蒲田開閉所
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Google Street View |
蒲田開閉所(き電区分所):池上線、東急 多摩川線末端
池上線末端の電圧降下を新田変電所からの電力で抑える。
新田変電所(多摩川線)ー蒲田開閉所間2.3㎞
洗足池変電所(池上線)ー蒲田開閉所間6.1㎞ 約2.7倍 池上線方が距離があるので電圧降下が発生。開閉所で池上線、多摩川線のき電線をタイ接続すれば新田変電所からの電力融通ができる。
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新田変電所 右蒲田開閉所方 き電線4回線並列接続 左 多摩川開閉所方2回線並列接続 蒲田側に多く電力が流れるよう
き電線の本数を増やしている
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手前 2回線(各1本)のき電線が1回線(2本)に纏まり始める 奥 1回線、2回線
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1回線(2本)、2回線(各1本)が2回線(各2本)の纏まる
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2回線(各2本)のき電線がタイボンド 奥に最終鉄構
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最終トラス部
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左 トラス部に新田変電所方のき電線が引止め反転 一部は右に移動して駅までの間約400mをき電 |
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1回線はケーブル化され直接 開閉所側2回線へ もう1回線はT分岐してケーブル化、開閉所2回線と駅側右2回線(約400m)へ 都合4回線(同一き電)が開閉所側に行く |
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最終トラスからT分岐したケーブル2回線は、ここで き電線に変更 駅側 右に伸びる |
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駅側 多摩川線にき電 最終は1本になる |
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新田変電所側最終き電線1本 多摩川線にき電 |
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最終トラスでケーブル化された4回線は一端線路右に移動する |
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別角度 左奥からきた最終トラスでケーブル化された4回線は一端線路左に移動する 上部を通過する池上線からもT分岐してケーブル化され左架線柱から引き下ろされる |
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池上線き電線 2回線はここで1回線化される 但し上下一括き電なのでどちらに切替もき電される |
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蒲田1の表示 |
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1回線化されたき電線は池上線にき電分岐装置でき電されている |
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奥 蒲田駅 左 池上線 右 東急多摩川線 各1回線(左右)のき電線が駅に向かう Google Street View |
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き電区分断路器盤 左 東急多摩川線用 右 池上線用
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池上線は中線だけセクションインシュレーターで先のき電区分断路器盤で区分 架線が2条なのは1条は池上線から多摩川線側に渡り線があるため。 そのための架線が伸びている |
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東急多摩川線は中線だけのセクションインシュレーターで先のき電区分断路器盤で区分 |
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復習 別角度 左奥からきた最終トラスでケーブル化された4回線は一端線路左に移動する 上部を通過する池上線からも2回線T分岐してケーブル化され左架線柱から引き下ろされる 合計6回線が引き下ろされ奥にあるキュービクル内に引き込まれる。 キュービクル内から4回線(池上線2回線、多摩川線2回線)が引き出されて右に移行引き下ろされ蒲田開閉所に引き入れられる
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キュービクル |
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LS(Line SWの略?)多摩川線方面 断路器収容 |
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LS(Line SWの略?)池上線方面 断路器収容 |
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多摩川線⇔池上線 断路器収容 |
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内部 単線接続図 開閉所機器故障の場合この部分で断路器で切り分けを行なう |
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多摩川線2回線、池上線2回線が手前方にある開閉所に地中送電線として引き込まれる |
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多摩川線と池上線のタイき電を行なう直流高速度遮断器収容 |
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蒲田開閉所 全景 |
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キュービクルに貼付してあった単線接続図 開閉所の直流高速度遮断器が故障の場合断路器(DS)常時「入」を「切」に常時「切」を「入」にすれば池上線と多摩川線の電力融通は可能となる。流せる電流は最大で4,000A |
SP72T-Tが多摩川線、SP72T-Iが池上線と記載。SPはお馴染みき電区分所(Sectioning Post)の略 両方向の断路を行なうので両方向性の直流高速度遮断器1台が開閉所に収容されている。所謂 タイポストに収容されている両方向性の直流高速度遮断器が入っている。
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池上線、多摩川線用 短絡接地装置Ⅱ型 これを操作するとき電線がレールとつながり接地される |
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右 短絡接地装置Ⅱ型からの接地線がレールにボンド 左は 多分踏切用車軸検出器 |
参考資料(順不同)
松原優平;鉄道事業者の変電設備(17):鉄道と電気技術Vol.35,No.2,pp.82-85,2024