2019年6月27日

894. JR東日本 橋本変電所 自営化

橋本変電所 自営化

橋本変電所自営化については、過去に何回か記事にしている。

88.  JR東日本 橋本変電所(直流)

702. JR東日本 自営電力化の現状 津田沼・町田・橋本 各変電所

827. JR東日本 橋本変電所 自営化 八王子みなみ野駅 付近

874. JR東日本 橋本変電所 町田変電所 自営化の行方

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952. JR東日本 橋本変電所 自営化 現状 ブログリンク
894で予測していた開閉所ではなく、単なる気中接続部であった。

今回 最終接続点である八王子みなみ野駅付近の変電設備の基礎工事がはじまったとの情報を得たので現地工事状況を観察した。

橋本変電所は、TEPCOからの受電であるが、八王子変電所⇔酒折変電所間の自営送電線に繋げる工事が始まっている。横浜線は、町田変電所が既に長津田変電所からの自営送電線に切り替わっており、残すは、橋本変電所のみである。

89.  JR東日本 町田変電所(直流)
及び上記 町田変電所の項参照

既に、八王子みなみ野駅片倉方と橋本変電所間には3条の地中ケーブル敷設設備(ダクト、トラフ)が構築されている。


奥 橋本変電所 方 八王子みなみ野駅 管路敷設済


管路末端 駅構内は、まだ電線路の敷設工事は、行われていない 過去画像
現在 管路がトラフと接合
八王子みなみ野駅 片倉方 新しいトラフ


接続点は、八王子変電所→上野原変電所間の送電経路が横浜線(八王子みなみ野駅の片倉駅方)を横切り市道部分に逃れる部分となる。

右 コンクリート塊が線路横断部管路 市道部への経路 上 八王子変電所方 
まだ 橋本変電所からのトラフ敷設前
夏草に覆われる 線路横断点 右に新しいトラフ 橋本変電所へ
左 コンクリート部 線路横断 八王子・上野原線
トラフ開口部 奥に線路横断経路 現 八王子・上野原線 66kV  2回線


八王子みなみ野駅付近で線路を潜る 管路


市道部分に人孔

八王子変電所には、新しく絶縁架台に載った高調波吸収装置(コンデンサ、リアクトル、放電装置)が長距離地中ケーブル送電対応のために既に設備されている。高調波吸収装置切り離し用の遮断器も八王子変電所の表側に設備されている。将来 武蔵境→八王子間の架空送電線は、市街地を経由するので廃止されるはずである。
八王子変電所 今時 絶縁架台上に右 ケーブルヘッドから、コンデサ、放電用コイル、抵抗、リアクトル
いまどき絶縁架台?離隔距離を稼ぐため?

八王子変電所 八王子・境線のうしろに未使用の遮断器あり
碍管に破損防止用の保護有


戦前からある門型鉄構 かつては4回線 鉄塔

中央線 電化当時の鉄塔 今と同じ
実は66kV 2回線 八王子上野原線・境八王子線が共架されている。
途中107番鉄塔で上野原線が分岐していた。


 横浜線の片倉駅の八王子方には、はるばる武蔵境変電所から八王子変電所まで送られるJR自営の架空送電線(66kV 2回線)が横切っている。この送電線の下を八王子変電所から上野原変電所。さらに酒折変電所まで繋がる送電経路(市街地:地中ケーブル、郊外:架空送電線)が横切っている。かつては、この部分で上野原変電所への架空送電線が延びていたが、八王子みなみ野駅周辺の開発で地中ケーブル化された。


かつての分岐鉄塔
境・八王子線の鉄塔 片倉駅近傍
この鉄塔から左に過去 八王子・上野原線の架空送電線が伸びていた
線路脇には、八王子・上野原線の地中送電路がトラフに収納されている
現在は、線路沿いを八王子みなみ野駅付近から、市街地の中を抜けて架空送電線化された。
境・八王子線 上 武蔵境交流変電所方 右 八王子変電所方
この鉄塔の部分に八王子・上野原線の架空送電線が張られていた
八王子・上野原線 架空送電線引き出し部
過去 この鉄塔から右に架空送電線が延びていた。先の107号鉄塔に繋がる

上野原方面に伸びる 八王子・上野原線
位置関係図
オレンジ 既設 武蔵境・日野 地中送電線路
黄色 既設 八王子・上野原 部分 地中送電線路
水色 敷設中 八王子・橋本 地中送電線路
青 既設 境・八王子 架空送電線路、八王子・上野原 架空送電線路
 仮説 日野・八王子 地中送電線路(境・八王子線 架空送電線路廃止)
細部 拡大
旧架空送電線経路を記入(赤)
接続点には、線路脇に構造物が建築できるよう基礎工事が始まっており、この部分に架台を設けて、開閉所接続点が設備される模様である。
基礎を構築中
新しく基礎を構築 架台を構築
単なる地中ケーブルのT分岐(e.g.武蔵浦和駅分岐、国分寺駅分岐)であった。ではなく開閉所を設ける理由は、八王子変電所→酒折変電所間の自営送電線が中央東線(八王子⇔甲府間)を維持する重要な設備インフラであり、橋本変電所間の機能不全の際に、切り離すのが目的であろう。 接続点 T分岐の設備の推定 国立駅の場合 気中接続  武蔵境SS→立川SS間 技研、計算機センター分岐
66kV気中接続部の中身(モールド成形ではなく気中であるので、事故時は停電後 手動で切断できる)
一番左がマルス方(受電端) 中央が武蔵境方(送電端) 右が立川方(受電端)
一番左がマルス方(受電端) 中央が西国分寺方(送電端) 右が立川方(受電端) 西国分国分寺方は、武蔵境から地中ケーブルが西国分寺駅で一旦武蔵野線 西国分寺駅にπ分岐するため名前が変わっている

武蔵浦和駅  宮原開閉所→戸田開閉所間の西浦和SS分岐
一旦高架下に下りてくる送電ケーブル 戸田開閉所方
戸田開閉所より2回線が下りてきている。零相CTが見える。
  
66kVモールド型Y字分岐で2回線が2回線×2 に分岐する。 6個のモールド型Y字分岐が見える。
大宮線の表示

分岐された2回線×2 

切り離しが可能なT分岐 武蔵浦和配電所への分岐の場合 宮原開閉所→戸田開閉所間の武蔵浦和配電所への分岐

2回線引き卸部
南与野変電所のGIS室のように2回線が引き込まれている。
埼京線ができた当時は、大きな設備が必要であったが、今は
C-GIS化されており、小型省スペース化されている。
左 上部から送電ケーブル ピットがありその上に66㎸対応C-GIS設備 
戸田開閉所 戸田開閉所の場合 境、蕨、宮原電源の合流地点なので設備が大規模 八王子みなみ野場合は、これほど大きな設備ではなく、武蔵浦和配電所の設備くらいだろう
新しく設備されたGIS(管路方式)開閉設備
戸田開閉所 新建屋(まだ運用されていない)
GISとキュービクルを組み合わせた最新の設備
GIS設備
GIS設備 詳細 下の2つの管路は3相一体母線1,2号
左の板状の部分は、南千住1,2号線送電端
南千住変電所が新設されたため
戸田開閉所 中心部分 66㎸ 三相一体形GIS母線1,2号
戸田開閉所 ケーブル接続点

開閉所の形式はGIS式のキュービクル型となる。2019年度内には運開に持ち込めるであろう。また架台の面積が広いので開閉所と補償リアクトルが設備されるかもしれない(e.g. 戸田開閉所)近隣住民への説明は、開閉所なので行われていないようだ。また建築内容の表示もされていない。 単なる気中接続であった。

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