作並トンネル 20kV剛体架線
グーグルマップで表示名がでない(トンネル) よく見ると架線柱が密集している
アプローチ:作並駅 困難 熊注意 林道には、栗の食べかすがいっぱい落ちていた。
トンネル入口までの作業経路が林道から通じるが入り口が判りにくい。ヒント:山形方の高度が高いため、トンネル内の湧水が排水路に流れ出ている。
仙山線交流電化の際に、絶縁距離が取れないため線路の盤面を掘り下げ距離を保とうとしたが限界があり交流20kVの剛体架線方式がとられた。レールレベル4,450mm天井まで4,950mm
仙山線はこの場所のほかにもう一箇所大原トンネルに剛体架線部がある。絶縁距離1200mmを採るため襞の深い碍子が特別に用いられている。
またトンネル内の剛体架線とトンネル入り口のトンネル外の剛体架線は、エアージョイント方式となっており、剛体架線の熱による変位を吸収している。(トンネル内は温度一定のため変位が少ないが、外部は気温の影響を受けて変位するため)
ツインシンプルカテナリーからの移行 加圧ビーム |
剛体架線の両脇にトロリ線 徐々に剛体架線に移行 |
剛体架線 と ツインシンプルカテナリとの取り合い |
ツインシンプルカテナリーはトンネル坑口で固定 |
現場は、雨であった トンネル内エーアージョイント部 特殊な碍子が見える |
作並駅 駅舎内 |
参考文献
飯島 哲之助;仙山線交流化工事に伴う荒沢川橋りょう工事:建設の機械化,1969,Vol.228,No.2,pp.66-72
藤田 敏;交流化工事すすむ奥羽・仙山線:交通技術,1968,Vol.23,No.5,pp.14-17
荒井 仁ら;福米線の交流電化:JREA,Vol.11,No.9,pp35-42