2021年11月13日

1166. 東北・北海道巡検4 JR東日本 羽越本線のACVR(架線電圧補償装置)仁賀保き電区分所(羽越本線 Complete)

 仁賀保き電区分所

 

アプローチ:仁賀保駅 
き電区分:秋田変電所⇔酒田変電所間
両方向性のACVRが設備されている。HMCR装置は、両端に設備されている。
当初の計画時はACVRは設置予定はされて無かったが、その後温海と仁賀保に設置することになった。
ACVRの動作については以下を参照
計画時の補助き電区分所、き電区分所、変電所位置 現在と変わらず
但し計画には、き電区分所にACVRを設置することは書かれていない。
現在 温海と仁賀保き電区分所にACVRが設置されている。

Web検索では明電時報の温海き電区分所、仁賀保き電区分所にACVRの最新型が設備交換で入っている。

明電時報Vol.322、No.1,2009 引用 電化当時のACVRを交換
この写真の場所は温海き電区分所である。

ACVRの両方向動作
ACVRには方向性があるので昇圧方向を替える際は断路器で切替を実施する。

ACVRTr端子配列

突合せ状態(普通のき電区分所の状態)
AFについているVT・電圧計(OT・所内変圧器)は位置が反対側の場合もある


左から右に昇圧(ACVR作動)

AFについているVT・電圧計(OT・所内変圧器)は位置が反対側の場合もある


右から左に昇圧(ACVR作動)
AFについているVT・電圧計(OT・所内変圧器)は位置が反対側の場合もある


左から右の延長き電(ACVR不作動)
AFについているVT・電圧計(OT・所内変圧器)は位置が反対側の場合もある



右から左の延長き電(ACVR不作動)
AFについているVT・電圧計(OT・所内変圧器)は位置が反対側の場合もある



仁賀保き電区分所(突合せ状態)
 
今回4か所のき電区分所を巡ったが、温海き電区分所を除き昇圧動作はすべて見られず、単なるき電区分所として機能していた。(温海き電区分所は全屋内式なので断路器の状態が不明)




左 デッドセクションとき電区分所の位置関係
デットセクションを挟んで秋田側手前 酒田側奥 からAF,TFがき電所内に引き込まれている

デッドセクション

酒田側から見たデッドセクション

秋田側から見たデッドセクション

酒田側 AF,TFき電線引込

HMCR装置がAF,TF側に繋がる。右 AT(単巻変圧器)酒田側

酒田側 AT(単巻変圧器)と右上OT(VTと兼用)



酒田側 き電線引込

酒田側 断路器群 断路器は、すべて開放

中央下 ACVRTr き電電圧補償用変圧器 右端AF,TF間の電圧測定用VT 44㎸仕様
2U,2Vの出力がクロスしているのが判る



ACVRTr 1U,1V側はVCB(遮断器)をへて繋がる

ACVRTr本体 サイリスタ部分は別置き


サイリスタスイッチ部(2u,1v,1σ,1u)が繋がる

ACVRTr端子配列

変圧器銘板

中心 AF,TF間(2U,2V間・昇圧後)の電圧測定VT 44㎸仕様


ACVRTr 秋田側

断路器と左 AT(単巻変圧器)
秋田側断路器も全て開放

ATからHMCR装置に繋がる
ATの右上 AFの電圧測定用VT
透明キャップは放電ギャップAT中点と接地側に繋がる

HMCR装置

秋田側 AF,TFき電線





秋田側AF,TF引込分部


HMCR装置については以下を参照


ACVR









参考資料
日本海縦貫線近代化工事記録:奥羽本線秋田・青森間、羽越本線村上・秋田間;日本国有鉄道仙台電気工事局 編 1974




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