新幹線車両所
アプローチ:東枇杷島駅 容易 堤防の上から車両所内を俯瞰できる
き電:新枇杷島変電所内 車両所き電用小容量のスコット結線変圧器のT座だけ使用調査したら本線上のトロリ線からもき電できるようになっていた。
車両所内の入出区線には中セクションによる き電区分が無いので当然名古屋駅構内は
以前記事にした以下の内容についての確認作業
1430. 国鉄・JR東海 東海道新幹線 BT電化からAT電化最終形態までの変電所、き電区分所、補助き電区分所の変遷
この記事では本線上で10ヶ所の補助き電区分所があり4ヶ所が基地、工場のための補助き電区分所で全体で14ヶ所の補助き電所ある旨 文献上で述べられていた内容を参考に基地補助き電所の名称を〇〇基地補助き電区分所としていた。
以下がその文献
鈴木直樹;鉄道事業者の変電設備(6)JR東海の変電設備(新幹線)の概要:鉄道と電気技術vol.34,No.3,pp.62-68,2023 (この文献では車両基地の名称が用いられている)
浜松工場の補助き電区分所が地区の名称を採って可美補助き電区分所となっていたので、名古屋車両所補助き電区分所なる無粋な名前ではなく日比津補助き電区分所とするのが妥当だろう。
1471. JR東海 新幹線浜松工場用 補助き電区分所の正確な名前は? 本線渡り線にデッドセクション
またこの文献には基地内はBTき電を行なっている旨の記載があった。調べてみると名古屋車両所にはBTがあったので、この名古屋車両所のことを述べている可能性がある。
Wikipediaの記事によると以下引用
所属車両なし。主に早朝・深夜帯における名古屋駅発着車両の夜間留置と、日中の名古屋駅発着「こだま」の折り返し整備・待機に使われている。
引用終わり
新枇杷島変電所から専用のTFき電線が日比津補助き電区分所に引かれている。新枇杷島変電所は、BTき電時代は変電所として運用していたがAT化初期には間引きされ名古屋車両所用専用ににき電を行なってた。その後 高頻度運転(AT化後期)の開始のため再び変電所化された。
2回線の車両所用き電線が補助き電区分所に引き込まれている1回線は新枇杷島変電所からもう1回線は本線トロリ線から分岐するTFき電線。
新枇杷島変電所からの専用き電線とと本線分岐き電線
見えにくいが中央金具の脇にケーブルヘッド これが車両所用のき電線引出部 同軸き電ケーブル |
ケーブルヘッドからのき電線と同軸ケーブル外被のPWが断路器を経て上部に引き出される |
別角度 下に並んでいる4つの放熱器はAT用 車両所とは無関係 断路器を経由して上部へ |
新枇杷島変電所き電線引出部 通常は11回線(2条のPWを含めて)引き出されるが、車両所用き電線と車両所用PWが引き出されているため13回線分が引き出される 一番奥が補助き電区分所向けき電線 辿ると下部の断路器に繋がる |
車両所き電用45き電線とPW |
車両所用き電線に表示 異電源注意の表示 |
本線側から車両所 入出区線側にき電線が移行 左架線柱に「き電線加圧中」の文字が見える |
車両所入出区線 分岐部 新枇杷島変電所からのき電線とPWが車両所入出区線側に移行 |
もう1回線側 本線トロリ線から分岐引出 架線の碍子は車両所と本線分岐線を区分するエアーセクションがあるため。名古屋駅側(本線上り線)トロリ線からき電線が引き出される |
反対側から同部分 車両所内き電と本線き電の区分用エアーセクションの開始点 名古屋方トロリ線からき電線が引き出されている |
車両所に向かって2回線のき電線が送られている 左 新枇杷島変電所 右 本線引出 |
右側の表示45PF 本線側からの引出 PW(保護線)も駅から |
左側の表示も45PF PFはBTき電でよく使われる表示 新枇杷島変電所からの単相き電線25kVと新枇杷島変電所からのPW(保護線) |
車両所に向かって合計2回線のき電線が送られている |
いよいよ車両所内に入る
右 車両所内き電区分トロリ線から同相セクションインシュレーターでき電区分 |
先の同相セクションインシュレーター用の接地極付き断路器 脇を通過する新枇杷島変電所からのき電線とPW |
別角度 もう一つの交流同相セクションインシュレーターがあるが接地極付き断路器は見当たらない |
奥に補助き電区分所 右のPW 新枇杷島変電所からのPW(水色) 右 新枇杷島変電所からのき電線(群青色) 左隣 補助き電区分所からのPW(黄緑色) PWの左隣 き電区分所から車両所全体へのき電線(紫色) 左 本線トロリ線からのき電線 |
全体像だと判りにくいので部分切り取り |
本線トロリ線から分岐したき電線 緑色 ここでT分岐 一番左の部分 |
右のPW 新枇杷島変電所からのPW(水色) 右 新枇杷島変電所からのき電線(群青色) 左隣 補助き電区分所からのPW(黄緑色) PWの左隣 き電区分所から車両所全体へのき電線(紫色) |
補助き電区分所 車両所内き電を新枇杷島変電所系か本線分岐系かに切り替える 同時にPW(NF)も同期して切り替える |
各き電線に付随するPWを切り分け分析 |
画像処理で線を浮き出させる |
各配線を追って組み合わせる |
特徴的なPW(NF)の処理 |
単極双投交流断路器の上部コンタクト、中間点、下部コンタクトの配線を追う 手前側がPW(NF)用、奥がき電用 |
全体像をまとめる 上部の二つの機器はVT(電圧計)で、新枇杷島変電所系と本線系の電圧を測定している。 |
構成機器 左 線条変圧器(ST)と右 BT(ブースター変圧器)き電線側に避雷器、NF側にも避雷器 これに繋がる配線の構成を考えてまとめる |
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簡略化した補助き電区分所の単結線図 連動したき電切替とNF切替で車両所内を新枇杷島系と本線トロリ線分岐系に切替 この画像を撮った時は新枇杷島系に切替られており車両所内は新枇杷島変電所からき電中 PW(NF)を受電系統で切り分けているのは事故時の対応と思われる。 車両所内のき電は全てBT(ブースター変圧器)を経由してき電している |
日比津線だから日比津補助き電区分所になると思う |