新横浜駅 新綱島駅方面 ホーム末端上部に設置されている。相模鉄道との分界点は、相模鉄道が、き電吊架線、東急電鉄が剛体架線のエア―セクションになっている新横浜駅 羽沢横浜国大方面と思われる。
この巨大な換気口の下が変電所になる。上部に非常用ガスタービン発電機の排気口がある。
受電:TEPCO 66㎸ 2回線受電(常用1、予備1)
設備:
整流用変圧器3,230㎸A×3、整流用シリコン整流器3,000kW×3(常用2,予備1)
回生インバーター(IGBT) 1,000kW×1(1,500VDC→6.6㎸AC高配)
高配変圧器 5,000㎸A×2(常用1,予備1)66㎸降圧6.6kV
非常用ガスタービン発電機1,500㎸A×1 6.6㎸
き電:
新横浜線 新羽沢変電所-約3.4㎞-新横浜変電所-6.7㎞-日吉開閉所(上下線別方面別き電)
東急電鉄で取り入れられている72Dき電方式(直流デッドセクションを挟む)は採用されていない。日吉駅から目黒線は上下一括き電となるので、日吉開閉所までの片送りだと思う。(元住吉変電所との並列き電は行われていない)また新羽沢変電所方も剛体架線からき電吊架線になる地点(責任分界点)まで片送りだと思う。
理由は鉄道会社を跨いで並列き電する際は、き電線に電力量計を設けて融通電力の積算を行うのが常であるが、その装置が付いていない(田園都市線と半蔵門線間の渋谷開閉所には電力計が付いている)さらに並列き電だとすれば、回生インバーターが相模鉄道側の電力を吸い上げる可能性がある。
日吉・新横浜間ならば自社内で回生インバーターの能力を有効に使える。もちろん新羽沢変電所が落ちた場合は、整流器3台で延長き電が可能となる。新横浜変電所が落ちた場合は、日吉開閉所で新横浜線と並列き電を行えば、運行は可能と思われる。
配変も2台整備されいるが、相模鉄道側とは連係しておらず、新横浜・新綱島駅間での配電系統になっている。非常用発電機の出力も新横浜・新綱島だけが利用できる。
き電方式は、Z母線回路付き 上下線方面別直流高速度遮断器は4台(1,500V,4,000A)あるが1台故障した時のためにZ母線を設けそれに1台(1,500V,4,000A)割り当てている。あと直流母線から回生インバ―ター用に直流高速度遮断器1台(1,500V,2,000A)がある。
シリコン整流器が3台あるので個別に直流高速度遮断器各1台(1,500V,4,000A)がある
東急電鉄新横浜線 - 配線略図.net (haisenryakuzu.net)より引用
この配線図は、レールの配線を示したものなので、実際の新横浜駅構内の剛体架線の架線図は以下のようになっている。
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剛体架線の配置図 中線の両端部の上部にハッチがあり、大型機器装置を線路から釣り上げることができる。そのため剛体架線を部分的に取り外せる構造となっている。同様な機構は、新綱島駅の新横浜駅方にある。中線は、上り方面き電線で加圧されており、切り替えることはできない。 |
羽沢横浜国大駅方 剛体架線とき電線配置