2025年3月11日

1435. JR東海 焼津変電所(東海道新幹線)

 焼津変電所

77kV 2回線受電 松尾氏の中電系統図では154kV受電となっている。
Google Street Viewでも77kV受電 
しかしGoogle Street Viewでも最新版のはずが古かったりするので現調することにした。


銘板はあるが「東海旅客鉄道株式会社」は隠されている なぜ? 見れば判る


昭和45年(1970)の鉄塔

鉄塔上部の77kV2回線(専用線)が2回線引き込まれている



どう見ても77kV JR焼津線154kVではない
将来154kVにするのか?


どうみても77kV受電 Google Street Viewは正しかった
断路器を経て遮断器、2回線受電母線へ

断路器を経て遮断器、2回線受電母線へ



2回線受電母線から1回線に纏まりMOF(オレンジキャップ)を通過
左の変圧器はEVT(GPT)接地形計器用変圧器 地絡保護

3巻線スコット結線変圧器



避雷器を経て高配用変圧器へ

3巻線スコット結線変圧器 一次側


3巻線スコット結線変圧器 二次側 M座、T座に避雷器がついている


3巻線スコット結線変圧器 二次側 M座、T座に避雷器がついている
その下のアルミパイプ母線に繋がる
鉄構中央上部のアルミパイプ母線は予備母線と名前が付いている


反対側から撮影

アルミパイプ母線は4回線 M座(T,F(AF)で2本、T座(T,F(AF)
そしてケーブルヘッドの頭が見えるが4回線がそれぞれ繋がっている

アルミパイプ母線の右側にコンデンサと放電器が見える 直列コンデンサ?



スコット結線変圧器二次側 M座(T,F(AF)、T座(T,F(AF)のケーブルヘッドからの4回線が再び母線化。上下線の11F,13F,11T,13T、12F,14F,12T,14Tに分岐する部分
こちら側のケーブルヘッドは表示が見えないので上下線のどちらかは不明
CTが4回線分ついている


Google Earthの画像


Google Street Viewの画像
中心で左右対称であることが判るので中心4本のアルミパイプ母線が
スコット結線変圧器母線からのT座、M座のTとF(AF)
両側に下り上りの分岐した11F,13F,11T,13T、12F,14F,12T,14Tがならんでいる。4回線×2
ここで8回線に分岐したき電線はき電用遮断器を経てAT、そして切替開閉器を経由する


東京方下り11F(AF)、11T。SN1(中セクション)大阪方下り13F(AF)、13T
上部の黄色の表示部分の内部に切替開閉器(常用静止形、予備真空形)
SN1の下部についている断路器は89SN1切替開閉器 故障時投入してエアーセクション化する
ケーブルヘッドはATに繋がる部分

東京方上り12F(AF)、12T。SN2(中セクション)大阪方上り14F(AF)、14T
上部の黄色の表示部分の内部に切替開閉器(常用静止形、予備真空形)
SN2の下部についている断路器は89SN2切替開閉器 故障時投入してエアーセクション化するケーブルヘッドはATに繋がる部分

大阪方 上り AT14 ケーブル接続


ATが建屋内に収容されている

AT用放熱器

建屋内のATのNが繋がり引き出されるブッシング
銅のブスバーが使われている。架線側につながるPW(保護線)も2本
直流変電所なみの太いアルミ線300㎟

PW 2本で1回線 

本線側のき電鉄構は通常の構成















上段 BTき電時 焼津SSは新菊川SSと同一電源 
初倉SPで突合せ
下段 AT初期 間引きされた新菊川SS
新菊川SSがSP化

AT化後期 焼津SSと新菊川SSは同一電源


現在初倉SPはSNのジャンパ線が取り外されてSSP化されているので並列き電中と思われる

初倉SP SN1 下り方中セクション ジャンパ線がとりはずされている

初倉SP SN2 上り方中セクション ジャンパ線がとりはずされている










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