2025年4月30日

1473. 九州巡検9 JR九州 南福岡変電所の二日市方 デッドセクション部

南福岡変電所の二日市方 デッドセクション部
南福岡変電所より約2.6㎞地点

最寄り駅 大野城駅 上下線のデッドセクションが離れた位置にある
春日駅から歩いた方が近かったが見落として大野城駅にしてしまった。

 南福岡変電所は以前は雑餉隈補助き電区分所があった場所の横に建設された。理由は、博多地区での列車負荷が大きく古賀変電所の延長時の電圧降下対策、き電保護等の対策を行なうためである。

 両端にデッドセクションを持つ特殊な形 二日市SS方には、き電区分所がない

 南福岡変電所が無かった場合 古賀変電所が約30㎞のき電延長を行なわなくてはならない。その間には吉塚、博多など大規模駅を抱えている。
また、南福岡変電所は九州一の電車区を抱え入出区も多く行われており、古賀が落ちた場合及び二日市が落ちた場合、電車の入出庫が出来ない状態となるので構内をどちらかの変電所でき電できるような配線が電化当時から行われていた。

電化当時も補助き電区分所が置かれ古賀SS、二日市SSどちらかでき電を行なえる構成だった


上り線方 デッドセクション 


上り線方 デッドセクション 
南福岡変電所からのき電線は一端BTを経由して二日市方のトロリ線に繋がる
下り線側き電線は通過 


上り線方 デッドセクション 横から



上り線側 デッドセクション 踏切から

辛うじて二日市上りと読める



下り線側 デッドセクション 横から


下り線側デッドセクション


下り線側デッドセクション
下り線方 デッドセクション 
南福岡変電所からのき電線は一端BTを経由して二日市方のトロリ線に繋がる


辛うじて二日市上りと読める

おおもとの変電所



参考資料
 能木貞治ら;北九州国鉄交流電化用変電設備:三菱電機Vol.35,No.3,pp.104-102,1961 

 村山邦男;九州島内の電鉄用電気供給設備強化:Vol.43,No.9,pp.34-38,

2025年4月29日

1472. 九州巡検8 JR九州 南福岡変電所の古賀方 デッドセクション部

 南福岡変電所の古賀方デッドセクション部

南福岡変電所より約2.6㎞地点

最寄り駅 笹塚駅 上下線のデッドセクションが離れた位置にある

 南福岡変電所は以前は雑餉隈補助き電区分所があった場所の横に建設された。理由は、博多地区での列車負荷が大きく古賀変電所の延長時の電圧降下対策、き電保護等の対策を行なうためである。

 両端にデッドセクションを持つ特殊な形 二日市SS方には、き電区分所がない

 南福岡変電所が無かった場合 古賀変電所が約30㎞のき電延長を行なわなくてはならない。その間には吉塚、博多など大規模駅を抱えている。
また、南福岡変電所は九州一の電車区を抱え入出区も多く行われており、古賀が落ちた場合及び二日市が落ちた場合、電車の入出庫が出来ない状態となるので構内をどちらかの変電所でき電できるような配線が電化当時から行われていた。

電化当時も補助き電区分所が置かれ古賀SS、二日市SSどちらかでき電を行なえる構成だった


奥が南福岡変電所 デッドセクションまでの き電線表示を見ると

JR九州の電略を調べてもチソが無い、ミフは南福岡 変電所としては古賀変電所、
き電区分所としては箱崎き電区分所


JR九州の電略を調べてもチソが無い、ミフは南福岡 変電所としては古賀変電所、
き電区分所としては箱崎き電区分所


下り線側 南福岡変電所からのき電線は一端BTを経由して博多方のトロリ線に繋がる


下り線 博多方面 デッドセクション
左奥に小さく上り線側 異相区分標識が見える

下り線側 デッドセクション 遠望

下り線側 初めて見た古賀下り


上り線 反対側から 奥が博多方

上り線側 デッドセクション

上り線側踏切から 南福岡変電所からのき電線は一端BTを経由して博多方のトロリ線に繋がる


おおもとの変電所


参考資料
能木貞治ら;北九州国鉄交流電化用変電設備:三菱電機Vol.35,No.3,pp.104-102,1961

村山邦男;九州島内の電鉄用電気供給設備強化:Vol.43,No.9,pp.34-38,

























2025年4月28日

1471. JR東海 新幹線浜松工場用 補助き電区分所の正確な名前は? 本線渡り線にデッドセクション

 以前記事にした以下の内容についての確認作業

1430. 国鉄・JR東海 東海道新幹線 BT電化からAT電化最終形態までの変電所、き電区分所、補助き電区分所の変遷

 この記事では本線上で10ヶ所の補助き電区分所があり4ヶ所が基地、工場のための補助き電区分所で全体で14ヶ所の補助き電所ある旨 文献上で述べられていた内容を参考に基地補助き電所の名称を〇〇基地補助き電区分所としていた。

以下がその文献

鈴木直樹;鉄道事業者の変電設備(6)JR東海の変電設備(新幹線)の概要:鉄道と電気技術vol.34,No.3,pp.62-68,2023

 そのうち 浜松工場は浜松工場補助き電区分所としていたが現地確認をして現地の地名「可美」を採った可美補助き電区分所が正式名称であることが確定できた。

問題の補助き電区分所 銘板は出ていない 厳重な二重の金網で囲まれた設備ではない

現地での表示「可美SSP」=可美補助き電区分所で確定


本線上り線のPW(保護線)からT分岐で補助き電区分所へのPW(保護線)が分岐
上部を通過するのは上り線ATき電線(AF)

上り本線の側線から分岐する浜松工場線 エアーセクションで工場、本線間を区分
トロリ線は本線分岐

エアーセクション部 本線側トロリ線からき電線引出(TF)

浜松工場線にTFき電線が出現 この建屋は工場の構内運転停止位置になる




この鉄構で本線から引き出されたき電線(TF)が可美補助き電区分所に引き入れられる
反対に補助き電区分所から引き出されたき電線(TF)がエアーセクション工場側に繋がる
本線PWから分岐したPW(保護線)もT分岐して補助き電区分所内に引き入れられる

反対側 可美補助き電区分所側 3本の電線が引き入れられている
1本は、上り本線トロリ線からのTFき電線、1本は可美補助き電区分所から工場へのき電線
最後はPW(保護線)これはT分岐

可美補助き電区分所に引き入れられた3本の電線

一番右が本線方

中間が工場方


最後がPWだがここで名前を変えてNFとなる

左 3基の断路器は、一番奥が本線に繋がりもう片方は避雷器に繋がる
真ん中は、本線方に繋がりもう片方は、左にあるOT2(所内変圧器)に繋がる
一番手前NF(PW)は、上部端子からT分岐してGP装置に繋がり断路器を経由してOT2の低圧側に繋がる。

 本線方のき電線は右奥にの断路器に繋がり、単投遮断器(VCB)を経て断路器に繋がり工場方に繋がる。VT及び変流器等はついていない
 
断路器、VCB部の拡大 断路器は閉路


所内電源用OT2


ATき電ではお馴染みGP装置(地絡保護用放電装置)

VCB(真空遮断器)単投


中央キュービクル


可美補助き電区分所のき電盤と遠制装置


工場入出区側線
上り本線側にある工場入出区線の退避線 接地極付き断路器付き 現在加圧中

架線トラスの文字 本線トロリ線から分岐してき電

反対側


2番線?

名古屋側 接地極付き断路器は付いていない

本線渡り線のデッドセクション
通常は本線は上下線タイき電中
名古屋方のデッドセクション


新高塚変電所の中セクションにギリ引っかかる
奥 本線脇の入出区待避線の分岐始まり 摩耗警報線入り 表示器がブラケット上にある

奥にデッドセクション

浜松方 デッドセクション


全体の構図

配線図は、出典(「配線略図.net」アドレス「https://www.haisenryakuzu.net/」)を改変

おまけ

新幹線 浜松工場一般道の踏切

東海道新幹線 本線に向かって左側


東海道新幹線 本線に向かって右側 入出区線


通常は、閉鎖されている


浜松工場モニュメント


こちらは架線が無い

途中にある架線訓練場


途中にある架線訓練場














































JR東日本 宝積寺変電所 TEPCO受電開始 鉄塔銀座 TEPCO烏山線をどう通したか

1483. JR東日本 宝積寺変電所 TEPCO受電開始 鉄塔銀座 TEPCO烏山線をどう通したか

  JR東日本 宝積寺変電所の受電変更については過去に多数記事にしている。とうとうTEPCO烏山線から受電するようになった。2025年3月が運開のようだ。 1368. JR東日本 宝積寺変電所 TEPCO受電開始直前と烏山線増強線、喜連川線との接続点 栃那線No.101鉄...

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