2026年1月3日

1535. 量子科学技術研究開発機構 那珂フュージョン科学技術研究所(旧原研)275kV2回線 受電中の変電所構内を歩き回る その他

量子科学技術研究開発機構 那珂フュージョン科学技術研究所(旧原研)公開日に再訪

那珂フュージョン科学技術研究所という現在の名称に改称されたのは、2024年4月1日

1342. 量子科学技術研究開発機構 祝初プラズマ発生 那珂研究所(旧原研)275㎸受電 中央変電所 その他  2024年1月1日に記事にしていた。その後約2年経過したので公開日に見学を行なった。

 以前は275kV受電 変電所の構内を自由に巡ることは、できなかったが今回は監視が緩く、かなり近接した場所まで見学できた。 前の記事と違うところを見てきたが一部重複していることをお許しいただきたい。

研究所が出来てから超高圧系の設備更新は一度もされていない。
約40年経過 GISなので壊れないので補修だけで対応

説明員の説明ではパラボラアンテナは
左が那珂変電所、右が東海第二発電所(原子力)(停止中)を向いている

残念ながらSF6は六仏化硫黄のままで修正はされてなかった(六弗化硫黄なら正しい)

前回の図
   那珂変電所は、常陸那珂火力発電所、常磐共同家禄勿来発電所から275㎸受電さらに新茂木変電所に繋がり、275㎸ から500㎸に昇圧されて福島幹線500㎸に繋がる。那珂研究所は、那珂変電所からの電源を受電している。


今回の図
那珂研究所が那珂フュージョン科学技術研究所になっている。
常陸那珂火力発電所からの常陸那珂火力線は275kV送電(500kV設計)との公式発表だが
説明員の方の話では1,000kV設計とのことであった

TEPCOの那珂系増強案では
 常陸那珂火力線を500kV昇圧 那珂変電所を切り離し500kV福島東幹線と連係させる話が出てくる。結局 入札不成立で500kV昇圧は見送り現状となっているようだ。


変電所建屋内
1Lから受電 2024年は2Lから受電 電力は設備維持電力のみ 
ESは接地開閉器(開・緑)PDSはコンデンサ型電圧計 
〇は断路器(閉・赤)、□は遮断器
MOFは変流器と電圧計で電力量を測定(TEPCOの所有物)
上の単独メーターは電圧計 その下の4つのメーターは左から
A(電流計)、MW(電力計)Mvar(無効電力)COSΦ(力率)メータはほとんど振れていない


ガス絶縁変流器(電流計)TEPCOの取引計量器

接地形計器用変圧器(電圧計) TEPCOの取引計量器

 各相に取り付けてあるガス絶縁変流器(電流計)と接地形計器用変圧器(電圧計)で電力量が求められる。計算式はcos,sinが出てくるのでパス


一番 左端の275kV降圧66kV TR3稼働中、その下の66kV降圧6.6kVTR32(5MW)で供給中
201と202が6.6kV母線遮断器

同じく66kV降圧6.6kVのTR31は稼働していない。
先のTR32変圧器から201,202母線遮断器を経て供給 Kと書いてある部分はコンデンサ群
但しF31遮断器が「開」なので電力は流れていない

 変電所の開閉器操作を行う実地操作を見学者が行っていたが、このK311の遮断器をPC上のキーで操作していた模様。実際は電力が流れていない部分での操作となる。(当たり前)


今回の11kV系の表示板
TR1系の横に実際の表示ECRFの表示が付いた

前回の時の表示
表示盤ではTR1系 常電導トロイダルコイル用となっている JT-60時代のまま
現在は高周波発生ジャイロトロンECRFの電源に転用されている。


今回
NNBIとPNBIが表示追加

 プラズマ加熱加熱装置(P-NBI,N-NBI)はパルス運転(100S)運転するため旧ポロイ
ダル磁場コイル用電動発電機(M-MGと書いてあるがT-MG)からの供給。

  前回


今回
トロイダル磁場コイルがついている
右に高速プラズマ位置制御コイル(FPPC)
ポロイダル磁場コイル(PF・中心ソレノイド・CS)、PNBIが見えるが以前はなかった。

以前
旧加熱用電動発電機(H-MG)から供給



この辺は変わってない


実際の設備監視及び操作はディスプレイ上でキーボードで操作


監視異常表示 過去の異常がUpされている
非常用発電機2EG 機関重故障
受電2L 受電電圧下限、不足電圧 等々

非常用発電機運転状況監視盤

非常用発電機設備
この辺は過去の記事を参照して下さい

非常用発電機2台が負荷運転に手えられるかどうかの模擬負荷と書かれた項目

模擬負荷装置 水プールに電極を入れて水抵抗で負荷をかける
ダミーロード

三相6.6kVが流れる電極 油圧シリンダーで水槽に電極を入れて水で抵抗を掛ける

さぞかし盛大な水蒸気が発生するだろう 
同期発電機出力 6.9kVで544Aを流す

この後3相一括母線275kVの周辺をうろうろ

275kV 2回線受電

275kV三相一括母線 中央パイプ

275kV三相一括母線 中央パイプが奥まで伸びていてそこからGISで変圧器に繋がるので
高圧充電部が無い。そのため近接できる

1L 275kV受電中

1L受電ブッシング部下部のところまで接近
この上に275kVの電圧が印加されているブッシングがある

コンデンサ分圧器 製造1983年 東京芝浦電気
前回は見られなかった銘板を観察

275kV 避雷器にペタペタ


避雷器の作動回数は3回 1982年製


日立製ガス遮断器 275kV通電中

以前はTR2が動いていた
TR2の周辺 275kV降圧66kV 110MVA

TR2 75kV降圧66kV 110MVA

66kV側 遮断器022

66kV側 避雷器断路器LAS022、接地装置ES022 

LAS022断路器部銘板

ES022接地装置



66kV母線引出部の断路器22


断路器22の銘板


275kV側Y結線の中性点から引き出された中性点抵抗器 LAS022

LAS022断路器操作盤 左に変圧器の中性点から引き出されたケーブルが見える

66kVガス絶縁中性点抵抗器

中性点抵抗器から引き出された接地線


稼働中のTR3
275kV降圧66kV


TR3変圧器 275㎸降圧66㎸
中性点抵抗器はTR2と同じ

TR3の真空遮断器銘板

TR3の真空遮断器 0132


TR3の真空遮断器 0132




66kV母線から引き出された予備用の断路器と遮断器


予備用の変圧器置き場


66kV母線遮断器 TR3とTR2を繋いでいる 102-103 遮断器と断路器が一体型

66kV母線遮断器銘板

TR32 66kV降圧6.6㎸

TR32は負荷時タップ切替変圧器

タップ表示5



絶縁油を活線洗浄している活性アルミナが入った洗浄装置の操作盤


TR2 66kV降圧6.6kVのディスプレイ表示 TAP5 66kV側約20A 6.68kV側195A
66kV×20A×√3=2.28MW

 275kV受電の主要な構成は見てきたが残る部分は、進相コンデンサ、高調波吸収用フィルター群がある。言ってみれば裏方であるが無くてなならないものである。

スーパーユニバール

ユニット形コンデンサ装置 日新電機

























どれも古いが微量PCB混入検査は、行われているのだろうか?


フライホイール発電機群 3基の内2基使用 前回記事に詳細は書いてある。以下参照
1342. 量子科学技術研究開発機構 祝初プラズマ発生 那珂研究所(旧原研)275㎸受電 中央変電所 その他 

フライホイール発電機用冷却チラー

発電機棟 3基のフライホイール発電機が収容されている


JT-60Aでは3基の内2基を使用して電力を供給する
まるで水力発電所の内部のような発電機群

フライホイール発電機で発電された電力が流れ込む降圧整流用変圧器群
超伝導ポロイダルコイル用電源(中心ソレノイド(CS)4個と平衡磁場コイル(EF)6個用) JT-60時代の歴戦の強者をそのまま使用 経年40年

発電機からの入力部

降圧変圧器

13,500kVA 周波数50~80Hz タップ切替付き
一次側18,000V 2×(391/430)A 
二次側 2×(650/715)V、2×6,260A

整流用変圧器群


タップ切替は手動で停電操作


整流器棟に引き入れられる

前回も詳細を見てきた。今回は、「説明員の研究者の方に、内部まで見せていただきました」
負イオン中性ビーム入射加熱装置(N-NBI)用電源 JT-60Aの肝の部分
フライホイール発電機からの18kV 50~80Hzの電源を変圧器で3,120V×2に落としコンバーターで2×20MW、2,830V・7,050Aにしてインバーター建屋に導入

IEGTはIGBTの改良型で高耐圧化を図った
東芝独自の高性能IGBTがIEGT



左 増強されたインバーター(IEGT)建屋 右 GTO使用のインバーター建屋
一端周波数を上げる150Hz(2.286k640A 1.46MW×3Phases=4.38MW)×3
50万V  64A 100S持続まで増強工事中


各1台の整流器と変圧器(SF6絶縁)×3組で直流化 
150Hz 2.286kVACを147kVDC(150Hzのリップル含)に変換


直列に並べて建屋内に引き込む


加速用電源結線略図
カーソード接地のカスケード型直列整流回路
1段目で作られた直流電位の上に、2段目の電源がさらに直流を「上乗せ」し、さらに3段目が積み上げる「直列電池」のような仕組みとなっている。

GISで引込各ブッシングが-163㎸、-327㎸、-490kV対応 150Hzの三相リップル
 3相半波整流の理論値: 実効値の約 1.17倍
計算:147kV×1.17倍=172kVとなるが整流器の抵抗などで-163kVとなっている(多分)



一番奥がブリーダー抵抗器なので、このブッシングが-490kV側となる
その手前は多分形状からして電圧測定用、右下に接地極の板(多分表層効果のため)


3つの茶色の筒は電流測定用の抵抗器-490㎸、-327㎸、-167kV対応



奥が-490㎸ 用のスナーバー(緩衝器・多分限流リアクトル)


平滑コンデンサ タワー 一番上段が-490kV、2段目が-327kV、3段目が-163kV
150Hzのリップルを平滑化 ブッシングが2個見えるのがコンデンサで茶色の棒が抵抗器

電流測定用抵抗器-490㎸用

500kV AC50Hzの絶縁変圧器 高圧ステージのイオン源電源

500kV AC50Hzの絶縁変圧器 単相出力

絶縁変圧器の二次側は表層効果を狙ったアルミ板でできている

 今回のこの場所で一番知りたかったことが各電圧のJT-60A建屋への引込であった。
AC500kV(絶縁変圧器経由)、-490㎸、-327㎸、-167kVを単一のSF6を充填したパイプ母線で長距離(放射線防護のため曲がりくねる)をどうやって運んでいるかであった。
 Geminiに聞いてみたら中心導体をAC500kVと-490kVにして同心円状に次が-327kV、一番外側が-167kVにしてSF6のガス圧を高めれば可能との回答だった。


SF6ガスダクトから引き出される高電圧テーブルAC500㎸とDC-490kV
イオンソース右から-327㎸と-163㎸
わざと曲線部を設けている


引込部の高圧ブッシング部 一番左が碍管の襞が少ないので-167kV
その隣が-327㎸
‐167kV側 中心導体は銅線でコロナ防止用にアルミダクトパイプを利用しているとのこと

この部分がAC500kVと-490kVが入る部分


この部分がAC500kVと-490kVが入る部分


アルミダクト内部にケーブルと導体が収容されクランプで接地されている

実際の回路図 JT-60の時 JT-60Aとほとんど変わらない 
ソースプラズマの導入時間が違うだけ

 ―電位で加速するため0V(接地)、-163kV、-327㎸、-490kVの加速電圧を生成。
電子打ち出し用電源は別途AC18㎸からAC500㎸の絶縁変圧器で発生させている。JT-60が設置されている建屋までSF6充填のガスダクトで電源が引き回されている。JT-60では建屋内に高電圧テーブルが置かれ、AC50㎸は、そこで直流化されてヒーター電源、初段加速電源等として使われる。。N-NBIは2台の加速イオン源が設けられる。


JT-60A建屋内の高電圧ステージ(500kV加圧)
イオン源は2台となる。JT-60Aとの間には放射線遮蔽版が設けられる
一番に左が-327kVの引出部、次が-163kVの引出部、
一番ブッシング部が長いのが-490kVとAC500kVの引出部

10秒運転時(以前と)今回100秒運転時の違い

フィラメント電源、アーク電源、バイアス電源、PGフィルター電源、引出電源は全て
高電圧テーブル上でAC500㎸から整流して供給される。


N-NBI模擬導入装置のデモパネル


高圧充電部に立ち入る際の確認事項 接地棒が欠かせない


JT-60A建屋外
新しくケーブル引込口の施工が行われている
既にケーブルが敷設されている部分もあるが隣にさらに追加でケーブル引込口を施工中


新しく追加されたケーブルラック

ケーブルのラベルを見るとEFCC18組(+、-)とFPPC2組(+、-)であった。

JT-60A内部のコイル配置

 超伝導トロイダルコイル(TF)、超伝導ポロイダルコイル(センターソレノイドS1~S4)
超伝導ポロイダルコイル(平衡磁場コイルEF1~EF6)までがファーストプラズマまでに稼働している。総合試験運転で2023年10月ブラズマの初生成まで漕ぎつけた。

 総合試験運転をしつつ安定的に水素でのプラズマが生成できることを確認したのち容器内部に高速位置相制御コイル(FPPC)2個、誤差磁場補正コイル(EFCC)18個、抵抗性壁モード制御コイル(RWMC)が設置され負イオン中性ビーム入射加熱装置(N-NBI)、正イオン中性ビーム入射加熱装置が組み込まれて水素、重水素による実験運転が始まる

EFCC18組(+、-)は誤差磁場補正コイル(EFCC)18個のこと
FPPC2組(+、-)は高速位置相制御コイル(FPPC)2個のこと
抵抗性壁モード制御コイル(RWMC)は既に取り付け済みのようだ。
この電源はどこから引いてきているのだろう。ラックには記載がない。

どうやらこの盤がRWMC電源用の日本側キュービクルのようだ

容器内コイル電源開閉器盤
52RWM2 52は6.6kV遮断器を示す。PWMは抵抗性壁モード制御を示す

どうやらこれが抵抗壁不安定性制御用電源(EC調達)らしい
この部分は、JT-60SAの回廊部分で直ぐ外には多くのケーブル引込場所がある部分

不安定性制御コイルは正式名称ではない。抵抗壁不安定性の制御手段としては古い論文にある。これが抵抗性壁モード制御コイル(RWMC)だろう 左の遮断器部が外部からの6.6kVが繋がる部分(責任分界点)。ここから右がEC調達の抵抗性壁モード制御コイル(RWMC)の電源と推測する。

多分この機器の隣の放射線監視装置の隣にRWMC電源用が設置されている


18個のRWMコイルの位置

JT-60SAリサーチプランについてから上記配置図は引用



プレスリリースを調べると以下参照
三菱電機2025/12/24発表

世界最大プラズマを安定に維持する高速プラズマ位置制御コイルが完成 JT-60SAの容器内で直径8メートルのコイルを精度±2ミリメートルで製作 FPPCのこと
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構、三菱電機株式会社2025/12/23発表

誤差磁場補正コイル(EFCC)18個は既に取り付け済のようだ。2024年10月
プラズマ制御用コイルの電源ケーブル敷設 pdf注意


抵抗性壁モードコイル(RWMC)も三菱電機が取り付け終了しているようだ。
三菱電機の核融合への取り組み pdf注意 文中にRWMCの記載有               2024年この時点ではFPPCは取り付けられていない

フライホイール発電機が書かれているパネル

コントロールルーム

HUBのラックが無造作に見学コースに置かれている

LANの配線先

計算機サンタ-からの光回線 これを抜いたらコントロールセンターは阿鼻叫喚

NBI 増強後の高圧ステージはまだ未完成

NBI本体は取付完了しているが2台のイオン源は設備されてない
赤のパイプがAC500kV、-490kV、-327㎸、-163kVが収容されるSF6絶縁の母線パイプ

青のNBIの上に載っている背の高い方が-327㎸電源が繋がる、低い方は-163㎸が繋がる


これはJT-60の時の図だがNBI部分の高電圧ステージもJT-60Aも大体同じ


JT-60A建屋内の高電圧ステージ(500kV加圧)
イオン源は2台となる。JT-60Aとの間には放射線遮蔽版が設けられる
一番に左が-327kVの引出部、次が-163kVの引出部、
一番ブッシング部が長いのが-490kVとAC500kVの引出部


JT-60A本体


これによると2026年の後半に水素、重水素による実験運転が始まる














































































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