折尾変電所と4つのデッドセクション
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折尾変電所の異相デッドセクションは、かなり離れた場所にある。約2㎞ |
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上津役変電所から出ている需要家線の塊の一部 赤丸がJR九州 折尾変電所 周辺には三菱ケミカル、UBEセメントの工場がある |
アプローチ:陣原駅 容易 折尾変電所との名称だが折尾駅周辺ではない
鹿児島本線
折尾変電所⇔筑豊変電所⇔吉塚き電区分所⇔南福岡変電所 ATき電 福北ゆたか線
予備スコット結線変圧器2台 1組が置かれている 1台はM座用、もう1台はT座用
折尾変電所

九州電力では、110kVの送電線を66kVに変更する工事を行なっており、JR九州の交流変電所もその対象となっている。そのため一次側が複電圧対応となっている。二次側はATき電区間とBTき電区間が混在しているのでATき電区間では44kV対応、BTき電区間では22kV対応。AT-BT接続の変電所では複電圧スコット結線変圧器として対応する移動式変圧器がある。
4つの並行デッドセクション
折尾変電所の異相デッドセクションは変電所から離れた場所にある。約2㎞ 4つのデッドセクションが平行に張られている。
もし筑豊変電所が落ちた場合 筑豊変電所のデッドセクションまで折尾変電所から救済き電を行なうので第一ATとして機能する。PFき電線(TF)を受け入れて昇圧してAFき電線として引き出される。筑豊変電所のもう一つの末端が吉塚き電区分所となる。
1470. 九州巡検7 JR九州 吉塚き電区分所・福北ゆたか線 折尾変電所と対をなすAT-BTデッドセクション
き電:スコット結線変圧器2台
古賀変電所⇔東郷き電区分所⇔折尾変電所⇔小倉き電区分所⇔門司変電所T座 BTき電鹿児島本線
折尾変電所⇔筑豊変電所⇔吉塚き電区分所⇔南福岡変電所 ATき電 福北ゆたか線
予備スコット結線変圧器2台 1組が置かれている 1台はM座用、もう1台はT座用
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まだ日豊本線、現在の福北ゆたか線が出来てない交流電化当時の鹿児島本線 き電系統 この当時も三菱セメント線から受電していた。電源が強力なのでスコット結線変圧器2台 |
折尾変電所
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立派な銘板 |
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受電部 断路器と遮断器が見える |
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表示は九電上津役線 |
受電設備は、一般的な断路器、遮断器、MOFで受電母線。受電母線から断路器、避雷器、スコット結線変圧器となる。断路器で高配変圧器、スコット結線変圧器の一次側を切替えているので切替時は一時停電作業となる。門司変電所では、これらがすべてC-GIS化されコンパクトに収まていたが、折尾変電所では屋外設備となっている。NFは方面別に分割されている。
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66kV母線部と変流器が繋がる高配用変圧器 左にスコット結線変圧器があるがすべて断路器で切替 |
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スコット結線変圧器が2台 門司変電所との違いは二次側にすべてGCB(ガス遮断器)がある |
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左 き電母線M座、T座 スコット結線変圧器の二次側にGCB(ガス遮断器)断路器がある |
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右 き電母線と左 M座、T座の直列コンデンサ NFはM,T座別で引き出される |
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直列コンデンサ部 各座毎にMN、TN(NF)が引き出されている 門司変電所では1回線に纏められていた |
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中央左に力率改善用コンデンサ、リアクトル、放電器がM座、T座別に置かれている。 NFはM、T座別に引き出されている |
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奥にスコット結線変圧器、直列コンデンサ、力率改善装置が並ぶ 中央電柱 奥M座、手前T座が各路線別に分岐している |
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手前がT座3回線 奥がM座4回線 GCB(ガス遮断器)が並ぶ M座は、右から断路器、GCB、断路器、VT、タイき電用断路器が並んでいる T座は、右から断路器、CT、GCB、断路器、VT、タイき電用断路器(215,216)が並んでいる 217 筑豊方だけは特殊運用でタイき電用断路器が(215,216,217)が並列に繋がる |
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M座側き電線引出 変則的な命名 211 門司方面客下り。212 門司方面客下り。213 門司方面貨物下り。214門司方面貨物上り |
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右 M座 門司方面 左 T座 古賀下り215、古賀上り216、筑豊217 筑豊方面が217 1回線には理由がある |
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T座方には各き電線にCT(変流器)が噛ましてある M座、T座での電流不平衡監視用だろう |
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217 筑豊方面だけ 断路器が開路 中央にあるのが変流器(電流計) つまり折尾変電所からき電していない |
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217 筑豊方面の断路器が開路つまり「切」の状態 これには理由がある |
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217 き電線のみ注意のため黄色に金具が着色してある 右に古賀方面216,217 き電線 |
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別の架線柱 |
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エアージョイントだがジャンパ線を外すとエアーセクションになる福北ゆたか線 |
移動式スコット結線変圧器 2台で一組 保管中
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T座専用 変圧器 左が2次側 右が一次側 ブッシングが大きいのは 一次側が110kV、66kVのタップ切替複電圧入力で絶縁等級を110kVに合わせてあるため 二次側が44kV、22kVのタップ切替複電圧出力のため |
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左 T座変圧器 右 M座変圧器 M座変圧器は左側が一次側、右が二次側 これも複電圧対応 |
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運搬時の注意事項 |
九州電力では、110kVの送電線を66kVに変更する工事を行なっており、JR九州の交流変電所もその対象となっている。そのため一次側が複電圧対応となっている。二次側はATき電区間とBTき電区間が混在しているのでATき電区間では44kV対応、BTき電区間では22kV対応。AT-BT接続の変電所では複電圧スコット結線変圧器として対応する移動式変圧器がある。
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M座(主座)、T座変圧器の組み合わせ時の一次側結線 |
4つの並行デッドセクション
折尾変電所の異相デッドセクションは変電所から離れた場所にある。約2㎞ 4つのデッドセクションが平行に張られている。
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古賀変電所方(東郷き電区分所)のき電線が一端BTを経由してデッドセクションの古賀方に繋がる手前2線路 変電所からのき電距離が長い場合誘導障害を軽減するためき電線にBTが入っている例がある。(JR東日本 福島変電所、青い森鉄道 青森変電所等) |
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き電線にBTが割り入れらている 上り方 |
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反対側から撮影 標識とデッドセクションが撮れた |
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鹿児島本線側 デッドセクション 古賀変電所側に遥々折尾変電所からのき電線がき電線分岐装置で繋がる |
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福北ゆたか線側は217き電線は、まだ繋がっていない |
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国道側からのデッドセクション |
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国道側からのデッドセクション |
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横から 折尾変電所からの古賀変電所方215,216き電線が架線に繋がる |
217 筑豊方き電線の行方
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217き電線が架線柱に引留められて、T分岐してデッドセクションの筑豊方上下線にやっと繋がる。但し 折尾変電所の断路器は開路「切」なのでき電していない。 |
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別角度 |
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ATが置かれている。 折尾変電所のデッドセクション 福北ゆたか線はBT-ATを区分している 中心にAT(単巻変圧器)が置かれ左右にHMCR装置(高調波抑制装置)がある HMCR装置はTF及びAF側に繋がっている。正面断路器は投入状態 |
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右 架線柱 右は折尾変電所からのBTき電(PF)但しき電してない、左はATき電線(AF)となる つまり筑豊変電所から見た場合 末端ATとして機能している HMCR装置の斜頭頂部は抵抗器、その両端にリアクトル、コンデンサが繋がる |
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抵抗器銘板 |
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コンデンサ銘板 |
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リアクトル銘板 |
HMCR装置の詳細は以下を参照 但し50Hz用
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AT(単巻変圧器) |
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単巻変圧器 線路容量6,000kVAはかなり大きい |
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断路器を経由したAF,TFき電線がATに繋がる 手前にあるのは避雷器 |
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筑豊変電所からは、末端ATとして機能している。 逆に折尾変電所から217き電線でき電を行なう場合は、第一ATとして機能する |
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筑豊変電所が落ちた場合 折尾変電所と吉塚き電区分所からの救済き電(筑豊変電所突合せ) |
1470. 九州巡検7 JR九州 吉塚き電区分所・福北ゆたか線 折尾変電所と対をなすAT-BTデッドセクション
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国道側から川側に移動する場合この経路を通る 右に進むとATの場所にたどり着く |
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地元民しか知らない通路 屈んで進まなければならない |