2024年3月1日

1354. JR東日本 次に無くなるJR東日本自営 架空送電線網(予想)

 東北本線では小山から黒磯間の電化開業当時からの自営送電線が消えかかろうとしてる。

1329. JR東日本 宇都宮以北の直流変電所 受電源の思考実験(TEPCO受電)一部最新情報に書き換え

既に、小山、小金井、雀宮、宇都宮は取材して記事をUpしてある。

 今回 西那須野変電所が自営からTEPCP受電に切り替わる工事は2021年後半には始まっていたことになる。今のところGoogle street veiwで確認したところ宝積寺、蒲須坂、矢板、黒磯はTEPCO切替の兆候は見られない。2023年11月時点(時々撮影時期が更新されている)

1034. JR東日本 小山変電所から 矢板変電所経由 黒磯変電所までのJR送電線 TEPCO乗換の現実  黒磯変電所まで

1328. JR東日本 西那須野変電所 TEPCO電源に切替済



次に無くなる候補としては以下の自営架空送電線網が考えられる。(順不同)

 鉄道沿線の管路、トラフに収容することで空中権(地役権、地上権等)が無くなる。また自社の土地を利用するため土地権原(区分地上権、地役権、道路占用など)が無い。

1.籠原変電所-吹上変電所間 架空送電線66㎸1回線 


 高崎変電所(TEPCO受電)‐途中岡部交流変電所経由 籠原変電所間は線路脇のトラフ収容ケーブル送電。吹上変電所以南もトラフ収容ケーブル送電

   籠原変電所から分岐して新しくできた熊谷変電所までもトラフ収容ケーブル送電 このため熊谷変電所は盲腸変電所となっている。熊谷変電所から吹上変電所間も線路脇に管路、トラフ収容でケーブル送電できるはず。なぜか鴻巣変電所-吹上変電所間 架空送電線は電化当時の架空送電線を使っている。この架空送電線ルートは、かなりの迂回ルートを経由している。保守の手間がかかるので廃止されるだろう。残す理由は無い。

1046. JR東日本 高崎線 電化今昔 高崎線全変電所


2.武蔵境交流変電所-八王子変電所間 架空送電線66㎸2回線

 武蔵境交流変電所(信濃川水力・川崎火力・TEPCO中東京変電所受電)‐日野変電所間は、日の変電所が自営電力に切り替わり立川変電所から管路、トラフ収容ケーブル送電

 日野変電所が盲腸変電所となっている。日野変電所-八王子変電所間は管路、トラフ収容するに十分な脇空間が存在している。

 現在の武蔵境交流変電所から多摩川方に大きく迂回している架空送電線の八王子変電所間のルートより短く敷設できるとともに、撤去されれば送電線下の土地の価値も上昇する。この間は既に市街地化されている部分もあり架空送電線にして置く意味が無い。但し一部TEPCO送電線と共架されている鉄塔がある。

過去に記事にしている。

451. JR東日本 武蔵境 八王子変電所間 送電経路 変更工事(将来的)


3.新松戸変電所-北小金井変電所間 架空送電線66㎸2回線

 既に新松戸変電所はイオンフードスタイル 新松戸店の特高受電室から分岐したTEPCO電源で受電している。受電元は大谷口変電所(東葛高柳線、東葛高柳線受電) 

 新小金井変電所は、なぜか新松戸変電所からの66㎸2回線の架空自営送電線で大回りして北小金井変電所に繋がっている。これには過去の地図を紐解けば理由が判る。

 新松戸変電所ができる前、ここには金町-藤代間の国鉄自営架空送電線が通っていた。その後 新松戸変電所ができる頃に新松戸変電所-金町変電所間の国鉄自営架空送電線が廃止され新松戸変電所はTEPCO受電に切り替わった。

 北小金井変電所への国鉄自営架空送電線は、金町-藤代間の国鉄自営架空送電線からT分岐されて小金井変電所に送電されていたが、このT分岐から藤代間の国鉄自営送電線が廃止されたため、旧国鉄の自営架空送電線で給電を受ける形になっている。つまり再利用されているだけなので、管路、トラフ収容で北小金井変電所まで送電すれば保守の手間が省ける。

 小金井変電所をTEPCO受電に変更することは近隣にTEPCO66㎸送電線が通っていないので、ここは大人しく新松戸変電所からの管路、トラフ収容で給電を受ける。また小金井変電所から66㎸2回線の地中送電線で柏変電所が給電を受けている。

 東北本線は自営化からTEPCO受電に切替が行われているので、柏変電所も自営からTEPCO受電に切り替えることは容易い。TEPCO柏変電所から地中送電線で柏高島屋・柏東武ビルへ送電しているので人孔内でT分岐すれば柏変電所のTEPCO受電は簡単である。

 最近は大型商業施設も66㎸受電が多くなっており、TEPCO柏変電所の隣のイオンモール柏も66㎸受電である。但しTEPCO柏変電所に送電している田中線が設備容量を使い切っているので余力はない。そのため現状の小金井変電所からの管路、トラフ収容のケーブル送電がまっとうである。

(この地図は時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ3」((C)谷 謙二)により作成したものです)
 旧金町-藤代線の傍に新松戸変電所が設けられ初期には旧金町-藤代線からT分岐受電されていた。そのため新松戸変電所の南側から新小金井変電所へ送電線が引きだされている。旧金町-藤代線の鉄塔の残存があり、新松戸北小金井2止号鉄塔と名前が付いている。

 このほかにも自営架空送電線網があるが当面手が付けやすいのが、この3架空送電線網と予想する。

其の他存在する自営架空送電線網

小千谷発電所-宮内変電所 66㎸2回線  このまま

小千谷発電所-六日町交流変電所-湯沢変電所(TEPCO非通常時受電)66㎸1回線 このまま

湯沢変電所-土樽変電所 66㎸2回線 このまま

八王子変電所-酒折変電所 66㎸2回線 このまま

新鶴見交流変電所-大船変電所(TEPCO非通常時受電)66㎸2回線 
 新鶴見交流変電所-小机分岐間架空送電線は残し、大船変電所常時TEPCO受電切替 小机-大船変電所間廃止かも?

大船変電所-田浦変電所 66㎸2回線 
 よく停電(木の接触等)を起こすのでTEPCO切替があるかも?

二宮変電所-来宮変電所 66㎸2回線 このまま

マルスセンター-技研 66㎸1回線 このまま

金町-小岩交流変電所 66㎸2回線 このまま

大貫変電所-竹岡変電所 33㎸1回線 このまま

武蔵境交流変電所-戸田開閉所-蕨交流変電所 66㎸2回線 基幹送電線 
 武蔵野線経由で大回りで管路、トラフ収容になるか 新秋津変電所・新座変電所自営化

千手発電所-岡部交流変電所-武蔵境交流変電所 154㎸2回線 基幹送電線 このまま

小千谷発電所-千手発電所 154㎸2回線 基幹送電線 このまま

武蔵境交流変電所-新鶴見交流変電所 154㎸2回線 基幹送電線 このまま





1360. 東京地下鉄 銀座線 浅草変電所(仮称)と花川戸機器棟(仮称)運用まじか

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