2017年10月9日

620. JR東日本 藤代変電所 常磐線 定点観察(BTき電・交流)66kV対応不等辺スコット結線変圧器の設置

藤代変電所 常磐線 定点観察(BTき電・交流)66kV対応不等辺スコット結線変圧器の設置

筑波学園都市に所用があって行くついでに、藤代駅で下車して藤代変電所を定点観察した。
 

変圧器と放熱器 仮置き 過去の画像
この時は、ブッシングが保護材で覆われていたので22kVだと勘違いした。


不等辺スコット結線変圧器と思われるものが設置



設置場所を赤でマーク 過去の画像

不等辺スコット結線変圧器と思われるものが設置 別角度


設置場所を赤でマーク 過去の画像
出力側 ブッシング


拡大出力側 ブッシング
不等辺スコット結線変圧器の相表示に間違いはない


三相/単相 変圧器 三相側66kV 単相22kV
やはり 不等辺スコット結線変圧器であった。

三相側 66kV 遮断器

スコット結線変圧器 3相側と遮断器の関係 入力は66kV

三相側 ブッシング 32襞

単相側 26襞 微妙に襞の数と間隔が違う

別置きされている遮断器とOFコンデンサ 遮断器は66kV 対応

OFコンデンサの銘板が見える
下におかれているのはVT(電圧計)

拡大

拡大して画像処理 やはり不等辺スコット結線変圧器の平衡用コンデンサであった。

き電用変圧器の脇に置かれているリアクトル 2台

fう
丸い円盤は、温度計の保護用スタイロフォーム
やはり不等辺スコット結線変圧器の平衡用直列リアクトル

新しい基礎が構築 左 多分 不等辺スコット結線変圧器からのケーブルが立ち上がるケーブルヘッド

一番左 2つの基礎は、直列リアクトル その次の架台はコンデンサ 一段高いのはVT そして最後は遮断器用

 
以下文献より転載
リアクトルとコンデンサがつながる部分が、O相
 
 
 
 
考察
 
過去に何回か藤代変電所に関する記事を書いているが、最終的にはやはり牛久き電区分所に設置されたRPCにより、藤代変電所側に回生電力が送られるとき電用変圧器を通じて、東電側に流れ三相側の不平衡が発生してたのであろう。初期の藤代変電所の運転は、き電用変圧器1台で運用されていた。3相のうち2相だけを利用し単相にしていたが、牛久のRPCが稼働すると1台だけの運転では、不平衡が大きくなり、2台運転に切替すこしても不平衡を少なくする対策をした。また直列コンデンサ(NF側)も取り除き何とか維持していたが、最終的には、設計導入を提案した日立と協議して、き電用変圧器2台を不等辺スコット結線変圧器 1台に置き換えることになったのであろう。
 
過去記事引用
 
 
140. JR東日本 牛久き電区分所(交流・BTき電) ブログリンク

554. JR東日本 藤代変電所 再訪 不等辺スコット結線変圧器の設置 ブログリンク


不等辺スコット結線変圧器の設置例
615. 阿武隈急行 保原変電所 (ATき電・交流) ブログリンク


参考文献
不等辺スコット結線変圧器の実結線図
明電舎の結線図ではm、o、t記載は、不等辺スコット結線変圧器の記号
 北海道旅客鉄道 五稜郭変電所納入変電設備(PDF:205KB)注意 明電時報Vol.355,No.2
本田 誠彦ら:常磐線における車両回生電力の測定とその有効利用の検討:電気学会産業応用部門大会講演論文集;2009,pp.Ⅲ.275-278




 
 


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