2026年7月9日

1582. 東急電鉄 中目黒開閉所 東横線

  東急電鉄 元住吉開閉所及び用賀開閉所はデッドセクション用の72D方式の直流高速度遮断器が収容されているという推定がある。以前調査した際に、中目黒変電所があることは判明して記事にUpしていたが開閉所があるとこは知らなかった。文献上で中目黒開閉所があることが判明したので、改めて調査を行なった。

1406. 東急電鉄 全変電所・開閉所・き電室 調査結果

1415. 東急電鉄 用賀開閉所 田園都市線 上下線別き電から上下一括き電へ

1580. 東急電鉄 元住吉変電所と元住吉開閉所 東横線・目黒線


東横線が地上部走行で上下線別き電だった時分のき電系統図
 柿の木坂変電所側にセクションインシュレーターとエアーセクションで形成されたデッドセクション部があることが判る 東急電鉄 中目黒変電所はTき電だった。

これは地下鉄側でのき電系統図
ここには72D方式のデッドセクション部があることは記されていない
地下鉄側なので記載されていないのかもしれない

東横線(地上走行)が上下一括き電を行なった際の変電所部のき電系統図         デッドセクション用の72D方式が採用されている 渋谷・横浜方が上下一括き電

 東横線 地下化・副都心線接続のため東横線は渋谷駅ー中目黒駅間が上下線別き電に切り替わった。つまり当初のき電系統に置き換わり、横浜方が上下一括き電となった。

このような接続場所は以下の3箇所が該当する。

東横線 上下一括き電から上下線別き電へ

東横線の地上部から地下部へ乗り入れ みなとみらい線に繋がる部分
地上部が上下一括き電 地下部が上下線別き電、他社線乗り入れなので開閉所がある

 この部分は、変電所があり中目黒変電所と機能が似ている。しかし開閉所があるが横浜開閉所は他社線乗り入れの設備なので除外して考える。


目黒線上下一括き電から新横浜線 上下線別き電
変電所が無い開閉所機能でエアーセクション2ヶ所で挟まれたデッドセクションがある。

 開閉所の機能は延長き電とエアーセクション2ヶ所で挟まれたデッドセクションをき電する機能がある。


用賀開閉所付近のき電線 系統簡略図 用賀開閉所内の配線は推定
二子玉川第二変電所付近のき電線系統図は次の記事としてUpする


 この開閉所の機能は複雑で下り線だけのデッドセクション用直流高速度遮断器が置かれている。


そして中目黒開閉所は以下の場所にあった。
ここまでの流れは以下を参照


つまりこの奥の架線柱に沿ったダクトに横浜方き電線とそこから72D方式のき電線が収容されているので、中目黒開閉所はこの架線柱下部に存在しているはず


 

横浜方上下一括き電線2回線引込
デッドセクション用き電線2回線引出
このダクトを追う



高架下のこの建屋にダクトが引き込まれている

ドアがあるが表示がない
空調室外機にも設備ラベルが貼っていない

横浜方上下一括き電線2回線引込
デッドセクション用き電線2回線引出
はここが始まり

手掛かりを探す

引き込まれているケーブルに名札が付いている


拡大 500㎟のケーブル 中目黒開閉所と明記


拡大 500㎟のケーブル 中目黒開閉所と明記

当たり 中目黒開閉所の場所が判明


それでは上下線のデッドセクション始まり部と終了部を見てみよう
下り線側

下り方 デッドセクション開始点 架線柱に標識 SはSection
奥架線柱からデッドセクション用き電線が立ち上がる

奥架線柱から立ち上がったデッドセクション用き電線が引留められ
上下線のデッドセクション部にき電


右 奥架線柱からのデッドセクションき電用き電線がセクションインシュレーター奥側に繋がる。駅構内直近のためエアーセクションでの区分ではなく、セクションインシュレーターを使用。セクションインシュレーター手前側にも上下線別き電線の下り側が繋がっている


デッドセクション用セクションインシュレーターを下から見上げたところ
デッドセクション用き電線、上下線別き電線がき電吊架線に繋がっている


デッドセクション横浜方 末端 電車線区分標に「出」表示
引き止められているのはデッドセクション用き電線上下。 右に添線で強化されているエアーセクション端が見える。
上部を通過する横浜方上下一括き電線にタイボンドがある。ここでT分岐して横浜方き電吊架線にき電している

この部分のエアーセクションは添線で強化されている。

この部分のエアーセクションは添線で強化されている。
左奥の架線柱にデッドセクション用き電線が引き止められている

上り線側
左 奥に電車線区分標 エアーセクションではなくエアージョイント

上り線側 デッドセクション開始点 電車線区分標に「S」表示

よく見ると上り線側はセクションインシュレーターで区分されている


セクションインシュレーター部 右 上下一括き電横浜方 左 デッドセクション部


かつてはこの手前のエアージョイントはエアーセクションだったかもしれない。
奥が駅なので電車が詰まった際、エアーセクション間に掛る場合もあるのでセクションインシュレーター化された可能性は高い


駅直近のデッドセクション出口のセクションインシュレーター
電車線区分標に「出」の文字がないがデッドセクション出口である
奥側 上下線別き電上り線き電、手前側デッドセクション側
各き電線ががき電吊架線に繋がっている

東急電鉄 中目黒変電所・変電所間区分断路器盤と中目黒開閉所の関係
出典(名「配線略図.net」「https://www.haisenryakuzu.net/」)から引用改変


かつての地上走行時の東急中目黒変電所 日比谷線 中目黒変電所及びデッドセクション
緑が東急電鉄側デッドセクション用開閉器収容、紺がデッドセクション部
かつては上り線側のデッドセクション部の入口はエアーセクションであった

参考資料(順不同)
日比谷線 建設誌

松原優平;鉄道事業者の変電設備(17):鉄道と電気技術Vol.35,No.2,pp.82-85,2024


石井明夫ら;東急特集 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.35,No.442,pp38-43,1985

小塩敏貢;テーマ技術資料 東急東横線地下化区間の電気設備:鉄道と電気技術Vol.15,No.4,pp.21-26,2004

望月勇一郎ら;東急特集 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.44,No.600,pp55-57,1994

金澤克美;特集:東京急行電鉄 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.57,No.749,pp63-65,2004

伊東博之;特集:東京急行電鉄 電気設備の概要:鉄道ピクトリアル:Vol.65,No.912,pp76-80,2015 変電所・開閉所の数のみ記載



東急電鉄 全変電所・開閉所・き電室 調査結果がやっと完成

1406. 東急電鉄 全変電所・開閉所・き電室 調査結果

  このところ、しばらく東京近郊の私鉄の変電所を巡ってなかったので、まずは東急電鉄の変電所・開閉所・き電室巡りを行なってみることにした。 ネタは以下の文献 松原優平;鉄道事業者の変電設備(17):鉄道と電気技術Vol.35,No.2,pp.82-85,2024 ...

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