ロイヤルEXP運行に向けて準備始まる カギは安全運行、運転士講習2023年朝日デジタル
以下引用
私鉄大手の東急(東京)の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」が来年1~3月、初めてJR四国の路線を走る。3泊4日で96万円以上と破格の高価格帯のツアーで、カギを握るのが安全運行だ。運転士の講習が実施されるなど、本番に向けた準備が本格化している。(中略)
ザ・ロイヤルエクスプレスは架線から電気を取るパンタグラフやモーターのついた電車だが、JR予讃線には、車両の大きさに比べて断面積が小さいトンネルがあり、パンタグラフを取り外さなければ通過できない。このため、全区間を電気機関車が牽引(けんいん)する。担当するJR四国の運転士は電気機関車の運転免許を持つ40~60代の6人。児島―高松間はJR西日本所有のEF65形電気機関車、高松―琴平間、多度津―松山間、松山―今治―高松間はJR貨物所有のEF210形を使う。
引用終わり
JR四国の電化路線の変電所は一部を除いて3,000kWシリコン整流器1台の設備である。これは10㎞間隔に変電所があるとしても弱い き電設備である。そのため高松貨物ターミナルができた際のEL入線のために新しく、鬼無変電所が増設された。JR四国 高松変電所からの自営送電線22㎸で受電されている。
ザ・ロイヤルエクスプレスが運行される児島ー高松間の き電は四国連絡橋部分が上下方面別き電 宇多津き電区分所から高松駅までが上下一括き電、宇多津き電区分所から丸亀駅までが上下方面別き電で丸亀駅の宇田津方で上下方面別き電線が1本にまとまり上下一括き電となっている。
さて 琴平駅まで電化されている土讃線には変電所は無い。分岐点の予讃線 多度津変電所からの き電を行っている。つまり琴平駅-多度津駅間11.3kmは予讃線 多度津変電所からのき電のみで電車を運行している。多度津変電所から片送り11㎞は末端で電圧降下を起こす。
土讃線 多度津ー琴平間のき電状況 Google my Map
ここにELのEF210形が単独入線すると末端の琴平駅で運転時にどれだけ電圧が下がるか概算してみた。EF210形は1パンタで入線。直吊架線方式なので2パンタにすると押上力が強くなるため。
文献よりトロリ線は110㎟、き電線は硬アルミ撚り線510㎟×2条、き電分岐装置は250m間隔。距離11kmとした。但しき電線とき電分岐装置間の抵抗値は0Ωとした。またパンタ摺板とトロリ線に間の抵抗も0Ωとした。直吊架線方式なので吊架線の抵抗は無い。帰線となるレールの電気抵抗も0とした。車輪とレール間の電気抵抗も0とした。
JR四国 多度津変電所 1Lから受電 但し2021年時のGoogle street View
四国電力の66㎸系統図でも四国電力 多度津変電所66㎸ 需要家線(No.84)1回線受電となっている。
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手前 断路器(開路)と上部母線間のジャンパ線は取り外されている 奥にあるのは整流用変圧器、横のキュービクルはFL(電力沪波器)だが頭頂部のき電線が無い 但し2021年時のGoogle street View |
奥に見えるのは現在運用中の変成設備 3,000kWのシリコン整流器と正極負極母線断路器
2基の変成設備があるが1基だけで運用。2基目の整流用変圧器からの交流1200V線は取り外されておらずシリコン整流器に繋がる。シリコン整流器からの正極、負極母線は取り外されていて無い。 但し2021年時のGoogle street View
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2024年のGoogle street View上空画像 2021年と比較して変化が無い 変成設備(整流用変圧器・シリコン整流器)は1基で運用 |