磐越西線・会津若松~喜多方で7月以降に架線撤去の方針 Web 4号車の5号寄り 2024/04/13 11:05記事
当方としては、2021年に以下の記事を書いている。そのためで2024年7月になったので少し早いが状況を確認しに現地を訪問した。
1088. JR東日本 磐越西線 喜多方ー会津若松 非電化化 変電所位置から見た考察 2021/08/04記事
結論から書くと66㎸受電中 しかし記事にも書いたが き電停止。但しき電用変圧器は励磁状態。高配用変圧器があるので受電停止できない。これは先にき電停止 非電化化された長崎本線と同様な状況過去の記事
611. JR東日本 会津若松変電所 磐越西線 (BTき電・交流) 2017年9月の記事
受電:東北電力 6E3B線 66㎸受電1回線 東北電力 会津若松変電所-会津変電所間T分岐
き電:停止 上戸変電所延長き電中
東北電力 6E3B線 |
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左 断路器 ガス遮断器(VCB) |
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MOFは東北電力の所有 電力量計 計量法により交換が必要 |
断路器から直で避雷器経由き電用スコット結線変圧器へ |
き電用変圧器からM座T座に分かれる NFは変流器(CT)が各座に繋がり片方上方へ、もう片方はラインポスト碍子で直列コンデンサの投入断路器に繋がる |
直列コンデンサと保護装置 T座が上戸変電所側となっている。M座が喜多方方 右 断路器は「閉路」 つまりき電用変圧器の一次側断路器も閉路で、き電用スコット結線変圧器は励磁されている NFの片方は直列コンデンサを経由してもう片方のNFへ繋がる NF側直列コンデンサと保護回路間で若干の電流消費があるはず。 なぜ き電用スコット結線変圧器を切り離さないかは不明右 直列コンデンサの裏側にPT(電圧計)がT座に繋がる |
別方向からNFに繋がる直列コンデンサ NFの引出が1回路なので直列コンデンサも1組 |
左 き電用スコット結線変圧器からのM、T座き電線 断路器は「閉路」 CT(変流器)をへて次の真空遮断器(VCB)の状態が判らない ここまで加圧中 真空遮断器後の右 断路器は「開路」 |
「切」 |
き電用断路器「開路」 左 延長き電用断路器「閉路」 会津若松駅構内は、上戸変電所き電 |
き電用断路器は「開路」 延長き電用断路器は「閉路」 避雷器は2台とも上戸変電所き電 |
正面 延長き電用断路器「閉路」 両側に並んでいるのはPT(電圧計) |
変電所 直下のデッドセクション 両端は上戸変電所延長き電状態 上戸変電所き電は、翁島き電区分所、会津若松変電所とも延長き電中 |
奥に変電所と会津若松駅 デッドセクションの奥に会津若松駅がある |
会津若松 停車後の架線電圧22㎸ 低下していない つまり 現状 会津若松変電所をき電停止しても問題ない |
会津若松変電所が受電停止できない理由は高配用変圧器で66㎸降圧6.6㎸にしているから 翁島方 高配設備 |
喜多方方高配設備 上戸変電所と同じ設備内容 |
おまけ
喜多方方線路上の架線は郡山方線路上の架線と同一電位 有名な4線跨用片持式ビームと加圧ビームの混合 |
架線を保持する加圧ビームが黄色の色で表示されているのは同一電位で加圧されているから |
喜多方方線路の奥にはDCの車庫とECの車庫がありECの車庫は接地極付き断路器がある |
会津若松構内の架線撤去(喜多方方)は金が掛かかるので現実的ではない。このままの状態が続くと判断する。渡り線やECの車庫のへの線路上には架線が必要となる。
では喜多方 非電化(架線撤去)はどこから始まるか?
まずは、
保守に手間がかかるデッドセクションの撤去と架線化
翁島き電区分所、会津若松変電所のき電部分の運用停止と撤去
喜多方方の架線撤去
翁島き電区分所は、エア―セクション化して翁島補助き電区分所になる可能性もある
だろう
会津若松変電所の66㎸受電と高配変圧器の運用は、東北電力からの受電に切り替わっていくだろう。66㎸受電と6.6㎸受電では手間と保守に大きな差が出て来る。
上戸変電所と同じ高配用変圧器なら500㎸Aなので力率0.9として450kW 高圧小口受電で間に合う。6.6kVで約76Aの単相交流を利用(中性点をNGRで接地・GPTで保護)
参考資料
戸石泰司ら;磐越西線郡山・喜多方間電化電車線路設備について:電気鉄道,Vol.21,No.8,pp. 2~7,1967
NDLのデジタルコレクションで個人送信データで内容が読める。https://dl.ndl.go.jp/pid/2313711/1/8