2013年12月8日

14.  JR東日本 新与野キ電区分所SP

新与野キ電区分所SP(Section Post)
新築で建て直されている(静止型切替開閉装置導入・JR東海で導入されている三菱電機製)

旧新与野き電区分所は撤去。跡地は淑徳学園に売却 

新幹線はATき電方式で、き電されている。現在JR東日本の新幹線の
 変電所間隔は50Kmにも及ぶため大容量の主変圧器が
変電所にあり、変電所は275kVもしくは154kVで受電してる。
引用 鉄道総合技術研究所 鉄道用語辞典
ATき電 で検索

新幹線は架線電圧は公称25kVだ。
しかし変電所の送電端では電圧降下も考慮して30kVで送電されてる。
引用 鉄道総合技術研究所 文献検索 交流き電方式

ここではJRに合わせてキ電線とする。 過去画像以前の新与野キ電区分所位置
引用 鉄道総合技術研究所 鉄道用語辞典
http://yougo.rtri.or.jp/dic/
き電区分所 で検索

アプローチ:大宮駅容易       東京起点30k195m                                      特徴:大宮駅暫定開業時から運用

新与野キ電区分所からは6本1組のキ電線が上下線分と残り4本のキ電線が出ている。
黄色下り
左から東京方 T・ATキ電線、F・トロリ線接続(さいたま市鈴谷付近接続)
SN・中セクション接続(与野本町付近接続)
 盛岡方 T・ATキ電線、F・トロリ線接続(き電区分所付近接続)N・中性線(オートトランス中性点・レールと同電位)碍子が小さいが絶縁はされている。保護線

同様に白色上り
N・中性線(オートトランス中性点・レールと同電位)碍子が小さいが絶縁はされている。保護線
左から東京方 T・ATキ電線、F・トロリ線接続(さいたま市鈴谷付近接続)
SN・中セクション接続(与野本町付近接続)
盛岡方T・ATキ電線、F・トロリ線接(き電区分所付近接続)

そして
下り黄色2回線、新潟方面T・ATキ電線 F・トロリ線(接続点大宮駅・ポイント上越方面分岐後)
上り白色2回線、新潟方面T・ATキ電線 F・トロリ線(接続点大宮駅・ポイント上越方面分岐後)

建物の中にはAT(オートトランス)と真空遮断器が設備されている
引用 鉄道総合技術研究所 鉄道用語辞典
http://yougo.rtri.or.jp/dic/ 
き電区分自動切替装置 で検索


SPのATは、初期の設定では7.5MVA/1台であった。
き電区分所の標準的な配線図 新与野では、これに上越方面が1組足されている変則的な構成である。
上下タイき電断路器が組み込まれている。

新上野から大宮駅き電系統

新幹線の枝分かれする部分に設けられた新幹線初めてのき電回路であり
  1. 常時電力供給と事故時のき電分離
  2. 渡り線部分でのエアセクション間電位差軽減
  3. 列車が渡り線通過時の出合いがしらの停電によるセクションオバー
  4. 延長き電、電源切替などの時に異電源交差の防止
   に対応するため新与野き電区分所を設けた。
 
 
与野本町駅付近の下りき電線
T・ATき電線、F・トロリ線接続、SN・中セクショントロリ線接続が見える。
T・ATき電線の上にはN・AT中性線(保護線PW)その上には架空地線が見える。

 与野本町駅付近の上りき電線
T・ATき電線、F・トロリ線接続、SN・中セクショントロリ線接続が見える。
T・ATき電線の上にはN・AT中性線(保護線PW)その上には架空地線が見える。


新与野キ電区分所は北与野駅・大宮駅間にあるが中セクションは、与野本町駅付近にある。
これは大宮からでた東京方面新幹線が大きくカーブしており、カーブ部分でのセクション分離ができないためである。
中セクション 導入部標識
与野本町駅付近SN・中セクションを力行通過する上がり方面E系新幹線。 よく見るとSNき電 線が碍子に引き止められ中セクション トロリ線に繋がっている。上り方面異相区分標識が見える

与野本町駅 東京寄りからみた下り方面鉄塔 SNき線接続部。上部にはTとFがまだ残っている。
上り方面は次の鉄塔でSNき電線が中セクションに接続されている。
中セクションの長さは400~1000mと言われている。(新幹線一編成分+α)

大きな地図で見る

中セクション接続部
 下り方面異相 区分セクションの標識が見える。SN中セクション始まり

大きな地図で見る

T トロリ線接続部
区分き電箇所始まり

 与野本町を過ぎ鈴谷付近のT・トロリ線接続部
奥の電柱には、まだTとFがある。
拡大

門型架線柱に碍子で引き止められるTトロリ線接続部(鈴谷付近)

T トロリ線接続部 電柱に赤のライン(鈴谷付近)
盛岡方面 T トロリ線接続部は、き電区分所付近にある


大宮駅構内付近 上越方面分岐後 T トロリ線接続
上越 方面の列車は、盛岡方面T トロリ線接続き電部を通過後 再度上越方面Tトロリ線接続部を通過する


引用 進古代さんのYouTube  JR東日本 上野―大宮間 
8min10secから8min18secで異相区間表示区間を過ぎる。架線柱10本×50m=500m


 新与野キ電区分所の東京方面端は、鈴谷、SN中セクション端は与野本町駅付近
盛岡方面端は新与野き電区分所である。
上越方面端は、大宮駅上越方面分岐後である。
新与野キ電区分所の東京方面は、新戸田補助き電区分所であり、次変電所は新田端第一第二変電所である。
上越・盛岡方面は、上越・長野、東北方面が立体交差する新大宮変電所である。
この辺の系統は以下の文献が詳しい(内容が古いが・30年前)
引用 日本国有鉄道新幹線新大宮変電所納入電力系統制御システムDECS

つづく

追記 6月27日 どうやら建て直す?様子 二重化対応? 
さいたま市中高層建築物の建築及び大規模開発行為等に係る紛争の防止及び調整に関する条例 標 識 設 置 届 出 状 況 ・ 説 明 報 告 書 閲 覧 期 間 確 認 表
南14-010 
届出日:H26.6.13
事業者:東日本旅客鉄道株式会社 大宮支社
設計者:東日本旅客鉄道株式会社 大宮一級建築士事務所
施工者:未定
建物名称:(仮称)新与野き電区分所新築工事
住所:中央区上落合5丁目734-6,746-5
区分:準工
構造:S 4階建て 21.73m
建築面積:514.74㎡
延べ面積:1699.36㎡
工期:H26.11.1~H27.9.30
新築で建てなおされている

参考文献
図 3.4.7は、日本鉄道電気技術協会編 変電所一般 き電変電シリーズより引用

ATの容量は、電気学会 交通・電気鉄道研究会資料
中島靖紀ら:東北・上越新幹線のき電用変圧器及び単巻変圧器の最適な容量検討
電気学会交通・電気鉄道研究会資料;2006,TER-06,40-47, pp.29-34

磯谷維辰:東北新幹線・大宮間電気設備概
電気鉄道;1983,Vol.38,no.3,pp.13-16



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