2026年5月30日

1567. JR東日本 西武 直通運行連絡線のき電設備(直直デッドセクション)詳細

  新秋津駅の小平駅方にある訓練センターの脇に西武線への連絡線用のトンネルがある。2026/5/26の新聞発表では2028年目途に直通運転の電車を走らせる計画が持ち上がっている。

 本記事は、過去の情報を基に再構築した記事なので現状とは違う可能性もありうるが甲種輸送にしか使われていなかったので、ほぼそのままであると推定される。

本ブログでのセクションの使い分け 

直直デッドセクション:直流セクションインシュレーター間に無電圧の架線を挟んだ構造
           無加圧架線 (一時加圧を含む)のデッド部がある場合

交直デッドセクション:デッドセクション(無加圧スライダー)が交流・直流架線にある場合
           及びデッドセクション間に無加圧(一時加圧を含む)架線のデッド部
           がある場合
交交デッドセクション:デッドセクション(無加圧スライダー)が交流・交流架線にある場合

JR東日本ー西武間 連絡線とその周辺のき電系統図
「配線略図.net」、アドレス「https://www.haisenryakuzu.net/から引用改変
系統の違う4種(武蔵野線上下、連絡線、訓練線)のき電線が張り巡らされている

 き電系統は、そのまま手つかずで直通運転は可能な仕様と推定できる。西武多摩川線の甲種輸送が行われいるので保線状態も良好。
 き電線の太さも510㎟1条なので約1000Aは流せる。甲種輸送の電気機関車が入線しているのでギリ運行できる範囲

連絡線き電部
左奥 上り線側き電線 中央右 左から下り線側き電線T分岐、連絡線のき電線T分岐、
細いのが訓練線のき電線

左 架線柱に断路器 現在投入 連絡線加圧(下りき電線から)

別角度

連絡線用き電線の最終接続き電分岐装置
架線柱上部には訓練センターへの専用き電線(細い)と下り方き電線

訓練線き電部
新秋津変電所からの訓練線用専用き電ケーブル

この架線柱でケーブルからき電線に変更

ここでπ分岐 細い方が訓練線のき電線、隣が連絡線用き電線
その左下に下り線き電線


訓練線にき電する接地極付き断路器 現在投入 訓練線加圧で表示灯が「入」


断路器の名称は訓99 この操作も訓練に入るはず

八王子訓練センターの専用線は、新秋津変電所からの専用き電線でき電
 訓練トラブルで地絡させても本線に影響でない 
秋津変電所の専用直流高速度遮断器が落ちるだけ

訓練線末端 連絡線との間には架線が無い
訓練線の電車引出にはDLが必要となる


新秋津変電所のき電線引き出し部 断路器が開いているがこれはZ母線用断路器なので開路
左より12、11、訓21、13、14
採番は、下り 西船橋方面 下13、上14
上り 府中本町方面 下11、上12
訓21は、新秋津にある訓練線用。

連絡線の西武側との接続部のき電系統
連絡線にき電分岐装置から連絡線用き電線でき電 この先トンネル


連絡線が西武側に移行する際に通る秋津トンネル 右トンネル壁面にき電線


秋津トンネル 西武側出口 左側にき電線


西武側トンネル出口 秋津トンネル202m


左 西武線との並走開始 JR東日本側セクションオーバー対応のエアーセクション
表示は緑車線 奥は秋津トンネル


JR東日本側 エアーセクション 上部き電線はπ分岐 左側に断路器 現在投入中
左側の架線柱は西武線架線柱


別角度


別角度 右に断路器 架線はエアーセクション


JR東日本 連絡線き電線の末端 き電分岐装置

西武側 セクションインシュレーター表示と最初のセクションインシュレーター

最初のセクションインシュレーター部の下にあるJR東日本側と西武側の責任分界点
西武鉄道株式会社の標柱 多分裏には東日本旅客鉄道株式会社と書いてあるのだろう

西武線側2つのセクションインシュレーター部で絶縁された無加圧架線部

最初のJR東日本側セクションインシュレーター部

西武側のセクションインシュレーター部 ここから右で西武側き電で加圧

西武側のセクションインシュレーター標識は1個だけ
















































2026年5月29日

1566. JR西日本 伯備線 倒木箇所から離れた備中広瀬変電所で火災発生は「なぜ?」 2026/05/28

 Xへの投稿を行なっていたが、文字数に限度があるので記事を起こした。


この区間の変電所は
新見SSー井倉SSー倒木箇所(6.6㎸と1500V混触)ー備中河面SSー備中広瀬SS (火災発生)

 倒木箇所は井倉SSから南の地点
奥にトンネルが見える直線部なので以下の箇所
高配6.6㎸とき電線1500Vの混触がこの箇所で発生 
き電線は太いので残っているが高配は切断

岡山・香川ニュースOHKから引用
【速報】11時間以上運転見合わせ…JR伯備線の変電所不具合原因 ”倒木の影響で発電所設備を焼損か”


左上が井倉SS 右が多分この辺のどこかで倒木 GoogleMyMapから切り取り

伯備線 変電所位置 一番上が新見SS、井倉SS、倒木箇所、備中河面SS
そして発災場所の備中広瀬SS 
GoogleMyMapから切り取り

 地方鉄道では、高配用の変電設備は設備簡素化のため変電所毎ではなく10㎞以上間隔で置かれている例がある。
 備中広瀬SSから新見SSまでは約32㎞、新見SSから次の高配変電所根雨SSまでは約41㎞ 高配は単純6.6㎸で2線方式(予備線無)

伯備線の高配は以下の順に設備されていて片送り(常時)非通常時 逆向き
倉敷SS→備中広瀬→新見SS→根雨SS→伯耆大山SS

根雨SSの高配設備 GooglestreetViewから

根雨SSの高配配電盤 301新見 303伯耆大山と記載 GooglestreetViewから


備中広瀬SSの高配引出口 GooglestreetViewから


備中広瀬SS全景



新見SSの高配引出口GooglestreetViewから
次変電所の名前が記載 301 備中広瀬 303 時雨と読める 


時雨変電所を確認したら簡単な高配の変圧器が設備されていた。


 つまり、次の高配変電所 新見SSまで備中広瀬SSから方送りで高配を給電していたため混触が起こった箇所から備中広瀬SSまで異常電流が流れ配電盤を損傷させたとこになる。

 新見SSは、備中広瀬SSからの方送りなので末端は開放(切)状態なので影響が無かった。そのため新見SS以北は運行が可能だった。新見SSの高配給電方向は時雨変電所方

 途中の井倉SS、備中河面SS、各駅の高配受電盤は、事故電流は高配線本線を通って備中広瀬SSへ流れる(インピーダンスが低い方に流れる)
 途中の高圧キュービクルは本線から分岐した枝に過ぎない。変圧器一次側の高圧ヒューズが保護するため本体焼損には至らない。つまりこれらの設備は高配線から電気を受電している「負荷側」であり、電気を供給している「電源元」ではない。

 または中国電力からの駅舎個別受電だったので駅舎は影響を受けなかったが、信号系の電源は高配から受電していたため信号系の電源消失
 
電流の経路: 混触による異常電流は、主に電源元(広瀬SS)を回帰する経路で流れる。並列に接続されている各キュービクルや隣のSSは、その大電流の主なバイパス経路にはならなかったと推測される。

変圧器の特性と保護装置: 各キュービクルの受電変圧器の1次側(高圧側)に異常な電圧や電流が加わった場合でも、設置されている高圧ヒューズ(限流ヒューズなど)やカットアウトが適正に溶断し、回路を高速に遮断したため、機器本体の焼損に至る前に設備が系統から隔離されたと考えらる。

 伯備広瀬SSー新見SS間の高配に繋がっていたキュービクルでヒューズで防ぎきれなかった事案が発生。5/28 信号系で停電事故が発生している。


 備中広瀬SSの配電盤が損傷したのは、備中広瀬SSの配電盤に過大電流→焼損  (変圧器本体は保護された) つまり 備中広瀬SSは高配線の電源元(送り出し側インピーダンスが低い)となる。倒木によって1500Vの電車線と6.6kVの高配線が接触(混触)した際、電源元である広瀬SSの回路に異常な電流が流れた、あるいは保護装置の遮断容量を超える負荷がかかったことで、同SSの配電設備が焼損したと考えられる。     

高配停電→沿線信号電源消失→運転見合わせ       ↓ 
新見SSからの逆方向送電に切替え・各キュービクルのヒューズ交換・倒木箇所での高配配線の復活、架線の点検と修正→1日で復旧が私のシナリオ

もちろん混触が起きた時点で各変電所の直流高速度遮断器は落ちている。

2026年5月22日

1565. JR東日本 西浦和変電所 断路器設備更新?要観察地点となる

  JR東日本では、き電用直流高速度遮断器からのき電線を断路器盤を介して線路上のき電線に繋いでいる。 

 昔は同一建屋内に直流高速度遮断器と断路器盤を収容する例が多かったが、直流高速度遮断器と断路器盤を一緒の建屋内収容の場合 建屋内で火災が発生した場合 き電系統の切替が出来なくなり、回復に時間が掛るため積極的に断路器盤だけ屋外にキュービクル形式で出すようになってきている。

断路器を変電所とは別に置く利点(き電外線断路器盤の設置)

1.キュービクル内停電作業時の安全確保

2.変電所トラブル時のき電系からの切離しのた易用化のため

3.遠隔操作で切離ができる

4.Z母線,Z断路器で き電設備切離し後のき電線の並列接続による上下タイき電電圧降下低減

5.直流高速度遮断器故障時の共用回線への切り替え


き電用断路器とZ断路器を屋外に設置

建屋内発災時 外部に出された断路器でき電可能な構成ができる


西浦和変電所の場合 






外部に断路器盤が見えないので全て建屋に収容されている。

この西浦和変電所に仮設のキュービクル盤が運び込まれた


屋外に仮設の断路器盤が配置されている

仮設14H、仮設13Hと記載


 鉄板の上に置かれた各キュービクルには、配線がもうつながっていたので、この位置が定位置となるのであろう
このPF管収容の配線 64P用か?


金網の部分は上下帰線が繋がるレタン(リターン)等色々名前がある部分
各断路器収容キュービクルからの仮設配線はこの部分を経由するのであろう

き電線引き出し部 ここに新しいキュービクル型の断路器が置かれるのか?
下のコンクリは66kV架空送電線受電時代の受電鉄構の基礎

今は屋外の受電盤で66㎸ 2回線受電を行ないそこから1回線が建屋内に引き込まれている

かつての架空送電線時代の引き込むブッシング部があった箇所
その後ケーブル受電でもこのブッシングから2回線受電行なっていた

ステンのダクトが66kV1回線のケーブル収容ダクト

仮設14H、仮設13Hの裏には同様なキュービクルがあるので
仮設12H、仮設11Hがあるのだろう。横のキュービクルは多分Z母線用断路器が収容

左 直列リアクトルと整流用変圧器2台 塗装し直し

西浦和変電所には、この4つのき電線引き出し口のほかにもう1か所き電線引き出し口がある

2回線引出部
先の仮設キュービクルからここにどのように引っ張ってくるか見ものである。

13と14の数字が並んでいる。

参考資料

金子顕ら;JR東日本電機部門の輸送障害防止の取組み(電力編):鉄道と電気技術,Vol.23,No.12,pp.26-31,2012

板倉博文;鉄道事業者の変電設備(2)JR東日本の変電設備(直流)の概要:鉄道と電気技術,Vol.33,No.11,pp.60-64,2022








伯備線 倒木箇所から離れた備中広瀬変電所で火災発生は「なぜ?」 2026/05/289

1566. JR西日本 伯備線 倒木箇所から離れた備中広瀬変電所で火災発生は「なぜ?」 2026/05/28

 Xへの投稿を行なっていたが、文字数に限度があるので記事を起こした。 事故現場の伯備線高配用変電設備が備中広瀬SSと新見SSにあり備中広瀬SSの高配が混触で燃えたようだ。倒木地点の傍にある井倉SS。隣の備中河面SSには高配給電設備がない。高配が落ちたので信号電...

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