新水上き電区分所
アプローチ:水上駅 容易 大宮起点127k821m
区分:新湯沢変電所・新渋川変電所
ATの10km間隔での設置。高崎側 新高山補助き電区分所、新潟側万太郎補助き電区分所
特徴:積雪を考慮してパイプ母線方式。上下線とも同じ構造 上下線の接続はケーブル接続
下り線においてSN部のサージによるトリップ事故発生(実際はEMCによる誤動作)、トンネル区間(照明等)・積雪地帯(融雪対応)であるため配電所が設置されている。
同様な配電所は、榛東配電所、中山配電所が該当。
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水上配電所トンネル内配電線強化のため設置 防災・照明等 |
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文献より
下り線ケーブル故障検出リレー50C-SN1動作による き電トリップ発生。
原因は、中セクションにおける切替開閉器動作時のサージによる不要動作と推定。
新水上SPは、大宮基点127k821mに位置。新渋川変電所と新湯沢変電所の電源突合せ部であり、上下線並列き電、中間の補助き電所SSPおよび末端の新水上SPで上下線を接続してき電(パラき電)している。
下り線は6~12/10000の連続勾配で力行が続く場所。トンネルが多くポストの引出しに特高ケーブル多用。
同様な測定を特高ケーブルの使用をしていない新高崎SPでも実施。その結果隣接の変電所でのSN部サージが検出されている。切替開閉器開閉時のサージが高周波に属するパルス状なのでケーブルの静電容量やGP装置のコンデンサを経由してき電区分所内に戻り、リレーの誤動作が発生。事象の解決策ではないが、オンディレイタイマーを作動さてパルスサージが発生するタイミングを不感動作させて回避している。JR東海でもSN部におけるノイズ対策は盛んに研究されており、専用のCR装置もSN部に設置されている。新戸田SSPの誤動作も新与野SPでの切替開閉器のノイズが伝播することで発生することが判明しているのでSN部及び信号系のEMC対策が重要である。
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AT 2台と切替開閉器予備を含めて2台が設備されている建屋 下り線側 |
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パイプ母線 下り方 AT13側
ケーブルヘッドが見えるが、上り線とのタイき電用 上り線側 き電部と接続 |
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計器用変流器がT,Fの各線に繋がる。 下り方 AT13側 |
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建屋からの配線は、すべて断路器に繋がり、故障時の切り離しに対応。下り方 AT13側 |
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トンネル内に給電するき電ケーブル 奥に避雷器が繋がる。下り方 |
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緑色の避雷器様なものは、き電ケーブル外装に繋がる故障時のロケーター 下り方 |
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左右に横切るパイプ母線は、予備用T線供給用バスバー 下り方
予備ケーブルは共用で対応している。(き電線がケーブルの場合) |
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切替開閉室 予備を含めて2台 |
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AT用放熱器が建屋左右にある。 AT11側 |
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ATの中性点には、CTが付いており故障時の電流値モニターを行っている。 |
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下り方 AT11側 |
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AT11側 |
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真中の装置は、計器用変流器 AT11側 下り方 |
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積雪を考慮した通路 高架下 |
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上り線側 設備 下り線と同じ構成 |
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き電ケーブル引込口 トンネル間はスノーシェードで覆われている。 |
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下り線と同じ構成 |
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下り線と同じ構成 |
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下流側から見た新水上き電区分所 新幹線線路は、スノーシェードで覆われている。 |
参考文献
図2-1 新水上SP電線接続図(下り系)
関島志郎ら:新幹線き電設備の中セクションに関するサージの研究
鉄道テクニカルフォーラム論文集;2005,18th,pp.13-16
高野 光ら:上越新幹線送変電設備と雪対策
電気鉄道;1982,Vol.36,No.11,pp.6-8