南町田グランベリーパーク駅駅舎電源補助装置
田園都市線南町田グランベリーパーク駅において駅舎補助電源装置の供用を開始します
2025年1月27日から運用 発表は1月24日
以下引用
当社では、従来から全車両に電力回生ブレーキを採用し、あわせて全線(一部区間を除く)で上下線一括き電方式を導入しています。そのため走行中の電車がブレーキをかけた際に生じた電力(回生電力)を、上下線問わず最も近い位置を走行する他の車両に供給することで省エネルギー化を図ってきましたが、さらなる回生電力の有効活用の検討を重ねてきました。
そこで今般、南町田グランベリーパーク駅周辺の区間において本装置を導入し、回生電力を同駅の照明等の駅設備を稼働するための電力に変換して使用することで、エネルギーの最大限の有効活用を図ります。これにより、年間約245MWhの省エネ効果を見込んでいます。
引用終わり
この駅舎電源補助装置 結構導入されている。
545. 東京地下鉄 妙典駅 き電室・駅補助電源装置 東西線 2017年記事
639. JR東日本 新津変電所 信越本線・羽越本線 直流と総合車両製作所 新津事業所2017年記事 新津駅 「駅舎補助電源装置(S-EIV)蓄電タイプ」を導入
541. 東京地下鉄 東陽町変電所 駅補助電源装置 東西線 2017年記事
駅舎補助電源装置 S−EIV 三菱電機サイト 2016年
現在高性能型の400Vタイプもあるが南町田グランベリーパーク駅に導入されたのは210V型
資料より引用
2014年6月の東京地下鉄㈱東西線妙典駅に始まり,2020 年 3 月までに43台導入されている。都市部地下鉄区間と都市部近郊区間の路線に適用され,鉄道事業者は民営鉄道4社,公営鉄道1社,JR2社である。
引用終わり
右下のキャプションは2025年だが現在更地にはマンションがあり入居している |
受電:上下一括き電1,500V
上下のトロリ線から受電 |
一端き電分岐箱に入って1本に纏まるようだ |
1本に纏まったき電線はこの駅舎補助装置用断路器に入り駅舎電源補助装置へ繋がる +極側 |
変換装置は実績のある三菱のS-EIVを使用 |
三菱のS-EIVの裏側 |
S-EIVのー極側は駅舎補助装置用断路器に入りインピーダンスボンドの中性点に繋がる |
インピーダンスボンドの中性点に駅舎補助装置用断路器のー極側が繋がる レール側の2本はダクトに入る |
このインピーダンスボンドはS-EIVのー極側だけを流す役割なので信号線側はfree |
軽量プラスチックトラフに収容された帰線側(ー極側)はレール方向に下る |
S-EIVのー極側がレールにボンド |
各駅の配電所には異なる変電所からの2回線(常用と予備)つまり4回線引き込んである千鳥送電方式を取り変電所が落ちても常に1回線確保で常用と予備に瞬時停電は発生するが停電継続はしない。 S-EIVの6.6kV 側は駅舎の6.6kVBusに繋げてあると思う。 |
東急電鉄では高配はA,B2回線使用 常用と予備の自動切換え TEPCOの6.6kV需要家用の配電箱を使用 参考資料(順不同) 松原優平;鉄道事業者の変電設備(17):鉄道と電気技術Vol.35,No.2,pp.82-85,2024 J-STAGEトップ/電気設備学会誌/41 巻 (2021) 2 号/ |