東京都/大江戸線の受変電所新設、設備更新工事中に電力を安定供給/
日刊建設工業新聞記事 2024年8月23日 工事・計画
東京都/大江戸線の受変電所新設、設備更新工事中に電力を安定供給
以下引用
東京都は地下鉄大江戸線で使う新たな受電変電所を2025年度に開設する。都交通局の大門庁舎(港区)を事業区域に含む再開発に伴い、既存庁舎との権利変換により整備スペースを確保した。詳細な場所はセキュリティー上非公開。大江戸線は全線開業から20年以上がたち受変電設備の更新時期を迎えている。新たな受電変電所を造ることで工事する既存の受電変電所を停止しても安定した電力が供給できる体制を整える。
引用終わり
大門庁舎の1Fには都営地下鉄 浅草線の変電所が既にあり、大規模開発により移転再構築が行われている。過去の事例として庁舎内に変電所が置かれる場合が、ほとんどなので新規移転先の庁舎内に変電所(大江戸線 受電変電所と浅草線 大門変電所が置かれる)
東京都交通局建設工務部様による表彰について 大江戸線大門駅~大門変電所間ケーブル洞道整備詳細設計委託」
第229回 港 区 都市計画審議会議事録 変電所移転について記載
発 注 元:東京都交通局資産運用部契約課
契約番号:28-10045
入 札 日:平成28年8月3日 午前9時30分
件 名:浅草線大門変電所ほか変電所設備更新工事基本設計委託
業 者 名:東電設計株式会社
予定価格:
契約金額:78,840,000
工事概要 浜松町二丁目地区(C街区)再開発に伴う、浅草線大門変電所設備更新、
大江戸線大門変電所(仮称)新設における基本設計(仮称大門変電所は浜松町変電所となる予定 大門変電所が浅草線の為) 既存大門変電所は22㎸受電であったが建て替えに伴い66㎸受電として大江戸線の受電変電所と同一の電源から受電する。
NO.229 浜松町二丁目地区(組合施行) - 東京都都市整備局 地下部に変電所建設
大江戸線は、新宿線と同様 き電用変電所のほかにTEPCO受電の受電用変電所で66㎸を受電降圧して22㎸で各き電用変電所に供給している。
1238. 東京都交通局 大江戸線 停電事故原因(推測・多分合っている)
新宿線の場合 千鳥格子状にき電用変電所が配置され受電用変電所で降圧された22㎸で線路脇のトラフ内に敷設された地中送電線から受電されている。
新宿線で受電変電所とき電変電所が同一の場所にある場合があるので大江戸線でも珍しいことではない。
568. 東京都交通局 江戸川変電所・船堀変電所 都営10号線
大江戸線の環状部には2ケ所の受電用変電所(新宿、小名木)がある。この2ケ所で環状部のき
3つの受電用変電所が各3~4カ所のき電用変電所を受け持つと推測できる。各き電用変電所は、連絡送電線で相互に連結されている。赤丸はき電用変電所、黄緑丸、紫丸は受電用変電所となる。 |
今回浜松町周辺の大門庁舎の建て替えが行われており同時に都営浅草線の変電所も移転更新される。そのついでに大江戸線の受電用変電所を設置するものと思われる。浅草線の大門変電所は、わざわざ小口径シールドトンネルで大門庁舎までき電線を引っ張っているのでこれは、生かされて使われると思う。 小名木、新宿の受電用変電所の範囲を狭めで大門に受電用変電所を設けることで環状部に3ケ所の受電用変電所ができることになり1カ所の受電用変電所が更新時に連絡送電線でのバックアップ体制が取られることになる。 都営の地下鉄用変電所の名前は、インターネット上で公開されており工事用入札書類用のコード表がだれでも見られる状態である。但し場所は明記されてない。 |
たぶんこんな受電変電所の運用であろう
新宿受電用変電所更新時 仮称大門変電所は浜松町変電所となる予定大門が浅草線の為 |
小名木受電用変電所更新時 仮称大門変電所は浜松町変電所となる予定大門が浅草線の為 |
光が丘受電変電所更新時 仮称大門変電所は浜松町変電所となる予定大門が浅草線の為 |
建設当時
東新宿ー飯田橋SS間 22kV 1回線 (新宿受電SS-小名木受電SS)の区分
汐留—麻布十番SS間 22kV 1回線 (新宿受電SS-小名木受電SS)の区分
中井ー都庁前SS間 22kV 1回線 (新宿受電SS-光が丘受電SS)の区分
この部分を2回線化して麻布十番ー汐留間に大門受電変電所(66kV降圧22㎸)を割り入れることになる。環状部ー枝線部が22㎸ 2回線送電となるため受電用変電所、き電用変電所の柔軟な運用が可能となる。