2019年11月10日

925. 北越急行 北越北線(ほくほく線) 全き電設備 complete

北越急行 北越北線(ほくほく線) 全き電設備

#ナイトタートル、#直流変電所、#66kV、#送電ケーブル、#架空送電線、#
インピーダンスボンド、#浦川原変電所、#き電電圧補償装置、#DCVR、#き電区分所

北越北線の全き電設備をcompleteしたのでまとめ
上越線側から一覧

当初7箇所の変電所を4か所に減縮。3か所はき電区分所として運用、津池、大島、大潟が該当
その後さらに、津池を廃止(64Pの解除)している。(64Pは直流母線地絡時に変電所マット接地電圧上昇をレール電圧との差分で検知する装置)










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ほくほく線160㎞/h運行では、六日町-十日町間の赤倉トンネル部のき電が課題であったため土被りが一番小さい津池に変電所を、位置的に設けた。そのため津池-十日町間が短い

北越急行 北越北線 断面

計画時 
計画当初の受電とき電系統図
大島SS、松代SSは、154kV受電であった
変電設備
東北電力 154kVまたは66kV受電 主要変電所は2回線受電、その他は1回線受電
大島、松代変電所は154kV受電
変電所は7カ所、主要変電所(六日町、松代、大潟)は2バンク、その他(津池、十日町、大島、浦川原)は1バンク
JR線との接続箇所(六日町、犀潟)にき電区分所を設ける
DC架線電圧補償装置(DCVR)は、設備されていない。

建設時(はくたか運行中)

東北電力受電系統図 66kV 統一 
き電系統図 計画時との大きな相違はない
変電設備
東北電力 66kV受電 主要変電所は2回線受電、その他は1回線受電 2回線受電の変電所はMOFを回線毎に設備、1回線毎の点検取替時に停電を伴わないよう設備
 東北電力との交渉により、東北電力 松代、虫川変電所間に連絡送電線を東北電力の負担で
 建設して受電
変電所は7カ所、主要変電所(六日町、十日町、松代、浦川原、大潟)は2バンク、その他(津池、大島)は1バンク 概ね10㎞間隔
JR線との接続箇所(六日町、犀潟)にき電区分所を設ける
DC架線電圧補償装置(DCVR)を津池、浦川原変電所に設備
 優等列車(はくたか)の運行を考慮して隣接変電所脱落時に対応できるよう津池、浦川原にDCVRを設けている。
設計時の変電所間隔 SP=き電区分所、SS=変電所 数字はm
六日町SP-3,870-六日町SS-8,410-津池SS-5,920-十日町SS-11,360-松代SS-9,140-大島SS-8,980-浦川原SS-9,260-大潟SS-1,740-犀潟SP
概ね8~10㎞の間隔であった。首都圏周辺の直流変電所と同じ間隔

設備スリム化時(現状)

説明を追加
津池、大島、大潟変電所 廃止、 大潟、大島変電所をき電区分所化
津池、浦川原変電所のDC架線電圧補償装置(DCVR)を切り離し使用停止
高速走行用の信号現示を行う「GG信号」廃止
特急用車庫のの廃止
トンネル内信号所(赤倉、薬師峠)の廃止
十日町駅の1線スルー通過線の使用停止
赤倉信号所~くびき間の閉塞方法を自動閉塞から自動(特殊)閉塞に変更し、中間の閉塞信号とそれに付属するATS-P符号処理装置と地上子の撤去
現時点の変電所間隔 SP=き電区分所、SS=変電所 数字はm 大島SP、大潟SPは、省く
六日町SP-3,870-六日町SS-14,330-十日町SS-11,360-松代SS-18,120-浦川原SS-11,000-犀潟SP
松代SS-浦川原SS間が18㎞ほどになり長くなる。





参考文献 順不同
北越北線工事誌・六日町-犀潟間;日本鉄道建設公団東京支社、日本鉄道建設公団関東支社編
第8編 電気 第5章 電車線路設備、第6章 変電設備:pp.510-592
丸山剛;わたしの会社 北越急行(株)の巻;鉄道と電気技術:vol.29,No.7,pp.93-95,2018
君塚和夫ら;北越北線160㎞/h高速走行の電気設備:鉄道と電気技術:Vol.8,No.4,pp.45-57,1997
内田滋;北越北線(六日町・犀潟)の160㎞/化計画:Vol.1,No.6,pp.24-28,1990
鈴木文彦;第三セクター地方鉄道のその後(19)北越急行;鉄道ジャーナル:Vol.49,No.12,pp.150-159,2015
工藤智明;在来線(単線)で160㎞/h運転の認可を得たほくほく線:JREA,Vol.40,No.4,pp.51-55,1997

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