2024年6月25日

1368. JR東日本 宝積寺変電所 TEPCO受電開始直前と烏山線増強線、喜連川線との接続点 栃那線No.101鉄塔

 さて、宇都宮以南のJR東日本変電所がTEPCO電源に切り替わって久しい。その後 宇都宮以北のJR東日本変電所電源も随時TEPCO電源に切り替わり始めている。

1329. JR東日本 宇都宮以北の直流変電所 受電源の思考実験(TEPCO受電)一部最新情報に書き換え

 最初は西那須野変電所がTEPCO電源に切り替わった。その後Webを追うと情報は断片的に入ってきているが最近は音沙汰無し。 そこで梅雨に入る前に調査することにした。

1328. JR東日本 西那須野変電所 TEPCO電源に切替済

1640. JR東日本 蒲須坂変電所 TEPCO受電は、まだ先と栃那線No.90鉄塔


 最初は、宝積寺変電所 TEPCO計画では宇都宮方から渡河する短い路線から手を付けるものと思っていたが実際は、渡河するための66㎸ 2回線を支える鉄塔の構造強度設計に時間が掛かっている模様で、なかなか66㎸2回線用の腕金が取り付けられる気配がない。計画書のpdfも内容が変更になっている。

主要送電線路の整備計画(66kV) TEPCO ファイル名 setubikeikaku-j66_202309.pdf

東京電力の設備計画を見ると当初の計画が変更されているようだ。pdfの内容が変化している。ファイル自体は転載禁止なので抜き出して記載

pdf文書のプロパティー 2024/06/13に作成されたばかり

烏山線増強(2024/6調査)※2024年3月31日現在

①No.栃那線101~No.84 亘長7.00㎞
 鋼心アルミより線ACSR/410㎟⇒鋼心超耐熱アルミ合金より線UTACIR/410㎟ 
②河内変電所~No.猪苗代新幹線468 亘長1.06㎞ 
 インバ心超アルミ合金より線U(Z)TACIR/610㎟
③No.猪苗代新幹線468~No.26 亘長1.421㎞
 インバ心超アルミ合金より線U(Z)TACIR/610㎟,アルミ覆鋼心耐熱アルミ合金より線TACSR/AC810㎟

①は前回の同じファイル名と内容は同じ
②は変化している。河内変電所⇔No.468鉄塔間は約3㎞が亘長であるが1.06㎞しかない
 途中の氷室線、河宮線鉄塔から分岐させて猪苗代新幹線No.468に繋げるのか??約1㎞だとちょうど氷室線、河宮線鉄塔と猪苗代新幹線鉄塔が近接している場所になる。
③は鬼怒川を猪苗代新幹線鉄塔を渡河した場合 No.31のJR宝積寺線の分岐鉄塔と繋がる長さ。このNo.26は鉄塔の番号だと思うのだが猪苗代新幹線No.468鉄塔から1.4㎞範囲にNo.26の付く鉄塔は無い。

これは以前の同じ文書名(setubikeikaku-j66_202309.pdf)書かれていた内容

烏山線 送電線増強(2025/3)完工2023年3月31日現在

①栃那線No.101~烏山線No.84 亘長7.00㎞ 以前の計画と同じ
②河内変電所~栃山線No.36鉄塔間増設 亘長3.35㎞ 
③栃山線No.36鉄塔~3AZ2466供給線 亘長2.56㎞
と書かれていた。

TEPCOは、同じ文書ファイル名でしれっと内容を書き換えることがあるので注意が必要
古い方pdfのプロパティー

渡河用の送電線径路は猪苗代新幹線の下部が使われるようだ。



栃山線154㎸ 2回線 No.36鉄塔 
下部に氷室線(上段・通過)河宮線(右に分岐)66㎸各2回線 共架
よく見ると河宮線の下に腕金がある

河宮線、氷室線 66㎸各2回線 共架 川内変電所方 下部に腕金有
奥の紅白鉄塔は猪苗代新幹線


栃山線154㎸ 2回線 渡河部分 送電線が垂れさがり、この下に66㎸2回線は引けない
奥の鉄塔は猪苗代新幹線の鉄塔だが下部に余裕がある

前項の鉄塔 手前 栃山線、紅白鉄塔 猪苗代幹線
烏山線増強線は、この紅白鉄塔から栃山線No.31鉄塔を経由してJR宝積寺線No.31分岐鉄塔につながるのではないかと思う。


栃山線No.29鉄塔からJR宝積寺線No.32鉄塔までの架空送電線路
詳細は以下のGoogle My Mapを参照
Google Mapが更新され鉄塔が見えるようになっている2024/7/6確認
グーグルマイマップ 当該箇所



JR宝積寺線 No.31鉄塔 分岐鉄塔型
ここに鬼怒川を渡河した66㎸2回線が繋がる

JR宝積寺線 No.31鉄塔


右 JR宝積寺線 No.30鉄塔
奥 栃山線 154㎸2回線 No.29鉄塔 増強された66㎸2回線烏山線?

JR宝積寺線 No.30鉄塔


JR宝積寺線 No.32鉄塔 66㎸2回線引き下ろし

右奥 JR宝積寺線 No.30鉄塔 其の奥は猪苗代新幹線の鉄塔

変電所内には地中送電線で引込

JR宝積寺線 No.32鉄塔 右 分岐鉄塔 JR宝積寺線No.31鉄塔

JR東日本 宝積寺変電所 TEPCO受電盤 東芝製 一括購入で単価を下げる
手前の盤は地中線用検出器箱 送電線引き下ろし部に繋がる



右より 受電1号盤 受電加圧(白)加圧中 
VCB(910表示)はOFF(緑) 盤の開閉ノブに操作禁止のテープ貼付
受電2号盤 受電加圧なし 920表示
VCB(920表示)はOFF(緑)
無表示の盤は母線連絡盤
VCT盤(TEPCOの電力量計MOFが入っている)
VCTバイパスDS盤(VCTは取引計量器に該当するため定期交換時の停電回避)
この受電盤、西那須野、雀宮、小金井と同じ形式で同じ東芝製

現在 JR東日本 宝積寺変電所は自営送電線受電(矢板変電所・蒲須坂変電所経由から受電中)
奥の断路器「閉路」 避雷器がポリマー碍管タイプに交換されている。(中央奥)

奥の自営送電線には「活線 昇塔禁止」の表示
現在 TEPCO電源と自営電源が変電所内にあるための注意喚起

受電盤から引き出されるトラフ 変電所母線下のケーブルヘッドまで66㎸1回線 配線済

TEPCO受電用のケーブルヘッド 変電所内母線の下に設備
送電端には接地線が繋がっている
何時でも上部の変電所母線にジャンパ線で繋げられる状況

栃山線No.29鉄塔 ここから左にJR宝積寺線No.30鉄塔まで66㎸ 2回線が伸びる

栃山線 154㎸から分岐する芳賀線154㎸ No.30鉄塔 
この下に66㎸2回線を通すのは無理

                   栃山線154㎸ 2回線 66㎸2回線 烏山線増強線 鉄塔番号No.28
現在 烏山線増強線 左側1L加圧中 2Lは停電中

鉄塔 No.28

TEPCO送電線受電の場合 光ケーブルでJR変電所とTEPCO制御所と連携をとるため通信線が敷設される。その光ケーブル通信線の電柱が建植されている


Google street viewで現地を確認

 
分岐鉄塔

   
分岐鉄塔と宝積寺受電引き下ろし鉄塔の関係

   
栃山線No.29 下部に張られた66㎸ 2回線と分岐鉄塔の関係


 では 本当に1Lが加圧されているかTEPCO 栃那線154kV 喜連川線、烏山線、烏山線線増強線合流分岐 66㎸ No.101鉄塔を見に行った。


TEPCO 栃那線154kV 喜連川線、烏山線、烏山線増強線 66㎸ No.101鉄塔

一番上が
栃那線154kV 2回線
その下 
喜連川線(左)、烏山線(右)、烏山線増強線(右)合流1L 加圧中
一番下 喜連川線(左)、烏山線(右)、烏山線増強線(右)合流2L 停電作業中
 栃那線No.101鉄塔 栃山線No.29鉄塔経由JR宝積寺線No.30鉄塔経由1Lは加圧されている。喜連川線(左)、烏山線(右)合流2Lは仮設ケーブルで一時的に加圧されていたが現在仮設ケーブルを取り外す作業中


栃那線No.101鉄塔 栃山線No.29鉄塔経由JR宝積寺線No.30鉄塔経由2LはNo.101鉄塔で接地クランプで接地されている。だから宝積寺変電所の受電盤2号の加圧表示は無加圧表示


烏山線1L 66㎸は、喜連川線および烏山線増強線1Lと2方向分岐 現在加圧中


喜連川線、烏山線1Lと2Lの間には立入禁止の旗 
1L加圧中上部 2L停電作業中下部


喜連川線2Lの仮設延長碍子部分と仮設66㎸ケーブル


喜連川線2Lの仮設延長碍子部分と仮設66㎸ケーブル 裏側から見た図
仮設ケーブルヘッドに覆いが付いた。どうやら仮設ケーブルを外す作業中

PGクランプにレンチを固定 ボルトを緩めている



仮設ケーブルを外し、現在弛ませている本線を所定の碍子位置まで牽引して固定して作業終了となるのだろう。弛ませている本線の先に牽引用の圧縮クランプが付いている



喜連川線2L 一番下 アークホーンとケーブルヘッドに防護カバー
接地線はアークホーンから取り外されて、直接碍子の送電固定部に接続
上2本は、まだ作業前なのでアークホーン同士を接地線で接続
作業手順を間違えると1Lからの誘導電圧で労災事故発生

JR四国 本四備讃線(瀬戸大橋)で架線切断で立ち往生

1394. JR四国 本四備讃線(瀬戸大橋)で架線切断で立ち往生 2024/11/10 随時記載

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