小山変電所から 矢板変電所経由 黒磯変電所までのJR送電線 黒磯変電所まで
前振りは前号と同じ
このJR送電線は、JRの発電所とはつながっておらず、TEPCO小山変電所から一旦 JR小山変電所に引き込み、JR専用架空送電線線で多くの変電所を経由さらに矢板変電所でTEPCO154kV1回線引き込み受電し降圧後66kV2回線で黒磯変電所までつながっていた。
言うなれば東北本線電化時に並走する東電の送電線66kV系がなかったためJR独自で専用線を引いたものと思われる。
かつて東北線電化の年 高崎線桶川変電所から国鉄専用架空送電線1回線の66kV が蓮田・久喜間に繋がり、栗橋、間々田、小山、小山変電所まで繋がり、小山変電所で66kV 1回線で東電の小山変電所から受電、小金井、雀宮、宇都宮、宝積寺、蒲須坂、矢板、に繋がり、矢板変電所で東電からの154kVを66kVに降圧して受電、西那須野、黒磯と直列接続になっていた。
現在は、桶川からの回線は、撤去されており、小山以南は、全て東電からの受電となっている。
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桶川から蓮田-久喜間につながる国鉄専用架空送電線 TEPCO小山受電 桶川は、国鉄岡部交流変電所、TEPCO受電宮原開閉所に繋がっていた。 |
小山以北は、昔のままのJR専用架空送電線であり、東電からの受電は、小山、矢板変電所で行なっていた。
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宝積寺、西那須野は1回線T分岐 TEPCO沼原線2号はTEPCO送電線分岐 JR矢板線として受電 TEPCO沼野線2号は現在は栃那線に呼称変更
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結論を先に述べると、宝積寺から北方はすべてJR専用送電線。矢板変電所の154kV降圧66kV設備も新しく、これを廃してTEPCOに乗換えるとは、とても思えない。また市街地を多く経由するわけでもなく原野商法の原野を通過しているので、土地上空占有の問題もない。
宝積寺変電所 JR矢板変電所受電 66kV 1回線
宇都宮⇔蒲須坂 T分岐1回線引き込み 現在宇都宮変電所にはつながっていない。即ち矢板変電所方からき電
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黄色 JR専用架空送電線 青色 TEPCO送電線 TEPCOの多くの送電線がこの部分を通過している。 しかしどれも275kV,154kVであり宝積寺変電所に直接引き入れることは不可能 宝積寺の設備を見ても昔と変わらない。TEPCO受電盤はない。 JR東日本の例として、TEPCO66kVとクロスする部分に 66kVを引き下し開閉所として自前の変電所に送っている例がある。 |
例示
そのため、宝積寺からJR専用架空送電線を追うと、近傍にTEPCO宝積寺変電所(配電用)があり154kV降圧66㎸降圧設備は見られず6.6㎸の配電用変圧器が3台ある。
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設備の変更点は無い |
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60号矩形鉄塔 |
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T分岐 59号鉄塔 |
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蒲須坂方 分岐点 右に宝積寺 |
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宇都宮方分岐点 左に宝積寺変電所 宇都宮方が切られていないので、宇都宮変電所からの給電(非通常時)は可能
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多くのTEPCO送電線が横切る |
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多くのTEPCO送電線が横切る 紅白鉄塔の脇をJR専用架空送電線66kV 1回線が横切る |
蒲須坂変電所 矢板変電所66kV 1回線
矢板変電所、宝積寺変電所の間にある変電所。66kVとのクロス地点は栃那線154kV、喜連川線66kV、蒲須坂変電所は、矢板方と宝積寺方に2分割給電なので、クロス点を調べたが喜連川線とは繋がっていない。
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片岡開閉所跡 一番左の小さい鉄塔がJR専用架空送電線 66kV 1回線 |
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開閉所構内には建屋が1棟あるだけ |
矢板方クロス部分 TEPCO栃那線とクロス
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154kV 栃那線 66kV西那須野線とクロス |
変電所近傍でのJR専用架空送電線分岐点
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左 黒磯方 右 西那須野変電所側
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分岐表示 |
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分岐表示 |
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鉄塔上部にも分岐表示 |
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西那須野変電所方は、碍子を多用して分岐 |
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西那須野変電所 |
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変更部分は、直列リアクトルとレタンの新設 |
黒磯方はクロスせずTEPCO那須野変電所まで伸びる |
JR専用送電線黒磯方は、栃那線と並走 TEPCO那須野変電所まで |
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直線的に伸びるJR専用送電線 奥 西那須野変電所方 送電線には難着雪リングが装着 |
黒磯変電所
交直変電所であり重要設備となるため矢板変電所154kV受電で降圧され2回線受電されている。2回線とも矢板変電所の断路器は閉路となっており常時2回線受電のようだ
328. JR東日本 黒磯変電所(BTき電・交流・直流) 小山⇔黒磯間のJR送電線に繋がる変電所ブログリンク
JR専用架空送電線 66kV 2回線が黒磯に向かう途中 TEPCOの那須野変電所が設置されている。
各所から回ってきた154kV回線を集約母線化154kVに降圧して二重母線化して各所に66kVを供給する二次変電所の役割を持つ。
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黄色 JR専用送電線 66kV 2回線 ピン部分 TEPCO那須野変電所(基幹変電所) ここから直接採るか
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TEPCO那須野変電所
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154kV受電部と母線 |
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154kV母線から3台の降圧変圧器へ |
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4台の154kV降圧66kV変圧器 |
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66kV 側は母線につながる |
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66kV側母線 |
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各方面に66kVが分配される |
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那須野変電所の中に配電用変電所を担う部分があり66kVを6.6kV降圧している |
JR専用架空送電線は脇を通過
TEPCO那須野変電所は、66kVの母線もあり冗長性もあることから、矢板変電所の替わりとしても利用できるだろう。
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西那須野からのJR専用架空送電線は、脇を通過 |
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TEPCO送電線の下を潜り 黒磯へ |
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この鉄塔まで送電線に難着雪リングが装着されている |
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奥 黒磯 |
いよいよ終着 黒磯変電所
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黄色 JR専用送電線 青色 TEPCO送電線 |
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JR専用架空送電線は、猪苗代旧幹線154kVを潜る 右端から左端へ
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JR専用架空送電線は、猪苗代旧幹線154kVを潜る |
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黒磯側引き上げ鉄塔 |
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47鉄塔は低い |
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別角度 |
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「あぶない!!」のNewVersion 新幹線が消えた |
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黒磯変電所 最終鉄塔 |
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落雷表示器がある |
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あたらしい「あぶない!!」標識 |
宝積寺から途中矢板を経由して黒磯まで追ってみたが、宝積寺以北は、各変電所がTEPCO受電(矢板を除く)となることは、ないだろう。
以下は想像 (無理やりTEPCO受電をするとしたら)
宝積寺は近傍に66kV TEPCO送電線がないので宇都宮変電所からの延長給電
蒲須坂変電所は、TEPCO喜連川線からの受電
矢板変電所は、154kV廃止 TEPCO片岡開閉所からのTEPCO喜連川線からの受電
西那須野変電所は、TEPCO西那須野線から受電
黒磯変電所は、TEPC那須野変電所66kVから受電
小山から黒磯までJR専用送電線を巡った。JR変電所 近傍にTEPCO送電線が敷設されていることは分かった。
高崎線沿線も大宮変電所から以北は線路沿いのトラフに地中送電線が敷設されており架空送電線のような保守点検が掛からない。但し、籠原変電所⇔吹上変電所間は架空送電線なのでケーブル化されるだろう。以下の図 実線部分
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桃野⇔岡部⇔武蔵境 154kV JR信濃川発電所群 基幹系 岡部から高崎までJR専用地中ーケーブル1回線 高崎でTEPCO群馬接続 岡部交流変電所154kV降圧66kV施設あり 岡部から大宮まで途中宮原開閉所でTEPCO受電
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