現場の情報が少ないので解析が推定を含む
コンパウンドカテナリー(渡り線)からインテグレート架線への移行部での事故発生のようだ。
TBSニュースダイジェストから引用
5日午後9時45分ごろ、JR東海道線の藤沢駅から大船駅に向かう電車の乗客から、「電柱と電車がぶつかった」と110番通報がありました。
警察によりますと、JR大船駅近くの線路内で電車の先頭車両に垂れ下がった架線が接触して、電柱が倒れ、電車とぶつかったということです。
渡り線用の架線も見える・エア―セクション標識も見える
事故後 80㎞/hで走行中 緊急停車した位置なので事故現場はもっと辻堂側 架線柱接触部から約140m先頭部は、進行して停止 |
読売新聞オンラインから引用
下り方エア―セクション標識が見えるということは上り方はエア―セクションを通過した後の停車、電車の上には電車線区分標も見えると言うことは、渡り線の近辺 右に架線らしきものが見えるが事故現場からこの電車に引きずられてきたようだ。この現場は時速80㎞走行後の緊急停止位置。架線柱接触部から約140m先頭部は、進行して停止 |
引用終わり
NHKニュースより引用電車停止位置
引用終わり
引用終わり
やはり、上り線は、ここからインテグレート架線化されているが、跨線橋手前はコンパウンドカテナリー架線のままのようだ。下り線は全てインテグレート架線化されている。
き電吊架線部でカーブの手前 渡り線有り セクション表示あり 左方向へ進む場合は60km/h以下で走行せよという標識あり。 事故現場は、この奥 時速80㎞で走行したのでもっと辻堂寄りにある 架線柱接触部から約140m先頭部は、進行して停止 |
グーグルマップから切り取り 赤丸付近に事故車は停止中 き電吊架線部 県道302号線 踏切付近からの画像 分岐60㎞の速度表示有り |
事故車の停止位置は渡り線付近
但し時速80㎞/hでの緊急停止後
よく観察(TBSニュースダイジェスト)するとトラスのところにエア―セクションの表示が見える。
一般的に直流き電設備で地絡が発生すると、き電線保護選択装置50Fが働き、変電所の直流高速度遮断器を開放すると同時に、連絡遮断装置が働き隣接する変電所の直流高速度遮断器も同時に開放される。
大船変電所の近傍変電所は、辻堂、東大船、逗子、港南台変電所が該当する。停電範囲をできるだけ最小限に抑えるため、在線中の列車位置、エア―セクション位置等を勘案し随時再投入を行う。また直流高速度遮断器が確実に開放されてロックしているかの確認を行い。架線も検電接地を行い、確実に事故点周辺の架線、き電線に電圧が無い状態にしてからドア開放を行い、乗客を車外に誘導する。
これとは別に線路脇には高配6.6㎸の送電も行われているので、大きな事故の場合。高配の停電操作も考慮しなければならない。但し高配は信号系統も関与しているのでむやみに停電操作をすると高範囲に影響を及ぼす。
追記
JR東日本からの発表があった。
この発表資料を見ると渡り線上の架線を引きづって架線柱を倒したようだ。
JR東日本資料から引用
渡り線のコンパウンドカテナリー架線が垂下している。 但し本線はインテグレート架線化されている |
東海道線はインテグレート架線化されているがJR東日本の発表だとコンパウンドカテナリー架線が渡り線に使われている。すごく変則的な架線部分となる。 |
やはり、上り線は、ここからインテグレート架線化されているが、跨線橋手前はコンパウンドカテナリー架線のままのようだ。下り線は全てインテグレート架線化されている。
事故前に検測車が検測を行っているが、インテグレート架線部分とコンパウンドカテナリー架線の境界域を検測しているようだ。
以下は私見です。
「渡り線のコンパウンドカテナリー架線部のハンガーが共振で金属疲労破断、補助吊架線とトロリ線が垂下したところに当該電車が進入。補助吊架線とトロリ線をパンタグラフがひっかけて張力発生。渡り線終端部の架線柱を引きずり倒したところに時速80㎞の当該電車が進入し接触。補助吊架線とトロリ線を引きちぎり約140m先で停車。本線上のインテグレート架線部には影響が出てないため早期に復活」と読んだ。
国土交通省より警告文 発出 発出年月日 令和5年8月7日(月)
運輸安全委員会 調査案件となる 2023年08月05日
追加画像
問題の渡り線 上部架線は撤去 上下線の架線はインテグレート架線 下り線き電区分(エア―セクション)ほとんど通過 左架線柱に下り線側のコンパウンドカテナリー架線引き止め |
事故現場通過後 下り線側 インテグレート架線エアージョイント部 上り線側 インテグレート架線(大船方)とコンパウンドカテナリー架線(辻堂方) のエアージョイント部 |
下り線側 インテグレート架線のエア―セクション?(どう見てもエア―セクション) 駅を挟んでエア―セクションがある構図が考えられる 上り線 コンパウンドカテナリー架線 |
跨線橋通過 下り線 インテグレート架線 エア―セクション標識続く 上り線 コンパウンドカテナリー架線 |