2025年12月29日

1531. JR東日本 南与野変電所老取更新 2025年12月時点

南与野変電所老取更新

8.  JR東日本 南与野変電所(直流) 2013年12月の最初の記事

 埼京線の変電所群で最後の更新工事となる。戸田変電所、日進変電所はもう更新が終わっている。 

 埼京線沿線で最初に更新が行われたのは日進変電所(埼京線の運開は1985年12月) 経過約30~35年で更新が行われている。




最後の更新工事未了の埼京線の変電所が南与野変電所になる。

1392.  JR東日本 南与野変電所更新の現実化 2024年11月の記事 最初の記事から11年経過

1515. JR東日本 南与野変電所老取更新 2025年8月時点 最初の記事から12年経過

今回の記事は2025年8月からその後の状態を表す

ステージが構築され機器が配置される段階に来ている

建屋内に制御機器の搬入 11月

JR東日本の社員は立ち合い

直流総括盤と読める 後ろのマークは富士電機のマーク


直流断路器盤 最近は全てキュービクル内収容
配置はZ母線共用と、戸田上下、日進上下

多分形状からして高配用変圧器の低圧側 右から66kVのプラグインT形終端接続部

負極母線断路器 89N1,2

負極母線断路器の脇にある開口部はレタンが設置されるであろう


例 戸田変電所 レターン(リーターン)帰線集約部といろいろな名称がつけれている
帰線を集約して線条のインピーダンスボンドまで送る部分 奥に負極母線断路器がある


シリコン整流器が据え付けられている 整流用変圧器はまだ運ばれてきていない
多分6,000kW 級

66kV 大宮-戸田線(途中武蔵浦和配電所経由)引込ピット
左に見えるのが現用中の66kV2回線引き下ろし、引き上げ部

12月の状態 大型の機器の配置は終わったようだ。


変電所銘板が付いた


66kV C-GIS部
左から配電用変圧器(860)、主器1号(820)、主器2号(810)、
受電大宮線2号(520)、受電大宮線1号(510)、受電大宮線2号、受電大宮線1号

 主器とは整流用変圧器を示す。C‐GIS盤内部にメインの変電所母線が通り、その母線に対して配電用変圧器(860)、主器1号(820)、主器2号(810)、受電大宮線2号(520)、受電大宮線1号(510)が並列に繋がっているのだろう。では残りの受電大宮線2号、受電大宮線1号が用途不明である。前から推測している南与野変電所‐浦和変電所の1回線分か?(浦和変電所が蕨交流変電所からの2回線受電で蕨が落ちた時のBackUp体制がとれていない。との国交省からの指摘が入っている)

高配(配電用)用変圧器銘板 2次側のタップ切替

メーカーは東光高岳

C-GIS部のステージ下にはピットがあるが配線はされていない

整流用変圧器とバスダクトで繋がるシリコン整流器6,000kW 

整流用変圧器


整流用変圧器

整流用変圧器 柱で隠れている部分にシリコン整流器 その左になにか装置がある


別角度 整流用変圧器とバスダクトで繋がるシリコン整流器
その後ろに何か装置がある

富士電機製二重三相ブリッジ 6,000kW 1,500V 4,000A


 更新された、戸田変電所の場合、さらに等価24相変圧器が導入されている。このため11次および13次高調波が抑制されている。

等価24相変圧器 2台並列運転

戸田変電所の場合等価24相変圧器が導入されているが、この南与野変電所については不明


シリコン整流器の後のある謎の装置
シリコン整流器の後にある謎の装置 2台ある
上部にブッシング部が2つあり、放熱器が付いている

拡大 

場所を変えてさらに観察

これがステージの全体像だが直列リアクトルを置く架台が無い

 戸田変電所の直列リアクトルは大きな装置となっていた。整流器を等価24相(並列運転)するため、おのずから直列リアクトルは大きくなる。
戸田変電所の直列リアクトル 2回線分が1台に収容

南与野変電所には、装置の配置は終わっているが通常の直列リアクトルが無い。

 調査したところJR西日本が特許を持っている直列リアクトル付電力ろ波器(Q-Fℓ)を設置したようだ。片方のブッシングを正極母線、もう片方を負極母線に繋げる



直列リアクトル付電力ろ波器 50Hz 4000Aも製造している

南与野変電所にあるものと形状が似ている

別角度 どう見ても直列リアクトル付電力ろ波器に似ている


 直列リアクトル付電力ろ波器なら高調波対策も兼ねるので12相等価整流方式で対応でき、直列限流リアクトルなら装置の小型化も図れる。

 最近の直流変電所は、12相等価整流器を採用するので昔からある電力濾波器は省略される傾向にあったが、この南与野変電所の装置が直列リアクトル付電力ろ波器を採用している可能性が高い。 要調査(多分 鉄道と電気技術誌に載ると思う)



負極母線断路器の隣の部分はレタン(ブルーシート部の開口部)であろう


変電所外のき電線、帰線の引出は側道に鉄構を立てる立派な構造

変電所の工事とは別発注になっている大宮線66kV2回線の引込口
以前は1回線分しか出てなかったが、いつの間にやら6回線分の管路がある

これなら戸田方2回線、大宮方2回線が余裕、2回線余る???




以前は1回線分しか管路が引き出されれなかった。


アスファルトが新しいので手戻り工事を行なった???
アスファルトにJRの文字が無い


引き続き注視 
き電線、帰線がどのように配置されるか?                      謎の装置は直列リアクトル付電力ろ波器なのか?!                  浦和変電所に南与野変電所から送電線が伸びるのか?









































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