上野原ー八王子線 JR東日本送電線の経路をGoogle My Mapにプロットしていたら、途中で送電鉄塔の場所が分からなくなった。周辺をGoogle Street Viewで探していたら古い鉄塔を見つけた。これは位置的に中央線電化時の古い鉄塔ではないかと思い現調した。
中央線電化記念写真帳 NDL 国立国会図書館デジタルコレクション
電化完成は昭和6年 1931年 浅川ー甲府駅間
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        電化記念写真帳から引用 国鉄の送電線は国道20号に沿って張られている。 現在の八王子ー上野原線66kV 2回線も同じ位置 高尾、山梨市、笹子、梁川変電所はなかった。  | 
    
最初の鉄塔を調べたら谷村345との名称が墨書されていた。早速Google で調べるとなんと1913年(大正2年)に山梨県都留市の鹿留(ししどめ)発電所から東京都新宿区の新宿戸塚変電所(目白変電所)まで送電するために作られた東京電燈の77kV送電線の鉄塔であった。
送電鉄塔のマニアでは有名な鉄塔群らしく記載されたサイトが沢山見つかる。 目的は外したが、せっかくなので林道沿いを見える範囲で調査することにした。これが国鉄の送電鉄塔だったら徹底的調査するのだが電力会社の鉄塔なので、さらっと調査して林道を詰めて大垂水峠を越えて高尾山まで歩いた。途中 JR東日本の鉄塔は見える範囲で見てきた。
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| 遠方に見えたJR東日本 鉄塔 | 
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        1913年生まれの鉄塔 77kV 2回線 高圧ピン碍子で送電線を支えていた。 背が低い  | 
    
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| 2と表示2L | 
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        鉄骨の幅は3インチ(76.5mm)   鉄骨に製造者の名前は無い | 
    
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| 谷村三四五と墨書 号が付くのが正解 | 
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        次の鉄塔 架空地線が張られていた部分がない。代わりに高圧ピン碍子の台座がある  | 
    
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| 谷村三三と読める 逆算すると谷村三三九となる | 
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| 左側の高圧ピン碍子の内側部分の台座が無い | 
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| 算用数字で339の表示 | 
最初の谷村三四五との間に5基の鉄塔があったはずだが急斜面の奥なので林道からは見えなかった。もっと冬枯れの時期を狙えば見えたかも
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| 一応中沢林道の名前がある。 | 
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| JR東日本 49号鉄塔 | 
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| 遠方からNo.49を確認 | 
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| このそばに谷村338号鉄塔がある | 
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| 谷村338号鉄塔 号を付けるのが正しいようだ | 
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| 完全に木と同化している | 
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| 左にJR東日本 No.49鉄塔 右に木と同化した谷村三三八号鉄塔 | 
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| 谷村三三七号鉄塔 | 
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| 谷村三四五鉄塔と同じ形状 | 
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| 結界 | 
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| JR東日本No.50鉄塔 | 
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| 昭和5年建設 2回線すべて上野原変電所に引き込まれているはずだが2種の路線名 | 
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| 木の間にかくれた谷村線 | 
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| 近づく | 
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| 算用数字で336 | 
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| 林道の対斜面にある | 
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| 原型型 | 
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| 林道から撮影 | 
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| 木と同化している谷村三三五号鉄塔 | 
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| 林道脇なので支持部分がよく見える | 
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| 谷村三三五号鉄塔 | 
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| 周辺の木と同化 | 
この先林道から中沢峠に向かう登山道に入る。ほんの少しで中沢峠 林道をそのまま進むと行き止まり。 ここから大垂水峠に降りて高尾山まで縦走。 途中JR東日本の高尾分岐線を見学
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| 高尾分岐線7号 | 
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| 高尾分岐線8号 | 
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| 八王子大月線 高尾分岐 昭和39年 No.9号鉄塔 | 
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| 縦走路上の9号鉄塔 | 
           
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| 高尾変電所最終鉄塔14号 | 
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| 14号 昭和39年(1964年)に高尾変電所が設置されたことになる | 
東京電燈から東京電力になった谷村線は昭和30年代に廃止された。産業遺構となる鉄塔がそのままの形で残されていることに驚く。また国鉄八王子ー上野原線の経路と一部並行で張られている場所がこの中沢林道付近にあたる。
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          オレンジラインが谷村線 一番右上が谷村線345号鉄塔、一番左が谷村線335号鉄塔 青のラインがJR東日本 八王子ー上野原線 66kV 2回線  | 
      
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          今昔マップ1972-1982年の地図 左は谷村線の送電線がまだ残っているが左は消えてJR東日本の送電線のみ記載されている 途中分岐しているのがJR東日本 送電線 「この地図は、時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ3」((C)谷 謙二)により作成したものです。」  | 
      
旧国鉄の送電鉄塔を追った他の記事は以下参照
  
  