新戸田補助き電区分所SSP(Sub Sectioning Post )
新与野き電区分所の東京方面は、次は新戸田補助き電区分所であり
変電所は新田端変電所である。
盛岡方面は、上越・長野、東北方面が立体交差する新大宮変電所である。
この辺の系統は以下の文献が詳しい(内容が古いが・30年前)
引用 日本国有鉄道新幹線新大宮変電所納入電力系統制御システムDECS
(この文献では、新川口補助キ電区分所となっている)
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新戸田補助き電区分所 |
SN中セクションがない簡単なき電区分所である。
SSPは上下線で2個のATがあるが、新戸田には通常あるはずのATの放熱器が見えない。SSPのATの容量は、SPより大きな10MVAが必要である。運用することにより巻き線温度が100℃を超えることもあるので放熱器が必須となる。 |
白色上り東京方面FTと盛岡方面FT、N中性線
新戸田SSPにはAT用の放熱器が建屋外に出ていないためATが無いかもしれないと書いたが、さらに文献を調査すると、 1FにAT、2FにATのブッシングと主回路があることが記載されていた。
この新戸田SSPでは、ノイズによる機器の誤動作が発生していた。
①新戸田SSPでは高圧ケーブル橋内の特高ケーブルのノイズが通信ケーブルに伝播している。
②このノイズが隣接するポスト(新与野SP)の切替開閉器動作と関連していることが確認された。
③ノイズによる不要動作対策としては高圧ケーブル橋の通信線の両端にパルス変換器を設置するのが有効である。
②このノイズが隣接するポスト(新与野SP)の切替開閉器動作と関連していることが確認された。
③ノイズによる不要動作対策としては高圧ケーブル橋の通信線の両端にパルス変換器を設置するのが有効である。
新戸田SSPへのケーブルは、新幹線高架からケーブル橋で川と道路を横断している。このケーブル橋に特高ケーブルと通信線が共架されているため特高ケーブルからのEMCが問題となった。
新与野SPの中セクションSNに新大宮SSの残留電圧が残っている状態で、開閉器のタイミングにより新田端SS電源が逆位相で重畳されこれによりサージ電圧が発生しているとの示唆であった。
同様なEMCによる誤作動例は、新田端第一・第二変電所や新水上き電区分所でも見られている。
川の上を配線ラックで補助き電区分所にケーブルで送っている。
引用 進古代さんのYouTube JR東日本 上野―大宮間 新戸田補助キ電区分所通過
7min01secから7min12secで区分区間表示区間を過ぎる。架線柱に赤のライン 架線柱10本×50m=500m
区分区間は、新戸田補助き電区分所を過ぎた大宮方面にある。
Tの線がトロリ線に繋がる。単純なセクションである。 東京方面は補助き電区分所付近である。
参考文献
図 3.4.8は、日本鉄道電気技術協会編 変電所一般 き電変電シリーズより引用
ATの容量は、電気学会 交通・電気鉄道研究会資料
中島靖紀ら:東北・上越新幹線のき電用変圧器及び単巻変圧器の最適な容量検討
電気学会交通・電気鉄道研究会資料,TER-06,2006,40-47 pp.29-34
追加参考文献
菊池英雄ら:き電ロケーター不要表示発生の研究 鉄道電気テクニカルフォーラム論文集;2008,21st,pp.17-20
林屋均ら:新幹線変電ポストで計測されるノイズについての考察 電気学会交通・電気鉄道研究会資料;2007,TER-07-14,pp.1-6
小川知宏ら:新幹線切替開閉室におけるノイズ波形とその考察 電気学会全国大会講演論文集;2007,5-171,pp.262-263