TEPCO京浜洞道 番外 275kV 3回線収容
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京浜洞道 京換29号の先がどこに繋がっているかを知りたくなった |
前回の記事で以下参照
1516. 相模鉄道 西谷受電開閉所の受電元と西谷変電所受電の確定 京浜洞道とは?
相模鉄道 西谷受電開閉所の受電元が京換36号の電力洞道換気口から引き込まれており、片方の終端が京浜変電所であるとの記事を書いた。もう片方は京換29号まで追ったが時間が溶けるので、OSINTを駆使して調査することにした。
以下がその結果
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京浜洞道は京浜変電所から新横浜を経由して南川崎変電所まで、 さらにJERA東扇島発電所(100万kW×2)に繋がる |
京浜洞道は基幹地中送電線路として南川崎線(送電線番号105)設備容量1,080MW、運用容量1,080MW 275kV×3回線を収容している。途中 新横浜付近で横浜港北線(送電線番号93)275kV×4回線を併設している。この南川崎線と横浜港北線は接続されていない。洞道を利用しているだけ
松尾豪氏のTEPCO 送電線系統図の横浜港北線の洞道ルートと実際の洞道ルートは違っている。また京浜洞道に収容されている南川崎線の記載がない。275kV/154kV_東京_神奈川_南川崎変電所_3の位置が企業の変電所の位置にある。実際は右下の大規模変電所が南川崎変電所。実際は横浜港北線は、地下鉄沿いに敷設されている
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南川崎変電所からは都心部に向けて南池上線が収容された洞道となる |
東扇島火力発電所 パンフレット 株式会社JERA
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港北線収容洞道の資料から引用 |
岸根調整所は、TEPCO岸根変電所に該当、ここにケーブル冷却用及び変圧器冷却用のチラーが建屋屋上にあるのが判る。同じように三ツ池調整所の建屋上に冷却用のチラーが載っている。調整所は、概ね5㎞間隔で置かれているようだ。
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岸根変電所(岸根調整所)基点 建屋屋上に冷却用チラー |
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三ツ池調整所 岸根調整所から約5㎞ ここは調整所と表示される 建屋屋上に冷却用チラー |
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京換36号の冷却用チラーと水タンク(長方形) OFケーブル用油槽が見える 岸根調整所から約5㎞ 川島調整所(川島電柱置場)と言うらしい |
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調整所は両端の変電所を入れて7ヶ所ある 中間部で5ヶ所ある |
京換42号 旭洞21号MH 南本宿調整所 建物の上に冷却用チラー、 OFケーブル用油槽が見える |
三ツ池調整所から南川崎変電所間には1ヶ所の調整所があるが、調べたら以下の場所が該当する。
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TEPCO 鶴見ビル 屋上に冷却用チラー 鶴見調整所 |
ビル前に換気塔がある。 TEPCO 鶴見ビル
三ツ池は三ツと表示されている。鶴見は鶴見調整所、岸根は岸根調整所で正解 川島は地名から来ているので川島調整所(京換36号)だろう。 次が南本だが京換42号の場所の地名は南本宿であった |
京浜洞道に収容されている南川崎線275kV3回線は、最初はOFケーブルであったが1Lの送電線で接続部の絶縁破壊(2019年10月)を起こしCVケーブルに2022年までに交換されている。
南川崎線・港北線の緊急的な発電抑制の対応について TEPCO資料 絶縁油と導体間で銅化合物が生成。堆積して絶縁破壊発生 (電力広域的運用推進機関発表)
以下引用
2016年10月の新座洞道火災以降、部分放電測定によるケーブル内部状態の常時監視、設備の経年を考慮した新たな油中ガス分析を導入し、事故未然防止のため計画的に保全を実施
引用終わり
この保全でも見つからない事象となり、この絶縁破壊後、新たな油中銅量の測定をOFケーブル保全に付け加えている。既存OFケーブルはCVケーブルに交換される運命にある
結論
京浜洞道は基幹送電線として南川崎線1990年運開(送電線番号105)設備容量1,080MW、運用容量1,080MW 275kV CVケーブル×3回線(亘長28.96㎞)が敷設されており、京浜変電所から南川崎変電所まで繋がっている。併設される形で周辺の変電所から154kV及び66kVが引き込まれて地域の地中送電線網として機能している。
参考資料(順不同)
米本典裕ら;小型多重光伝送装置による洞道内情報伝送システム:住友電気Vol.149,pp.78-82,1996