赤城変電所(上毛電気鉄道・東武鉄道)
こんなところに直直デッドセクション と 「タコ」の行方
アプローチ:赤城駅 容易
東武鉄道 桐生線の変電所と隣接しているが、相互の連絡はない
桐生線との連絡線があるため直直デッドセクションがある。
上毛電気鉄道 赤城変電所 |
6,600V受電 |
左奥は 東武鉄道変電所 受電電6,600V 上毛電気鉄道は6,600V受電 |
変電所からのき電ケーブルは地下を経由 |
上毛電気鉄道 き電線立ち上がり 左鉄柱から立ち上がり真ん中断路器を経て上部母線へ 左 西桐生 右 大胡SSに分離 一番右の断路器は延長き電用 回路は「開」 この変電所は、西桐生方への片送りのようだ |
別角度 |
東武鉄道 桐生線 赤城変電所 直ぐ隣のTEPCO電柱から6,600V受電 |
き電線引き出し鉄構 東武鉄道はこの形を取るものが多い |
末端なので上下一括き電と言うかこの部分は単線 |
変電所からの引き出しき電線2本が、各々のき電線に繋がるが、一括き電のジャンパが 張られている。 |
東武鉄道 赤城駅 構内のき電 一括き電 |
東武鉄道側から見た直直デッドセクション セクション表示あり |
上毛電気鉄道から見た連絡線 |
上毛電気鉄道の情報を調べていると「タコ」に中った。
以下の文献
大島登志彦;上毛電気鉄道の水銀整流器:産業考古学,1997、Vol.84.No.3.pp.34
水銀整流器が4台残っていてそのうち2台は未使用の静態保存であるとのこと
赤城変電所は1961年に新設(輸送量急増のため)され250kW日本電池製で型式はHAF167-1500の水銀整流器が2台 東武鉄道竹沢変電所で退役したものを譲り受けて稼働させている。
しかし2年後1963年にシリコン整流器が導入。予備となった。この2基のほかに梱包状態の同型機が2台故障したときの予備として保存されていた。
この4台の「タコ」がその後どうなるかを筆者は気をもんで適切な保護を求めていた。
2014年時点で上毛電気鉄道では水銀整流器は無いものと思わえる。
国土交通省 鉄道統計の変電所設備表(通称001065537.xlsx)一覧では、もう水銀整流器は、弘南鉄道しかのこってないようだ。001065537.xlsxは、2014年にファイルが行政情報化推進課のO氏によってまとめられているが、もう4年も経過しているので既に老取が行われているかもしれない。