綱島周波数変換変電所
 |
ここはガムテープの跡があるがちゃんと見えている |
 |
赤丸のSVCはもう無い
|
現在は赤丸の横と上の静止形周波数変換器(4号、1号)とその上の建屋(回転式周波数変換機 2,3号)が動いている。
合計4台 60MVA×4=240MVA 力率1として77KV 1,800A
となりのTEPCO綱島変電所から154kV 2回線受電 受電部はGIS化されている
沿革
1964年 東海道新幹線 開業時に60MVA 稼働(回転式)各1台 60MVA 1号回転式
1970年 新幹線16両化と大阪万博のため2台目 稼働(回転式)合計120MVA 2号回転式
1994年 AT化完成後のスピードアップ、ダイヤ改定 3台目 稼働(回転式)合計180MVA
3号機は2号機 の建屋と同列で建築。建物は繋がっている。3号回転式
2004年 静止形周波数変換器 4台目 稼働 合計240MVA 4号静止形
2022年 1964年に始動した1号回転式周波数変換器停止 静止形周波数変換器 稼働1号静止形
 |
回転式周波数変換機 増設の歴史 浜松町FCはもう無い |
 |
周波数変換変電所の周波数変換機(器)の交換の歴史 |
回転式は保守して部品交換していれば長寿命。静止形は使用している半導体が無くなれば静止形変換モジュール全体を作り替えなくてはならない。静止形4号はGTO素子で24年経過しているのでそろそろ交換時期だがもう製造していない。IGBT素子で作り替えが必要となる。それともトリプルゲートIGBTかSiC MOSFETか
2023年(令和5年)
東海道新幹線 すべての周波数変換装置の静止型化について 2023年5月24日
以下引用
① 架線の地絡等が発生した際でも電力供給を継続できるように、静止型FCを制御して該当する回線の電圧を急激に下げ、電流を抑制する技術を開発(世界初の技術(特許取得済)) ② ダイヤ乱れ等で列車が集中する場合、過負荷の発生を事前に予測し、回避するために必要な加速制限を自動的に算出する技術(世界初の技術(特許出願済))
2032年度末 新3号静止型FC(綱島) 運用開始予定
2037年度末 新2号静止型FC(綱島) 運用開始予定 ⇒2037年度末をもってすべてのFCの静止型化完了
工事費 :約268億円
引用終わり 約14年計画
「東海道新幹線 すべての周波数変換装置の静止型化について」 内容の一部訂正について 2023年6月28日
MOF交換
 |
154kV受電部 緑丸が1号受電部、紺丸が2号受電部 今回1号受電部のMOFを計量法に基づき交換している 赤丸部分はもう無い。橙丸部にMOFがある。バイパス回路があるはず 紫ラインは二重母線方式をとっている三相一括母線収容管路
|
 |
154kV 2回線受電 |
 |
ケーブルでGIS部に引き込み |
 |
赤丸のGIS設備は撤去されている |
 |
154kV受電のTEPCO接続部は左右に分かれている。奥が2号 手前が1号 |
 |
1号GIS設備のMOF部が取り外されている |
 |
VCT=MOF |
 |
受電部は右下の部分でスリップオン部・ケーブル終端箱となっている |
 |
取り外されたMOF 左接続部 右MOF本体 |
 |
取り外されたMOF 接続部 |
 |
取り外されたMOF本体 |
参考文献(順不同)
周波数変換機(器)については以下にまとめ記事がある
大木正之ら:静止形周波数変換機
東芝レビュー;2004,Vol.59,No.11,pp.35-38
静止形周波数変換機 リンク pdf リンク修正
長山徳幸:綱島4号静止形周波数変換装置新設に伴う運転方法について
JR東海旅客株式会社技術情報;2002,No.15,pp.116-120
久野村健ら:静止形周波数変換装置
電気学会誌;2010,Vol.130,No.8,pp.530-531
静止形周波数変換装置 リンク pdf
吉田孝登志:東海道新幹線電源増強工事完成
鉄道界;1996,Vol.37,No.1,pp.23-41
牧野茂樹:東海道新幹線における周波数変換
電気関係学会東海支部連合大会講演論文集(CD-ROM);2011,論文番号S2-3,
前川典生ら:東海道新幹線用周波数変換変電所
電気鉄道;1964,Vol.18,No.2,pp.9-13