春日部変電所
東武鉄道の呼称は
伊勢崎線(東武動物公園ー浅草、押上)は東武スカイツリーライン
野田線(大宮ー船橋)は東武アーバンパークライン
だが字数が多いので旧名称で進める。
アプローチ:春日部駅 容易
受電:巧大塚ビル春日部本店内TEPCO特高分岐所から分岐地中送電ケーブル66㎸ 2回線
過去TEPCO山西線No.156分岐
東武春日部線No.14受電 架空送電線 66㎸ 1回線受電であった。
給電:東武春日部変電所で受電された66㎸は東武変電所内で降圧され22kV自社内架空送電線で
せんげん台変電所まで送られていた。22㎸1回線 (現在せんげん台変電所はTEPCO受電に変更)
き電:伊勢崎線、野田線 方面別き電
変成設備:シリコン整流器3台 設備容量は5,000㎾くらいだろう
高配設備 有
|
中央3台ならんでいるのが変成設備 整流用変圧器とバスダクトで繋がるシリコン整流器 一番手前 高配変圧器
|
|
右キュービクル受電1,2号とVCT(MOF)盤
|
|
問題はこの箱 地中線用検出器箱なのだが銘板が読めない
|
|
反対側に移動して望遠で調べると 東武春日部ー匠大塚と読める
春日部駅 古利根川側に巧大塚の大規模商業施設があるので、その内部の特高分岐室からの分岐。同様な例は、JR新松戸変電所がダイエー新松戸店の特高分岐室から分岐がある
|
|
この変電所にはC-GIS受電盤、高配盤、き電盤があるが この盤は高配専用盤である
|
|
左3つが野田線、伊勢崎線上下のき電盤 右 負極盤
|
|
き電線、高配引き出し鉄構
|
|
右野田線、左伊勢崎線側引き出し部 裏から見る
|
|
野田線側引き出し部 左 春日部方 右 川間方 帰線は右ダクトで引き出されている(2回線)
|
右ダクトで引き出された帰線は架線柱で引き下げられる
|
|
引き下げられた架線柱からトラフが右架線柱下部のインピーダンスボンドに 繋がっているので帰線と判断
|
|
正面から見たき電線 引き出し部
|
|
|
|
伊勢崎線方引き出し部の左に野田線引き出し部分 左 野田SS 右 岩槻SS 左 野田SSは、間に川間SSが入ったので古い表示
|
|
杉戸SS、せんげん台SS 方面別き電
|
|
各き電線に避雷器 |
|
野田線のき電線引き出し部までの電柱
|
|
野田線き電線引き出し部 裏から見た構図 電車線区分標があるので変電所直下のエアーセクションがある
|
|
野田線のガード下は、トロリー線の高さ特認箇所なので表示がある
|
|
上り方 |
|
上り方 |
|
下り方 |
|
下り方 |
|
下り方 |
|
下り方 |
|
下り方 |
|
インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線 上り方
|
|
インピーダンスボンド中性点に繋がる帰線 伊勢崎線下り
|
|
伊勢崎線 変電所直下のエアーセクション
|
|
線路の下を潜る東電管路 上り方
|
|
線路の下を潜る東電管路 下り方
|
|
TEPCO人孔 この人孔に東武春日部線の地中送電ケーブルが収容されている
|
東武春日部変電所は、匠大塚春日部本店の特高分岐室から給電されているが、匠大塚はどこから受電しているかは、不明 但し古利根川を越えたところにTEPCO
幸松変電所があるのでここら受電していると考えるのが自然。
幸松変電所は66㎸ 4回線受電で幸松線と岩白線が引き下されている。岩白線は引込のケーブルヘッドは1個だが幸松線は、よく見ると2つのケーブルヘッドに分岐しているので、この分岐側が匠大塚春日部本店に繋がっているものと推定する。
反対側から見ると確かにブッシングが並列に並んでいる。
あこうのホームページ
幸松線 - あこうホームページ (但しあこうのページでは岩白線と幸松線が入れ替わっている。正しくは幸松線の受電ケーブルヘッドが2組あり、片方が幸松変電所、もう片方が匠大塚に繋がる。)によると大昔、幸松変電所から東武春日部変電所(廃止された古い建物)まで送電線があった記録が残っている。
春日部駅 野田線 留置線 3線 野田線 き電線からの分岐
|
留置線き電用断路器 |
|
き電線は2条一括 き電線間にジャンパ線
|
|
水切りセクションインシュレーター 説明は前項 1124 北春日部き電開閉室を参照 |
|
水切りセクションインシュレーター |
|
春日部変電所手前で2条のき電線は1条にまとまる |
参考資料(順不同)
渡部
洋平;鉄道事業者の電車線路設備:鉄道と電気技術,Vol.32,No.3,pp51-55,2021
関根
利文;東武鉄道の本線電力管理システム:鉄道と電気技術,Vol.22,No.2,pp.17-22,2011
千徳
通利;現場だより 東武鉄道 杉戸電気管理所:鉄道と電気技術,Vol.21,No.7,pp.71-74,2010
東武鉄道(株)電気部電力課;電力設備の概要:鉄道ピクトリアル,Vol.58,No.1(臨増),No.1,pp106-109,2008