2017年10月24日

631. JR東日本 宇都宮線 輸送障害 地絡 停電事故 考察 号外

 宇都宮線 地絡 停電事故

#停電 #宇都宮線 #送電設備 #架線切断 #地絡

宇都宮線 輸送障害は、き電線保持碍子のき電線保持部の腐食脱落(碍子自体は残っている)で き電線が架線を吊るビームに接触。高抵抗地絡事故が発生し、信号回路に直流大電流が流れ信号機器が損傷を起こしたことによる。(宇都宮線出来野踏切付近)

籠原駅での事故、横須賀線での事故と非常に結果は同じ。信号機器室の焼損のため復旧に時間が掛かる。

449. JR東日本 籠原駅 地絡 火災 事故 原因 ブログリンク

信号機器室の焼損は
国分寺変電所の事故 JR東日本 国分寺変電所(直流) ブログリンク
鍛冶橋変電所の事故 JR東日本 鍛冶橋変電所(直流) ブログリンク
でも発生している。

このような高抵抗地絡事故が起きても信号機器室にダメージが起きないよう接地線の分離
信号機器のIP化(光ケーブル化)が行われているが、まだ普及していない。
高密度線区では、故障電流と運転電流の差が判断しにくくなってきている。直流地絡事故の早急な対策が必要となる。

籠原駅地絡事故の、その後について
449. JR東日本 籠原駅 地絡 火災 事故 原因  ブログリンク

この地絡事故の早期検出にはき電保護パックの設置が必要である。
228. JR東日本 王子交流変電所(直流併設) き電保護パックについて解説 ブログリンク

籠原駅の電留線架線柱には、新しくき電保護パックが取り付けられていた。
コンクリ架線柱にき電保護パック

鉄構にき電保護パックからの検出線が繋がる ボルトは新しい


さらにき電保護パック

鉄構に検出線がボルトでボンド

このように多連で設置されている例は、他所にもある。

552. JR東日本 き電保護パック 設備状況  ブログリンク

車両基地や、大規模変電所のき電線が架設されている場所で、大電流が流れている場所の地絡検出を積極的に行うように設備されている。

籠原変電所その後
籠原駅 地絡事故で大電流を流し続けた籠原変電所のき電線引き出し部に改良が見られた。
キュービクル型の断路器が設置されている。

170. JR東日本 籠(篭)原変電所(直流)ブログリンク

建屋からのき電線引き出し口 事故前

事故後 個別切替が迅速にできるようキュービクル型の断路器が設備された

やっつけ仕事 JR九州 門司変電所が落ちた 2025/7/26

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