超電導き電システム 実車試験(走行試験)
2019年8月6日報道 発表
RRR,2019年10月号 Vol.76 No.10,pp.44 過去の実験は、日野変変電所から豊田車両センターに向かう、車両センター専用線に並列に超電導き電ケーブルを入れて電流値、電圧降下解消具合を測定している。
今回の実験は、実車試験でE233系 10両編成を日野変電所直下のエアーセクションで下り線方でセクションを跨いで走行試験を行い、また回生電流の状況を探るため豊田車両センターE233系10両編成10編成の補機を動かした状態で実負荷を掛けて実験を行っている。
RRRから引用 |
赤、黄、紫が今回の実験で使用した回路 |
立川変電所、八王子変電所
中央線上下、き電停止
豊田車両センターき電
豊田専用線(日野方) き電投入 豊田専用線(八王子方)き電停止
日野変電所
中央線 下り方 き電投入(11F,13F)、豊田(車両センター)専用線 き電投入
中央線 上り線 き電停止
通常は、各直流変電所は並列き電を実施。今回の実験では日野変電所だけを単独運用。
中央線 下り方 E233 日野変電所11Fき電で運転開始
力行
エアーセクションを越えた時点で日野変電所13Fき電での運転に替わる。13F き電線は並列に超電導き電ケーブルが繋がっているので電気抵抗≒0の超電導き電線に電流が流れる。
回生
回生を行うと13Fき電線を通じ変電所に電力が戻り、変電所母線に繋がっている豊田専用線の補機が回生電力を消費しているので回生失行は起こらない。
通常運転に切替
超電導き電線の遮断器を開放すると、通常の13Fき電線が復活する
き電線325㎟ 2条は1,800Aが最大に流せる。(図はRRRより引用) 今回は日野変電所1か所の単独き電だったので瞬間的に2,300Aまで流しているようだ。 通常は並列き電なので力行電車の電力は両端の変電所が負担する。 |
き電線 左から八王子方下り、上り。 立川方下り、上り(八王子方エアーセクションまで延長部) 一番右 豊田専用線(アルミ線510㎟) |
八王子方下りき電線に超電導ケーブルへの分岐き電線が繋がる |
過去の実験で使用した豊田専用線との接続
日野変電所からの豊田車両センター専用線が分岐 奥の建屋に断路器を介して引き込まれる どうやらアルミき電線が使用されているようだ 中央本線上をクリートで絶縁された送電ケーブルが横切る |
一番手前は、豊田専用線 2018年に繋がっていた部分は切断 接続跡が見える |
下り線方エアーセクションが始まる |
下り線方 エアーセクション部分 奥の建屋は、超電導ケーブル末端が収容されている |
超電導き電ケーブルからのき電線が八王子方下り13Fき電線に繋がる |
過去の豊田専用線に繋がっていたときの様子
実験線で、鉄道総合研究所が屋外実験を行っていた。
軌道の部分に上部から槌を落として衝撃度合いを変位画像計測、ストレインゲージでひずみ計測を行っていた。
実験準備は下請けがセットする |
実験準備完了 |
槌を自由落下 落下した瞬間 |
槌を引き上げ 実験終了 |