、事業者・・・ それぞれに必要な備えをとりましょう。

新型コロナに感染したときの臨床像は、2つのパターンに分けられます。
まず、風邪症状が1週間ぐらい続いて、そのまま軽快するというもの。この経過をとる人が大半です。新型コロナといっても、重めに発症するわけではありません。ほんとに風邪です。ただ、普通の風邪は2,3日で治りますが、新型コロナだと長引くのが特徴です。

 次に、風邪症状が1週間ぐらい続いて、倦怠感と息苦しさが出てくるもの。体がむくんだり、下痢が重なる人もいるようです。高齢者や基礎疾患のある方において、この経過をとる人が多いのですが、健康な壮年層にも見られることがあります。一方、この経過を子どもがとることは極めて稀とされています。

 感染してから発症するまでの潜伏期間は5日(1-11日)ぐらいで、入院を要するほどに重症化するのは、さらに10日(9.1-12.5日)経ったころだと見積もられています。感染力が強いのは、発症から3~4日目ぐらいだと考えられていますが、重症化すると感染力も維持されて院内感染を引き起こしやすくなっています。

 若者と高齢者で臨床経過が異なるので、重症化率と致命率についても世代別に考えた方がよいと思います。いまだ、世代別の疫学報告はありませんが、私個人のざっくりとした印象で言うと・・・、若者の重症化率と致命率は、統計的に見れば、ほぼゼロ%でしょう。一方、感染した高齢者の1割ぐらいが重症化して、1%ぐらいが死亡するのではないかと感じています。これは、やや甘めの見積もりであって、要介護高齢者や入院患者では、さらにリスクが高まるものと考えてください。

というわけで、これから私たちは何をすべきか。もはや、流行を抑止することは主たる目的ではなくなってきました(やれることはやるべきですが)。むしろ、重症化する人を減らし、とくに新型コロナに感染して死亡する人をできる限り減らすことに力を注ぐべきです。

 つまり、高齢者や基礎疾患のある人に感染させないようにしましょう。そして、院内感染を防ぎましょう。これに尽きます。なお、基礎疾患のある人とは、糖尿病や高血圧、腎臓病など慢性疾患があって、定期の内服薬を要する人だと考えてください。以下、これらの方々をハイリスク者と呼びます。

 ハイリスク者がいる家庭では、ウイルスを外から持ち込まないように、玄関先にアルコールを置いて帰宅時の手指衛生を徹底してください。アルコールが手に入らないなら、おしぼりでもいいです(やらないよりはマシ)。とにかく、ドアノブなどあちこちを触ってから、洗面台に行っても手遅れだってこと。

 同居する家族が風邪をひいたら、ハイリスク者と接触しないよう症状が治まるまで家庭内で隔離してください。そして、風邪をひいている人が部屋を出るときは、マスクを着用させて、アルコールで手指衛生をしてください。部屋の外では、できるだけ余計なものは触らないこと。トイレに行った後は、触った場所をアルコールを染みこませたペーパータオルで拭うこと。お風呂は最後に入ること。バスタオルは絶対に共用しないこと。

こうした対応を発症してから7日間は頑張ってください。それが困難であるなら、一時的にハイリスク者を親族の家などに疎開させることも考えてください。

なお、風邪症状に過ぎないのに新型コロナかどうかを確認するためだけに、救急外来を受診することは避けてください。そこには、体調を悪化させたハイリスク者がたくさん受診しているのです。彼らへ感染させないように協力してください。また、救急外来には新型コロナの重症患者もいるかもしれません。あなたが「ただの風邪」だったとしても、救急外来を受診することで新型コロナに感染して帰ってくることになるかもしれません。

流行期には、ハイリスク者の方々が人混みを避け、なるべく自宅で過ごしていただくことも大切ですね。感染リスクのある病院に行く回数を減らすためにも、1カ月おきの外来受診を3カ月おきなど、長期処方とともに予約延長してもらうことも考えられます。かかりつけの先生に相談してみてください。

高齢者施設の感染管理は極めて重要です。100人の入所者がいる施設で新型コロナがアウトブレイクした場合、30人以上が発症し、10人以上が救急搬送を要して、数人がお亡くなりになるというイメージが必要です。このような事態を避けるためにも、全力で感染管理に取り組みましょう。

まず、外から持ち込ませないこと。流行期にあっては、原則として面会はすべて中止。物品の搬入なども玄関先で行います。どうしても入らなければならないのなら、玄関先でアルコールによる手指衛生を行って、トイレも含め共用の場所には立ち入らないように求めます。

職員についても、当然ながら玄関先で手指衛生。そして、毎朝の検温と症状確認を自己申告ではなく、管理者による指差し確認を行います。もし、軽微であっても症状があれば、絶対に休ませてください。絶対にです。勤務中であっても症状を認めたら、絶対に休ませてください。もう一度言います。絶対にです。

 なお、流行期においては、出勤できる職員数が半減することも想定しなければなりません。このとき、すべての業務を継続させようとしたり、現場の判断で場当たり的に仕事をさせるのではなく、優先的に継続させるべき中核業務を決定しておくことが必要です。入居者の協力のもと、どこまで業務をスリム化できるかが勝負です。

一方、悩ましいのは通所サービスですね。ここでの感染管理を徹底することは不可能でしょう。デイケアやデイサービスをどのように運用するのか・・・。最善の方法は、流行期にはすべて休止させることです。

もちろん、その分、訪問系サービスを充実させる必要があります。通所サービスの職員に、利用者宅を巡回させるなど工夫してください。これは事業者だけで解決できる問題ではないので、市町村が主導するなどして、どうすべきかを急ぎ話し合っていただければと思います。いま、話し合ってください。

===

【追記1】ここに紹介した文章も図表も、著作権主張しません。皆さん自由に使ってください。それぞれの現場の実情に応じて改変されるのも自由ですが、その際は私の名前を引用元としないよう御配慮ください。

【追記2】神戸大学の岩田先生より、冒頭の段落において「達成した」としたのは「成功した」という印象を与える恐れがあるとの指摘がありました。政府が行ってきた検疫強化などの封じ込め策には、エビデンスを収集するための時間稼ぎという目的があります。しかしながら、その目的に「至った」のは、政府による封じ込め策による成果とは言いきれず、あるいは中国や日本国内の医療者からの迅速な臨床情報の提供など、様々な要因によるものだったと考えられます。また、政府の施策が妥当であったかについては、今後の検討を要することだと思います。そこで、ご指摘に従って「達成した」を「至った」と改めました





引用終わり
その他情報
運動をするなら広場で
King's College Londonの Kenji Shibuya 先生作


マスクは個人用保護具とはならない Web引用
亀田病院 林先生 訳




ここから私見

消毒用アルコールが手に入らない場合

 コロナウイルスがエンベロープを持つウイルスであるので、アルコールが有効な消毒作用を持ちます。ウイルス表面の脂質膜の破壊効果があるのもとして消毒用エタノールが有効ですが、薬局で買えない場合

消毒液の代わりにアルコール高濃度の酒使用認める 厚労省 NHK リンク


非常手段としてわたしの家では、以下の方法を取りました。

 スピリタス ポーランドウオッカ エタノール濃度96%を75%前後に水で薄めて使用できます。
 エタノール濃度96%は、水との共沸沸点での最高濃度なので、純エタノールと考えてよろしいでしょう。









新型コロナウイルス お酒で消毒の実際 NHK リンク
専門家(薬剤師、般社団法人アルコール協会、学者)は使えるとは立場上言えない。
聞くほうがおかしい。96%(v/v)はエチルアルコールの水との共沸点の濃度、これ以上蒸留しても共沸するので濃度が上がらない。スピリタスの瓶には、何回も蒸留を繰り返した旨記載がある。表示も共沸点の96v/v%

水-エタノール混合液の共沸点(Azeotropic point)とその組成を知りたい。    国立国会図書館 リファレンス共同データベース引用



 もしくは、手に入るならばアメリカで販売しているEverClear エタノール濃度75% そのまま使用する









 どうしても、これらが手に入らない場合 IPA イソプロピルアルコールを購入して70%くらいに水で希釈して使用する。ただしエタノールと比較して脱脂効果が上ですので手荒れします。
 アマゾンでは、スピタスが値上がり始めております。手に入らないときはIPA。IPAが手に入らない時は、ガソリンの水抜き剤(IPAの物)での代用が最後の手段であります。

消毒用アルコールは、エタノール(エチルアルコール)を75%前後に希釈して、酒税法の観点から添加剤(IPA等)を加え飲用にできない形で販売されています。またIPA自体を希釈して消毒用アルコール「IPA」として販売しています。IPAは飲めません。

希釈したアルコールも、可燃物ですので噴霧する場合は火気に注意

 食用のアルコールの希釈使用、化学薬品のイソプロピルアルコールの希釈使用は、あくまで緊急避難的な方法なので自己責任で行ってください。

手荒れするので、違うVersionを考案した以下リンク

2020年2月15日

958.  JR東日本 中央線 東京駅神田方のセクションインシュレーター 撤収跡

東京駅 中央線 神田方の上下線に設けられていた盛んにアークを引いていたセクションインシュレーターが撤去されたと聞いたので見に行った。 
 駅進入時の回生電力がトロリ線に加圧されセクション間と車両間で電位差が生じていた部分。およびその逆の起動電力 多分この部分は、常盤橋方まで上下タイき電にしたほうがよろしい。シーサスクロッシング部のセクションインシュレーターも必要なくなる。

以前の形態
中央線 インテグレート架線の区分 給電点 
積雪時のホームでの電車屋根の雪おろしのため駅手前で
インテグレート架線が区分され停電が可能な形となっている。
右 き電区分にある 断路器(キュービクル収納)
上部インテクレート架線部 区分
トロリ線部もインシュレータで区分


左 き電区分にある 断路器(キュービクル収納)
上部インテクレート架線部 区分
トロリ線部もインシュレータで区分


キュービクル部拡大 

改良型インシュレータ

撤去後

この部分にセクションインシュレーターがあった
きれいに撤去

奥のシーサスクロッシングのセクションは生きている

両渡り線にセクションインシュレーター 変化なし

セクションインシュレーター部をパンタが通過

積雪時 東京駅での中央線 雪下ろしは行われない。また積雪時 夜間滞泊は行われない。






2020年2月9日

957. JR東日本 京葉線 新木場駅と東京臨海高速鉄道 臨海線 新木場駅 乗り入れき電設備 羽田とディズニー直結へ

京葉線 新木場駅と東京臨海高速鉄道 臨海線 新木場駅 乗り入れき電設備

最近話題の羽田とディズニー直結へ

羽田空港アクセス線(臨海線経由)からの京葉線乗り入れの設備 過去に新木場き電区分所としてUpしていたので紹介

臨海線 新木場駅は、臨海線き電となっている。

元記事

臨海線側 折り返し設備
下り方 東雲駅側にシーサースクロッシング
右にき電線

上り方 同様
左にき電線
京葉線乗り入れ側 下り方
京葉線への乗り入れ線は、奥のエアーセクションでき電分離
左 き電線は、臨海線側き電線 末端
右上のき電線は、京葉線側の引き入れき電線

拡大 電車線区分標とエアーセクション部分 京葉線へ
手前 信号器 裏の架線は、京葉線側架線
エアーセクション部分 京葉線から
電車線区分標は、裏側なので判明できない

臨海線乗り入れ側 上り方
京葉線からの乗り入れ線は、奥のエアーセクションでき電分離
左 き電線は 京葉線側引き入れき電線
右 き電線は 臨海線側 末端き電線



臨海線 下り方 き電線と京葉線 引き込みき電線が左に移動

き電区分所に引き入れる為 ケーブル化
左からくるき電線 臨海線き電線と京葉線き電線
奥 引き留められているのが京葉線上り方き電線

臨海線 上り方き電線も同様にケーブル化してき電区分所に引き込まれる
ダクト下 き電線から分岐

臨海線 上り方 表示 有明13

京葉線き電線、臨海線き電線がき電区分所に引き入れられる
 この奥に直流高速度遮断器が母線を介して4回路並列で繋がる
き電区分所 内部結線

参考文献
き電区分所 図2.2.1
日本鉄道電気技術協会編 変電所一般 き電変電シリーズより引用

1360. 東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟(仮称)運用まじか

1360. 東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟(仮称)運用まじか

 過去に記事にした東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟完工まじかとの情報を得たので見学 1122. 東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟(仮称)  着工 2019/06/19 完成 2022/09/30の予定であった...

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