2018年6月23日

824. JR東日本 池袋変電所老取・池袋配電所、池袋変電所66kV大井町電源導入

池袋変電所老取・池袋配電所、池袋変電所66kV大井町電源導入

池袋変電所
池袋変電所
グーグルマップで表示名が出る
アプローチ:池袋駅 容易

池袋配電所

池袋配電所
グーグルマップでは、まだ建設されていない(更新されて建設が終わっている)
アプローチ:池袋駅 容易

まずは池袋変電所 老取 過去記事から

 
 
説明を追加
池袋変電所は、20㎸受電でありながら、変成設備が6000kW 級3組の基幹変電所の体を成す
山手線の20㎸受電変電所は徐々に66kV 受電の変電所に置き換わってきている。
渋谷変電所老取、目黒変電所老取移転 
まだ66㎸化されていない変電所は、巣鴨、品川、田町が残っている。






取り壊し前
まずは、増築部分からの解体

内部の解体は、ほぼ終了

残置部分のき電線引き出し口
緑・山貨下、白・山貨上2枚、緑・山貨下、緑・山電下、白・山電上、白・山電上、緑・山電下、赤電上、緑・赤電下、紫・庫21

戦前の建物も風前の灯火
 
戦前の池袋変電所 現在の建屋と同じ 文献より引用

SR3系 池袋変電所は6000kW級 変成設備が3組ある


22kVから1.2kV 降圧用整流変圧器と整流器3号 採番から考えると整流器群が3台設備されている。
通常 都内の変電所の変成設備は、22kV仕様で6,780kVA/台 整流用変圧器と、6,000kW/台の整流器が2台設備されている。6,000kWとすると1,500V 4,000Aが流れている。直列リアクトル SLが見えないが容量は5,000A/台である。
解体工事前

奥建物に2組の変成設備がある

2組の変成設備

20㎸受電 新宿池袋1,2号山手線沿い
20㎸受電 王子池袋2号 埼京線沿い
20kV受電 池袋巣鴨1号 山手線沿い

貨物線側に延びるき電線


き電線引き出し鉄塔

線路を跨いで貨物線側に

貨物線 インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線

山手線 内回り インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線
 
池袋駅目白方 西武線 陸橋付近にある 新宿池袋線22kV 2回線 車中から

埼京線側に敷設された20kV新宿池袋1,2号線 上記部分の現場

20㎸の表示 上記部分の現場

池袋駅構内 埼京線側から山手線を跨いで池袋変電所に繋がる20kV送電線 新宿池袋1,2号
池袋配電所
新設 池袋配電所
大規模駅ビルには最近積極的に作られている
赤羽、目黒、渋谷、新宿、武蔵浦和、浦和等に配電所がある

道路側から見た配電所


配変 20㎸一次側

配変 20㎸一次側

特高側なので20㎸

配電所に引き込まれる20㎸送電線と
池袋変電所に向かう20㎸送電線


20㎸と明示

新宿交流変電所からの66㎸ 送電線敷設工事の現状
大井町変電所からの66㎸電源(川崎電源)が新宿変電所まで3条化されてきたので分散二重化で新宿変電所は、新潟電源と川崎電源が導入されている。現在池袋変電所は20kV受電なので、これを66㎸化して電源の強化を図る。将来的には、赤羽に開閉所を設け 埼京線沿いの上尾東電電源、もしくは、蕨変電所経由東電鳩ケ谷電源を導入できれば、さらなる電源網の強化が図れる。


管路が3回路分 敷設開始 新大久保駅 ケーブル敷設はまだ先

軽量樹脂トラフの敷設が始まる ケーブル敷設はまだ先

軽量樹脂トラフの敷設が始まる ケーブル敷設はまだ先


66㎸ ケーブル接続部 ケーブル敷設はまだ先

目白駅近傍の66㎸ 敷設状況

目白駅近傍の66㎸ 敷設状況 管路 ケーブル敷設はまだ先

池袋変電所まで軽量樹脂トラフは延びている ケーブル敷設はまだ先

池袋変電所まで軽量樹脂トラフは延びている ケーブル敷設はまだ先

池袋変電所まで軽量樹脂トラフは延びている ケーブル敷設はまだ先



池袋変電所まで軽量樹脂トラフは延びている ケーブル敷設はまだ先

おまけ
東武 東上線 池袋駅 き電線 タイボンド 上下一括き電
 

参考文献

池袋変電所
東海道線東京近郊電化寫眞帖よりの引用
鉄道省東京電気事務所 編 鉄道省東京電気事務所,1928

2018年6月22日

823. JR東日本 有価証券報告書よりデータ加工 JR東日本 全変電所名と線区

JR東日本 有価証券報告書よりデータ加工 JR東日本 全変電所名と線区

2017年度版 JR東日本 有価証券報告書 2018年6月22日発行データから作成

2016年版からの修正箇所 
直江津変電所→現調の結果 越後トキメキ鉄道だったので削除、新たに塚山変電所を記載
小鳥谷変電所→小島谷変電所(誤記)
長野原草津変電所→長野原変電所(誤記)
黄色ライン 過年度変更箇所(有価証券報告書の内容からマーキング)
2017年度版 磐越西線 新駅 群山富田駅2017/4/1開業

 

 

おまけ 
  
地方鉄道含む全変電所数の情報は、以下の公開ファイルから収集
国土交通省
陸運部首席運輸企画専門官付 行政情報化推進課 2014/12/22作成 奥井 俊氏 (15)変電所設備表  

国土交通省
鉄道局鉄道サービス政策室   2017/3/27作成  山崎聖人氏 (15)変電所設備表  

2018年6月21日

822. JR東日本 藤代変電所・我孫子変電所 定点観察  新デッドセクション標識の行方 不等辺スコット結線変圧器稼動

JR東日本 藤代変電所・我孫子変電所 定点観察
新デッドセクション標識の行方 不等辺スコット結線変圧器稼動
 

 とうとう藤代変電所の不等辺スコット結線変圧器が稼動した。 これで過去に存在した単相変圧器 2台の並列接続による受電側の不平衡状態も解消されるはずだ。
牛久き電区分所のRPCも思う存分 機能を発揮できるはずである。長い道のりであった。

藤代変電所に不平衡補償装置を納入 日新電機 Webカタログ

 藤代変電所への不等辺スコット結線変圧器の導入は、その導入初期から順に見てきた。
以下 本ブログで取り上げた順に引用する。


 藤代変電所は、常磐線へのき電であり、三相の内二相を使用した単相変圧器が2台設備されている。過去 まだ牛久き電区分所に設置された区分き電区間の電力融通装置RPCが稼動していない時点では、2台設置された三相の内二相を使用した単相変圧器のうち1台を交互に使用していた。受電電源は変電所間の分岐であった。

 


 その後、牛久き電区分所のRPCが稼動し始めると、土浦方からの電力の融通があり、藤代変電所からTEPCO送電線への逆送が発生し始めた。そのため需要家側の電圧の不平衡が経産省の基準の3%(2時間値)を超える可能性もあり、急場2台の単相変圧器を両方使用している。


 常磐線は、他の幹線と比べてECによる輸送量が多く発生しており、回生電力の有効利用のための牛久RPCの設置であったが、輸送量の増大に伴い、三相から二相を取る現在の変圧方式では、三相間の電圧の不平衡が免れない状況になった。

 そこで新幹線基地で使用されている不等辺スコット結線変圧器の導入となった。新幹線基地では、構内渡り線が多数あるため単相のき電が必須である。不等辺スコット結線変圧器の出力は、m,0,t相がありo相を挟んでコンデンサとリアクトルをt、m相間に入れることで、一次入力側の電圧不平衡をキャンセルできる方式である。

 簡易的で電力の使用量が少ない場合は、コンデンサとリアクトルも省略できる。その他 単相き電を行う方法は、RPC自体を利用しT座M座間の電力融通を行い単相出力を得る方式(新幹線 新鳥飼補助き電区分所)があるが不等辺スコット結線変圧器のほうが費用は安い。
 
 常磐線は、既に鳴り物入りで牛久にRPCを導入しており、藤代変電所に再度RPCを導入する根拠が薄い。
 
 不等辺スコット結線変圧器の設置、変圧器の一次側への遮断器の設置、不平衡補償用リアクトルの設置、ケーブル引き回しのためのケーブルヘッドの架台の設置が既に済んでいる。残すところの未設置機器は、三相遮断器、コンデンサと放電用コイル、66kV側断路器等がある。一つ気がかりなことがある。それは、不等辺スコット結線変圧器の二次側がケーブルで引き回されていることである。今まで見た不等辺スコット結線変圧器の二次側は、断路器を経てリアクトルとコンデンサが直結されていた。

 変圧器一次側には、断路器の架台ができており、き電側の架台及びケーブル敷設用のトラフ、ケーブルヘッド用架台が既に完成している。絶縁耐圧試験用の可変型補償リアクトルと高圧変圧器および制御盤が運び込まれている。年度内には、不等辺スコット結線変圧器の竣工がなされるであろう。

さて 完工した不等辺スコット結線変圧器の現状を見てみよう。 2018/6



不等辺スコット結線変圧器

出力端 T相は、き電線(P) O相、M相はコンデンサ、リアクトル群につながる 
M相は、負き電線(N)へ

不等辺スコット結線変圧器
別角度
左 撤去されたFTr‐1 撤去前
FTr-1の単相変圧器は、撤去 FTr-2は、予備機として残置 断路器は「開」 撤去後
不等辺スコット結線変圧器に置き換わったFTr‐1 現在撤去済
FTr-2 今まで稼動していた単相変圧器 予備機として運用
左 所内母線へ向かうシリコンポリマー製ケーブルヘッド

FTr-2 今まで稼動していた単相変圧器 右 二次側 
ケーブルヘッドから所内母線へ
同上 一次側

FTr-1が撤去されたので変成設備が良く見える。

このケーブルヘッド(CH)で不等辺スコット結線変圧器とFTr-2単相変圧器の出力が合わさる

右 3つのケーブルヘッド 不等辺スコット結線変圧器からの出力、
断路器を挟んでシリコンポリマーのケーブルヘッドは、単相変圧器FTr-2からの出力

所内き電母線 3母線が頭上に張られている。T、O、Mの母線
手前 N 不等辺スコット結線変圧器 M相(N)と単相変圧器FTr-2のNがまとまる
O相は、真ん中
奥 P 不等辺スコット結線変圧器T相とTFr-2のP相がまとまる
以下文献より転載
リアクトルとコンデンサがつながる部分が、O相


 
別角度

不等辺スコット結線変圧器 不平衡補正装置群 直列リアクトルSR
その奥 隠れてみえないが並列コンデンサPC
右 遮断器は、直列リアクトル・コンデンサに繋がる


左2つの断路器は、き電用断路器 土浦SS方 上下
不平衡補正装置のリアクトル・コンデンサ群の上を横切る
右 半分かくれているのはコンデンサ 次の小さな箱は、放電コイル
 

牛久き電区分所(RPC)へ藤代SSの送り出し電流値を送るCT

左 Nに直列に入るコンデンサと保護装置 但し運用はされておらずスルー化
予備機の単相変圧器が投入される際に利用



直列コンデンサ 端子間にジャンパ線が繋がる

別角度 手前 保護装置とは、未結線

別角度

直列コンデンサ 銘板



左 2つ 計器用変圧器土浦方上下き電線用

真ん中 上下タイき電用断路器、その後ろ 上下線用き電断路器
左 CTとVCB




交直デッドセクションは、変化無し 上り方
交直デッドセクションは、変化無し 下り方
新デッドセクション 標識

上り線側 交直デッドセクション 新標識の周辺は変化無し





下り線側 交直デッドセクション 新標識の周辺は変化無し

我孫子変電所

微量PCB含有機器の総取替えが行われており、まだしばらくは完工には時間がかかる


過去の投稿記事




SRTr-1、SR-1系は全て撤去。仮設ゴムかとう管のケーブルヘッド(赤)が見える
手前 遮断器 SR1系

右下 断路器 

こちらの防音囲いで覆われたSTTr-2 変圧器も交換対象

真ん中 バスダクトでつながるシリコン整流器、右 正極母線断路器

たぶん6000kW級シリコン整流器

直列リアクトル側も交換済み(微量PCB含有油浸機器)

SRTr-1系は、負極母線断路器として直列リアクトルにつながるがSRTr-2系は、仮設配線

ブスバー

SR1系は、CTに帰線が挿入されているがSR2系は、まだ貫通口に挿入されていない

1360. 東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟(仮称)運用まじか

1360. 東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟(仮称)運用まじか

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