2023年12月15日

1338. 山万ユーカリが丘線 公園変電所 設備更新

 山万ユーカリヶ丘線 公園変電所のついては、過去に記事にしていた。

998. 山万 ユーカリが丘線 コアラ号は、空調の夢を見るか (シリーズ第二弾) 

 この記事は、銚子電鉄の変電所容量がが全国最下位であったことから鉄道統計を調べていて距離の割には山万の変電所がしっかりしていたので記事にしたものである。

 
赤い建物の左横が新しい山万公園変電所。その下の空地が旧変電所があった場所。

受電: TEPCO 6.6kV 2回線 同一の変電所から受電 但し需要家配電線は別系統だが
             ケーブル引き下ろし電柱が同一なので、この電柱が折れたら終わり 地中送電線で
    変電所へ 

き電:直流750V Tき電 電圧降下対策のき電線は、敷設されていない。(剛体架線のため)

 以前の変電所は、工夫が凝らされた住友電気が一括受注。今回の変電所は東芝インフラシステム株式会社の一括受注の普通の電鉄変電所。
 
建設が1981年なので更新が2021年 40年経過しているので更新は必須の状態であった。

Google street veiwでみると更新前の画像が出て来る

右の電柱から1回線受電、左の電柱から1回線受電 左の電柱のCVTケーブルは配電容量を増やすための増設ケーブル。但し山万の変電所には繋がっていない

左の電柱から1回線受電のケーブルはそのまま引き込まれている

需要家受電函 265及び266から受電

盤は9面ある。右から直流断路器盤、No2.直流遮断器盤、No1.直流遮断器盤
直流遮断器盤内には直流高速度遮断器が収容されているものと思われる。
直流断路器盤内には動力式断路器が収容されていると思われる

盤は8面ある。右からNo2.直流遮断器盤、No1.直流遮断器盤、予備線高圧受電盤、本線高圧受電盤、VCT盤、直流用遮断器盤、所内電源変圧器盤



奥から直流断路器盤、No2.直流遮断器盤、No1.直流遮断器盤、予備線高圧受電盤、本線高圧受電盤、VCT盤、直流用遮断器盤、所内電源変圧器盤で全部で8面

6.6㎸ 2回線受電 遮断器(VCB)収容 電圧は6500V前後
表示は予備線・高圧受電盤も兼ねる


52は断路器、89は遮断器(VCB)を示す番号 6.6㎸受電


整流器用遮断器盤
2つの変成設備があるので、その切り替え用

52の表示なので遮断器(VCB)が収容
高圧受電盤からの6.6㎸ 母線を変成設備2台に振り分ける

交互に変成設備を運用しているようだ 曜日によって切替


所内電源変圧器盤
直流高速度遮断器、動力式断路器は直流電源110Vを使用するための変圧器収容

直流断路器盤

故障表示灯がある

断路器盤指示 変成設備が2バンクあるので1と2がある
この上流部分に直流遮断器盤No1.とNo2.がある

多分バッテリーが収容されている盤の前にある機器箱

変成設備 No.1整流器盤、No1.整流用変圧器盤(整流用変圧器、シリコン整流器が収容)

変成設備 No.2整流器盤、No2.整流用変圧器盤(整流用変圧器、シリコン整流器が収容)

シリコン整流器は二重三相ブリッジ整流 クラスD(200%1時間)
定格出力750kW 定格電流1,000A 定格電圧750V
但し整流用変圧器の定格が書かれていないので、この定格以下かもしれない

旧変電所のき電線引出部はそのまま利用

旧変電所の接続部

 今回の更新で常時運用1基の変成設備のシリコン整流器は定格750kWとなっている。以前の常時運用シリコン整流器の表示定格は600kW(750V×400A×2台並列)で150kWほど供給能力が向上しているように見えるが整流用変圧器の定格が不明なのでなんとも言えない。
こあら号 起動時400A×750V=300kWなので十分余裕があるので冷房化を見据えているかも???

 





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