新糸魚川き電区分所・新高田き電区分所
新糸魚川き電区分所 富山方60Hz-新上越変電所方50Hzの区分
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アプローチ:青海駅 容易
50Hz部分 |
50Hz/60Hz切替部分 |
60Hz部分 |
50Hz部分 |
50Hz/60Hz 切換部分 |
60Hz部分 |
新糸魚川き電区分所 SN部 多点接続
新糸魚川き電区分所 SN部多点接続 下り方
奥 SN部下り方 多点接続部 |
新糸魚川き電区分所 東京方 き電線、トロリ線、SN線 ケーブルヘッド導入部
この部分からき電線、トロリ線のき電区分所導入部がケーブルヘッドで同軸ケーブル化されてき電区分所に引き込まれる。
また き電区分所からにSN(中セクション)下り方のき電線の終端がケーブルヘッドで立ち上がる
上り方ケーブルヘッド |
下り方 ケーブルヘッド |
新高田き電区分所
新高田き電区分所 新上越変電所方50Hz-新長野変電所方60Hzの区分
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アプローチ:南高田駅 容易
横坑開口部の左にケーブルトラフ |
横坑にき電ケーブルが引き込まれる |
新高田き電区分所 SN部中間接続部 多点接続 下り方
新高田き電区分所 東京方導入部
新高田き電区分所 東京方導入部
き電線、トロリ線、SN線 ケーブルヘッド導入部
この部分からき電線、トロリ線のき電区分所導入部がケーブルヘッドで同軸ケーブル化されてき電区分所に引き込まれる。
また き電区分所からにSN(中セクション)下り方のき電線の終端がケーブルヘッドで立ち上がる
同軸き電ケーブルの下にカラスの巣 |
設備
新軽井沢・新高田・新糸魚川も構造的には、同じ形式をとっている。
新高田き電区分所も新糸魚川き電区分所も大体同じ位置に き電設備がある。 |
東京側 開放部・SN導入部、中間地点(下り側SN接続点)、き電区分所本体、トンネル内(上り側SN接続点)の流れはどれも同じであり、東京側から見た後半がトンネル内になるのも一緒である。
新高田き電区分所内の切替開閉器は、明電舎の切替開閉器が使われている。
この場合 異周波数の区分切替になるので高耐圧 極間電圧60kV相当が使われている。
新糸魚川き電区分所からのき電線引出しは、き電区分所側のCHから気中配線で新幹線側の架台に引き出されている。
新高田き電区分所は、すべてケーブル方式で建設時の横坑に引き入れられている。
文献から引用 新軽井沢き電区分所の結線図 新高田および新糸魚川は、この図と大体同じ位置に設備がある。 |
新高田き電区分所(60Hz→50Hz)・新糸魚川き電区分所(50Hz→60Hz)は北陸新幹線の東北電力受電区間(50Hz)を通過するために設けられた異周波間を跨ぐき電区分所である。
原型は、津軽海峡線の北海道電力50Hzと東北電力50Hzの非同期周波数系を通過するために吉岡変電所及び竜飛き電区分所に設けられたものが最初である。この場所は常時,竜飛き電区分所(異常時は吉岡変電所〉において東北の電源と北海道の電源が突き合わされている。海に近いため、また竜飛側はトンネル内設備のため、設備はC-GIS化されている。SN部の切替え遮断器もC-GIS化されている。
その後、東京電力(50Hz)と中部電力(60Hz)を通過する北陸新幹線(長野行き新幹線)の新軽井沢き電区分所が異周波間を跨ぐ初のき電区分所となった。新軽井沢き電区分所は、屋外設備であるため非常に大きな土地を占有している。詳しくは、以下のWebリンクを参照のこと
文献から引用 |
新高田き電区分所(60Hz→50Hz)・新糸魚川き電区分所(50Hz→60Hz)は、これら前例のき電区分所の経験を踏まえ、また海に近い・積雪が多いなどを考慮して全屋内式のき電区分所となっている。
大きさを比較すると
大きさを比較すると
新高田が一番小さく、屋外式の新軽井沢が一番大きい。吉岡変電所は、き電区分所では無いが東北電力と北海道電力の異常時突合せ部分となるため変則的に設備されているので比較のため載せた。
グーグルアースの面積測定と縮尺をあわせて比較
東北電力脱落時(新高田変電所脱落)は、新高田き電区分所・新糸魚川き電区分所間は、60Hzでの運用となるため、それぞれのき電区分所からの延長き電対応となる。そのため、列車本数が減便され、また速度規制のノッチ制限運転が設定されている。
また両き電区分所間にある補助き電区分所、及び新高田変電所のき電区分所としての機能は50,60Hz両周波数対応の機器(AT、OT、LT)が設備されている。
新糸魚川き電区分所方の延長き電担当変電所 新黒部変電所は、154kV受電であるが受電系統が弱く短絡容量が小さいため、RPCを設置し高効率の運用が出来るように改良されている。
新黒部変電所の北陸電力側の送電は、新愛本、黒部、江口の各SSが担当しているが、近隣の接続されている発電所が朝日小川第一、第二水力発電所と発電容量小さい。
また両き電区分所間にある補助き電区分所、及び新高田変電所のき電区分所としての機能は50,60Hz両周波数対応の機器(AT、OT、LT)が設備されている。
新糸魚川き電区分所方の延長き電担当変電所 新黒部変電所は、154kV受電であるが受電系統が弱く短絡容量が小さいため、RPCを設置し高効率の運用が出来るように改良されている。
新黒部変電所の北陸電力側の送電は、新愛本、黒部、江口の各SSが担当しているが、近隣の接続されている発電所が朝日小川第一、第二水力発電所と発電容量小さい。
東北電力脱落時(新上越変電所・50Hz)のパターンとしては以下の通り
1. 新上越変電所をき電区分所として運用。新高田SP及び新糸魚川SPからの救済給電(延長き電)
2. 新上越変電所をスルー化 新高田き電区分所から新糸魚川き電区分所まで延長き電 又は、その逆
しかし、新糸魚川方の新黒部変電所は、前に述べたように脆弱なので新高田き電区分所(バックボーン新長野変電所275kV受電)からの延長が妥当な線かもしれない
どちらにしても運行本数は少なくなり、ノッチ制限がかかる
50Hzから60Hzに切り替える時間は、約1800ms 一端停電後 約3分で切替が終了する |
参考文献(順不同)
高野 光ら;津軽海峡線変電設備:明電時報,1987,Vol.196,No.10,pp.33-38
浜田 博徳;津軽海峡線の非同期電源対策:鉄道と電気,1987,Vol.41,No.10,pp.45-50
伊藤 興一郎;変電設備:鉄道と電気,1987,Vol.41,No.10,pp.9-15
戸塚 隆;北陸新幹線(長野・金沢間)の50/60Hz対応設備:鉄道と電気技術,2014,Vol.25,No.8.pp.3-9
兎束 哲夫ら;50/60Hz両用き電保護継電器の開発:鉄道総研報告,2008,Vol.22,No.12,pp.29-34
奥谷 民雄;北陸新幹線 北陸新幹線の50/60Hzの異周波対策:鉄道と電気技術,1996,Vol.7,No.12,pp.14-17
八木 英行;北陸新幹線の50/60Hz切替と保護:鉄道と電気技術,1966,Vol.7,No.12,pp.23-27