つきみ野変電所
き電:シリコン整流器3,000kW D種 12パルス整流器 前は4,500kWが置かれていた
東急電鉄でのき電設備の実験的利用の際の変電所 過去に多くの実験が行われた。田園都市線末端の変電所
つきみ野変電所 Tき電 |
シリコン整流器2台 大きさからみて3,000kW |
植栽と壁に囲まれていて中が見えない 上から見るとコンテナ様のものが置かれている |
これは |
リチウムイオン電池の蓄電設備が置かれている |
蓄電池盤7,6と書かれているものが合計4台置かれている。 1台のコンテナに7個のリチウムイオン電池が設備され、それぞれ単独で運転 並列接続されているのか |
東急電鉄の設備計画では市が尾変電所にバッテリーシステムを2025年度に導入予定
2024年度の設備投資計画 pdf pdf 東急の資料
以下引用
大規模災害時のBCP強化、鉄道電力の効率的な活用、電力系統安定化への寄与を目的に、2025年度に田園都市線に電力を供給する市が尾変電所に大規模蓄電システム(出力:2.1MW、容量:10MWh、以下「本システム」)を関東大手民鉄で初めて設置します。
引用終わり
東急電鉄 市が尾変電所向けに大規模蓄電システムを受注 ~鉄道事業者のBCP強化と脱炭素化に貢献~ 明電舎発表2024年05月21日
以下引用
この資料の蓄電地:GSユアサ製 つきみ野変電所に置かれているものと横面が同じである。
つきみ野変電所で導入準備の予備試験を実施しているのか?直接1500V昇圧?
このGSユアサ製のリチウムイオン電池
多摩モノレールの日野変電所に75kWh 回生電力吸収、202kWh非常走行
東上線 上福岡き電区分所に104kWh 回生電力吸収
と小型ものが導入されている。
置かれているものはDC/DCコンバーターで1500Vに昇圧して直接き電線につなげるもの
308. 東武鉄道 上福岡き電区分所(直流) 東洋電機製造が制御部を作成
置かれているものはDC/DCコンバーターで1500Vに昇圧して直接き電線につなげるもの
つきみ野変電所の構内を見ても66kV降圧1200Vの整流用変圧器と66kV降圧6.6kVの配変しか見当たらない。 回生電力を吸収するためには1500VDCを蓄電池に充放電する装置が必要とされるが、このつきみ野変電所に置かれたGSユアサ製リチウムイオン電池はどんな運用がなされているのだろうか?
Tき電 左中央林間方は500㎟1本と325㎟のCVケーブル1本で送電 右 長津田方面は325㎟CVケーブル4本で送電 |
長津田では500㎟のケーブル4本で送電していたがどこかで変更されたようだ。
別角度 き電線が下に引き下ろされている |
線路脇に区分断路器盤があるのでそれに引き込まれているのだろう |
トンネル部は架線がシンプルカテナリー電車線から地上用複合電車線に変更 |
シンプルカテナリー電車線から 吊架線st135㎟、補助吊架線Cu200㎟、トロリ線の複合電車線へ |
き電線は片方の架線柱からケーブルかされてトンネル内に軽量ダクトで引き込み |
き電線はケーブル化され下り線側トンネル内に軽量ダクトで引き込み |
トンネル内最終起点箇所は不明 上下一括き電なので上下渡り線のセクションインシュレーターが無い |
末端部 上下線のタイボンドは無い |
つきみ野変電所で行われたき電実験の数々
1.世界初、DC1500Vき電線に直結する鉄道システム用地上蓄電設備の実証試験に成功
2011年 ニッケル水素電池 架線直結1500V対応 チョッパなし
2011年 ニッケル水素電池 架線直結1500V対応 チョッパなし
2.複数変電所を対象とした列車運行電力デマンド 制御アルゴリズム検証のための列車走行試験 2018年 つきみ野変電所 田奈変電所が関係
列車運行電力デマンド制御の検証走行試験
鉄道総研 pdfがダウンロードされる3.日立 鉄道車両に有効な回生電力吸収装置 日立論評2000年4月号 回生電力吸収
IGBT素子で抵抗に食わせる電流を制御
文献から引用 |
参考資料(順不同)
松原優平;鉄道事業者の変電設備(17):鉄道と電気技術Vol.35,No.2,pp.82-85,2024
東急100年史(WEB版)および関連社史・事業史
石井明夫ら;東急特集 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.35,No.442,pp38-43,1985
望月勇一郎ら;東急特集 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.44,No.600,pp55-57,1994
金澤克美;特集:東京急行電鉄 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.57,No.749,pp63-65,2004
伊東博之;特集:東京急行電鉄 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.65,No.912,pp76-80,2015 変電所・開閉所の数のみ記載
木暮隆雄;直流き電回路の現状と今後の課題(19)直流き電回路の電圧降下対策と省エネ:鉄道と電気技術Vol.22,No.3,pp.51-61,2011