東電 新座洞道内 火災(例外)
東電が新座変電所から275kVをOFケーブルで送電していたが、東電の火災現場の公開画像を確認すると、どうやらOFケーブルの接続点で絶縁破壊を起こしているようである。
長方形の接続箱の燃え方が酷い
OFケーブルは、その構造から長尺のケーブルを作製できず短距離のケーブルを接続して使用している。絶縁破壊は、ケーブル本体で起きることは、ケーブルの作製途中の工程管理がされておれば、まれであるが接続部分では、施工の管理がうまくできていないと絶縁破壊を起こすことがある。特に接続部の紙巻は、以前は熟練工が手巻きで行っていた。部分的に機械巻きも取り入れられていたが、洞道内部の施工では、塵埃や湿度の関係で注意すべき課題であった。最近のCVケーブルの接続部は洞道内に部分的にクリーンルームを設け徹底した管理が行われてきた。最近では、熱収縮ケーブルや樹脂モールドを使用してる。
絶縁油は、35年前だと微量のPCBが含まれている可能性もあり注意が必要である。報道ではまだ微量PCBの件は、触れられずアスベストだけが樹脂に練りこまれているので飛散しないとの見解であるが、含まれているかもしれない微量PCBの有無が報道されないのは不思議である。
もし微量PCBが含有されていると交換廃棄には、かなりの費用発生になる。
新座洞道火災事故に伴う経済産業大臣からの指示を踏まえた原因調査結果ならびに点検や防災対策等に関する進捗状況の報告について TEPCO発表
原因について経済産業省からレポートが出た。
東京電力パワーグリッド(株)新座洞道火災事故を踏まえた今後の対応について 経済産業省 商務流通保安グループ 電力安全課 pdf注意
やはり、接続部での加工が問題であつた。
JR東日本管内では、154kVのOFケーブルは手元の資料では123.7Kmが該当する。
1.新鶴見交流変電所→浜松町交流変電所間 3回線154kV
2.東電田端変電所→新田端変電所1号2号棟間2回線154kV
但し新田端変電所1号棟の屋上にあるOFケーブル用油槽が2基取り除かれているので
CVケーブルに取り換えられた可能性がある。
3.JR東日本川崎火力発電所→新鶴見交流変電所間4回線
このケーブルもCVケーブルに一部置き換えられている。
4.武蔵境交流変電所→新宿変電所2回線154kV
OFケーブルであったがCVケーブルに交換されているのままである可能性高い。
5.蕨交流変電所→東電鳩ケ谷変電所間2回線154kVはOFケーブルであったが
最近CVケーブルに交換された可能性が高い。
66kVのケーブルは、OFケーブル49.4kmその他CVケーブルが219.3km、CTAVケーブルが28.7Kmとある。
66kVのケーブルは、OFケーブル49.4kmその他CVケーブルが219.3km、CTAVケーブルが28.7Kmとある。
JR東日本275kVのケーブルは、現在のところ一箇所のみで紙巻ではなく合成樹脂で
東電上尾変電所→新大宮変電所間2回線が該当する。
追記 新福島変電所がOFケーブル275kV受電であった。
追記 新福島変電所がOFケーブル275kV受電であった。
参考文献