2014年12月1日

213. JR東日本 桃野開閉所(交流)

桃野開閉所
アプローチ:容易 上毛高原駅  歩く                                       
機能:千手線1,2号を縦割り母線で岡部交流変電所に送る。開閉機能だけ 断路器遮断器、計器用コンデンサー形変圧器、避雷器、ブロッキングコイル、接地用断路器などがある。       
送電線直下ではじりじりと放電音が聞こえる。上越国境越え路線名に上長崎とあるが、これは六日町の上長崎に開閉所があった時のなごり。 
特徴:PCB汚染機器の保管庫がある。トンネル”ドン”の中山トンネルもついでに見学できる。             
設備:千手線154kV 2回線を縦割り母線方式で岡部線の引き継ぐ
中間開閉所の設置は、長距離送電の安定度を確保するために行われる。開閉所の操作により、速やかに事故点を取り除き、事故前と事故後の送電線リアクタンスの変化を少なくし、過渡現象(急に電圧が加わる・急に電圧が無くなる・回路定数が変わる)の安定度を高めることができる。

どうやらGIS化されるようでケーブルヘッドの架台2基と分岐用鉄塔が建っている。




GIS化設備も構築中 Google Street Viewから
頭頂部が斜面なのは積雪を落とすため


右上にGIS設備が構築されている。

Google Earthの画像 右のGISでこの桃野開閉所全体の機能を持たせることができる



千手線154kV 土合付近 矩形鉄塔 回線別

千手線154kV 土合付近 矩形鉄塔 回線別

千手線154kV 土合付近 矩形鉄塔 回線別

左 東電清水南線66kV   右 千手線154kV  水上変電所付近

千手線154kV 新水上き電区分所付近  回線別

千手線154kV 新水上き電区分所付近  回線別

千手線154kV 2回線

表示は、六日町にある上長崎開閉所跡と桃野開閉所の間の鉄塔となるが
上長崎開閉所は、閉鎖され門型鉄塔がのこるだけである。

遥々 上越国境を抜けたきた154kV 千手線154kV

桃野開閉所 全景 左 千手側 右 岡部側

千手側 154kV 受電口





千手2号線 手前 避雷器 後ろ オレンジ色計器用変圧器(コンデンサー形)

千手1号線 オレンジ色計器用変圧器(コンデンサー形)の後ろは、停電時接地用断路器

上 画像の裏 千手1号線 停電時接地用断路器 
オレンジ色計器用変圧器(コンデンサー形)はブロッキングコイル下部に繋がる。
ブロッキングコイル上部は、母線につながる
ブロッキングコイル下部は、送電線と避雷器に繋がる

縦割り母線同士を繋ぐ遮断器 両端に断路器

上記画像部分 全景 縦割り母線同士を繋ぐ遮断器 両端に断路器

岡部線2号

左遮断器を経て断路器と接地用断路器が繋がる 岡部線2号

断路器 遮断器 断路器部分 縦割り母線同士を繋ぐ遮断器 両端に断路器

断路器 拡大

岡部2号線 手前接地断路器 奥計器用変圧器(コンデンサー形) さらに奥 避雷器

上記部分 拡大

岡部1号線 同上部分



桃野開閉所 全景 左 千手側 右 岡部側

碍子汚染度測定パイロット碍子



参考文献

鈴木勝行:過渡安定度からみた中間開閉所の最適点の選択法に関する研究
日本大学理工学研究所所報;1989、Vol.69,No.3,pp.695-703


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