津久見変電所
これでJR九州のAT-BT境界域にある変電設備を全部見たことになる。
受電:海崎津久見線 分岐 JR九州津久見分岐線66kV 2回線
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赤丸がJR九州の津久見変電所
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き電:複電圧スコット結線変圧器(三次巻き線6.6kV付)
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最終受電鉄構の下に断路器、遮断器(110kV級)?以前110kV受電だった時の名残?
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Google Street View 2013年時点 やはり110kV用の遮断器の流用 手前の断路器は66kV用に交換されている |
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Google Street View 2013年時点 避雷器もMOFも110kV用 複電圧変圧器も一次側は110kV |
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遮断器の後は、オレンジキャップMOF(VCT)で次は避雷器
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避雷器 |
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避雷器に直で複電圧スコット結線変圧器(三次巻き線付き6.6kV)
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複電圧スコット結線変圧器 三次巻き線取り出し口 一次、二次側とも絶縁等級60号のブッシング
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別角度 左 三次巻き線のブッシングが見える
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変圧器銘板 明電舎製 変圧器は2014年製 交換後 |
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部分拡大 u,ou側がM座(主座)で44kV(AT側) v,ov側がT座で22kV(BT側)
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巻線 三次巻き線はY結線
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左 v,ov BT側T座 ovはNF側 右 ou,u
AT側M座でouがAFは佐賀変電所と同じ
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左 三次側6.6kVには進相コンデンサ(SC)が入る
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三次側6.6kVには進相コンデンサ(SC)が入る
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直列コンデンサはき電側(左)に置かれている。 多くの変電所では直列コンデンサは変圧器側に置かれる
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直列コンデンサ BT側はov(NF)が入る。AT側はAFが入る 直列コンデンサは見えないで保護装置が前面に出ている
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BT側
PF側は断路器、遮断器を経由して避雷器、VTを経由、最後に断路器で引き出されている。 NFがGP装置に繋がる。VTの低圧側がGP装置に繋がっている |
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別角度 右 BT側 左 AT側 それぞれにGP装置が付いている |
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AT側は横から TF,AFが断路器を経由 遮断器(VCB)につながる 断路器と遮断器の間にあるのはAT側直列コンデンサ本体 |
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遮断器からAF,TF間の電圧を測定するVTを経由断路器へ |
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右 断路器からAT(単巻変圧器)に入る |
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AT(単巻変圧器)の両側に避雷器 ATのNWがPWに繋がってさらにGP装置に繋がる |
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PW(保護線)に繋がったGP装置 |
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ATき電部 左、断路器、遮断器、VT、断路器、AT(単巻変圧器)、GP装置の一連の流れ |
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線路側き電線引受部 左 BTき電 デッドセクションBT側までPFき電線が延びる 右 ATき電 TFき電線がトロリ線に繋がる ATき電線が右に延びる BT側NFとAT側PWが左デッドセクション側に延びている |
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裏側 左 AT側 TFき電線がトロリ線に繋がる ATき電線が左に延のびる 右 BTき電線がデッドセクションBT側まで延びる |
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BT側 PFき電線がデッドセクションBT側に延びる その下 NF その下 PW |
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PW(保護線)が引留め架線の絶縁部に繋がる(閃絡対応) |
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PW(保護線)がブラケット碍子の閃絡対応で繋がる NFは通過 |
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AT-BTデッドセクション部 奥BT PFき電線がデッドセクション奥側に繋がる PW(保護線)が碍子引留め NFはそのまま通過 |
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PFき電線が架線柱に引き留められBTき電側のトロリ線に繋がる |
終わりに
これで九州巡検は、終了。 3日間で多くの気になる場所を巡ることができた。AT-BTき電の境界領域を主に見た廻ったことになる。 やはり在来線交流電化区間は面白い。特にATき電区間はき電線が複雑で解析の甲斐がある。
新幹線 特に東海道新幹線は二重鉄条網で内部を伺い知ることができない。ましてや建屋収容設備が多いので単なる建屋の配線とか外部に出ているSN接続部、TF接続部とかしか見るしかない。
今回日豊本線を始点から終点まで乗車したが、海岸沿いを走る部分は過去に東北巡検を2回ほどおこなったが羽越本線を思い出す風景が多く楽しかった。鎌形のき電線保持金具にまた会えるとは思ってもみなかった。また思いのほか日豊本線は電化当時の状態が保たれているので文献と比較しながら見て回れた。
帰りがけに設備防護の薄い東海道新幹線の車両基地、工場の補助き電区分所を巡ることもできた。
門司変電所の交直末端変電所のスコット結線変圧器の使い方は目から鱗が落ちる結果だった。