扇沢下の架空送電線が地下化する場所を再確認した際の情報を基に再調査。過去記事の誤記を修正。 誤記した部分は33㎸送電に関しての部分
判明のきっかけは以下の表示 2023年7月撮影
2022年4月1日 架空部分が13.4㎡広くなっている |
22kV CVT 60㎟ 最大許容電流 240A 1996年施工 前は標識は無かった。 |
以前は以下の表示だった。2014年撮影
2013年4月1日 電圧表示はない |
中電資料から引用 拡大 |
以下の情報が判明 北大町変電所は内部で2つの変電所に分かれている
周辺配電77㎸降圧6.6㎸ 配変用変電所5142
扇沢変電所に送る降圧77㎸降圧22㎸ 降圧変電所5031
扇沢にある変電所が扇沢変電所 変電所番号5267 22㎸降圧6.6kV 設備容量 不記載
送出しの北大町変電所 変電所番号5031 77㎸降圧22㎸ 設備容量5MW
北大町変電所から扇沢変電所までの送電線名
北大町扇沢線 送電線番号57250 設備容量8MW
それでは、北大町変電所の送電側の再度確認結果と誤認した原因について述べる
消去法で考えると真ん中の配変が77㎸降圧22㎸変圧器 22KV 最大240A供給と推定
決定的違いの部分
中部電力 北大町変電所 |
北大町扇沢線は、別のフェンスで囲まれており管理されている。
22㎸送出部分 北大町扇沢線 変化無し |
VTの銘板は判読不能 |
現在稼働中の中央断路器と右 油入り遮断器 |
22㎸ 所内母線とEVT |
EVT(接地形計測用変圧器)の銘板は判読不能 |
所内22㎸母線と昇圧変圧器間の断路器は開放 |
昇圧変圧器6.6㎸昇圧22㎸ 単相変圧器3台で校正 二次側(22㎸) |
単相変圧器は3バンクで構成 一次側 |
単相変圧器は3バンクで構成 一次側 |
単相変圧器一次側に繋がるケーブル 表示がある |
表示拡大一次側 6.6㎸ CVT 250㎣ (約直径18㎜)2013年施工 最大許容電流560A |
多分この手前の配変が77㎸降圧6.6㎸の元扇沢へ供給していた変圧器(地域配変と兼用) 理由としては、他の2台はVCBが遮断器だがこの配変はOCB(油入り)遮断器で古いため |
北大町変電所内の配電用降圧変圧器群 グーグルマップより 一番下が77㎸/6.6㎸ 負荷時タップ切替変圧器 |
一番下の変圧器の銘板 損失無しで計算 10,000kVA=77㎸×√3×約74A 一次側 10,000kVA=6600V×√3×約875A 二次側 |
消去法で考えると真ん中の配変が77㎸降圧22㎸変圧器 22KV 最大240A供給と推定
1977年当時の北大町変電所 一般需要家への配変は見られない 多分アルペンルート専用の変電所だったと思う。鉄構の位置から察すると一番下の長方形部分にアルペンルート用の送電設備があったと推測する。 国土地理院 空中写真 整理番号CCB733、コース番号C10A、写真番号25から引用 |
現在の北大町変電所 周辺に住宅街が広がり大町市自体も大きくなったので一般需要家への配電も行っている 昔は、大町変電所だけで供給できていた。 |
重ね合わせるとこうなる |
決定的違いの部分
22㎸所内母線に繋がる22㎸ケーブルヘッド |
文字がつぶれて見えないが22㎸と表示 |
決定的違いは単相変圧器一次側に繋がるケーブルヘッド 一般的な6.6kVケーブルヘッドで処理されている |
まさか6.6㎸を昇圧して22㎸にしているとは考えも見てなかった。上部の碍子も、とても6.6㎸対応のものとは考えられず22kV対応碍子だった。
過去記事(誤記訂正書き直し済)
44. 立山黒部アルペンルート大町⇔室堂間の送電系統(一部改定)ブログリンク誤記訂正
845. 立山黒部アルペンルート 送電線経路についての一考察ブログリンク誤記訂正
891. 立山黒部アルペンルートの電気設備 全面改訂 電気バス 関電トンネル導入 ブログリンク(誤記訂正)