大井町交流変電所
アプローチ:京浜東北大井町駅 容易 受電:新鶴見交流変電所66kV地中3回線(1回線は市の坪変・馬込変経由、2回線はT分岐川崎変電所経由)浜松町交流変電所とともに首都圏都心部22kV基幹変電所の役割を持つ。154kV OFケーブル2回線の油槽が線路脇にある。
き電:
直流
東京総合車両センター、東海道線、京浜東北線、品川駅電車区(横須賀線庫21、22)、旧JR大井工場は、品川変電所からの給電
交流
交流22kV系で大井町直流変電所、蒲田、目黒、品川イーストビル配電所、東京総合車両センター、大井工場、大井ふ頭・田町=浜松町交流変電所22kV地中1回(高輪配電所(旧品川坑口変電所)芝浦変経由)
交流66kV系で新宿方面66kV 2回線大井新宿線、神田方面66kV 2回線大井神田線を送出している。
沿革
1927年 大井町変電所構内に開閉所を開設
1950年 大井町交流変電所と改称 66kV 新鶴見1号導入
1964年 66kV 新鶴見2号導入
2002年 66kV 新鶴見3号導入
主変圧器 8万kVA LTC付に2台交換 3次に分路リアクトル2万kVA
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銘板は、大井町変電所だがJR東内では、大井町交流変電所
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大井町駅 大井町変電所間にある浜松町線1,2号 ここは重力式油槽(川崎・蒲田にも油槽はあるが圧力式) |
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変電所 線路から下りてきたケーブル保護管をハンドホールに導く
たぶん154kV 浜松町線1,2号 |
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変電所方面 送電線 ハンドホール この工事の最中にクレーンのき電線接触事故を起こしている。 |
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154kV OFAケーブル 浜松町線1、2号が敷設されたトラフ 京浜東北側 |
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154kV OFAケーブル 浜松町線1、2号が敷設されたトラフ 東海道線側 煉瓦作りの建物は国鉄大井町変電所跡 |
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大井神田線1,2号は、大井町交流変電所から送出されている。 |
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左 分路リアクトル 浜松町交流変電所にも同様なリアクトルがある
工事中で塀が取り壊され丸見え |
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主変2号 制御盤 主変3次の銘板 分路リアクトル所内変圧器 |
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主変1号制御盤 66kV降圧22kV
3次 11kVは分路リアクトル用
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左 円筒形の部分がタップ切替接点部 主変2号 |
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66kV母線 C-GIS盤 |
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22kV 母線C-GIS盤 |
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主変圧器 裏側 |
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O,W,Vの記号が裏側に Uが無い Oは中性点?
中性点 接地だと154kVだが
手前 立会川送水管
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別の日 別アングル O,W,V,Uの記号が裏側に Oは中性点
JR東日本ならばR,S,Tのはず?
手前 立会川送水管
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22kV C-GIS群 |
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22kV 直流変電所(建屋内)送電 |
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敷地外にある 鶴見給電区の古い標柱 |
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高配 変圧器2台 新設 |
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き電線引き出し |
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オレンジ 東海道、 青 京浜東北 |
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東京総合車両センターからの帰線 2本 |
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東京総合車両センター用 23,1F、24,2F用き電線 |
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東京総合車両センター用 上2本 23,1F、24,2F用き電線 下2本は、帰線 |
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左 品川 横須賀線 庫21,22 ケーブルで送られている。 |
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大井町変電所 庫21,22 引き出し |
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庫21は、裸線で最初は送出。庫22はケーブル化 |
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庫21は、裸線で最初は送出。庫22はケーブル化 日本ペイント工場脇 |
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庫21は途中田庫に名称が変わるが品川駅手前で庫21に戻る |
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大井変電所からの庫23,24が東京総合車両センターへ。手前にある断路器で分割されている |
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拡大 上部 き電線 下部 帰線 |
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さらに拡大 庫下(1F) |
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東京総合車両センター 入口にある断路器 品川変電所からのき電線
と大井町変電所からのき電線の合流点 右の鉄構に断路器がある。 |
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東京総合車両センター 見学ツアー 大崎駅から総合車両センター 臨時電車 車中から断路器部 |
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左壁面にクリートで留められていた、庫21 き電線が立ち上がり架空線となる部分 |
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庫22は、新幹線側に移動 |
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庫22は、新幹線側に移動 庫21の架空線引きとめ部が左鉄柱に見える |
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庫21 下の青いパイプは、両国・東京駅間の東京トンネル湧水を立会川まで送水するパイプ
大井町品川間 |
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奥は、JR品川駅 |
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京浜急行 跨線部の大井町変電所からの庫21,22 |
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品川駅構内 庫22 |
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品川駅構内 庫21
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東京総合車両センター見学 き電・変電に関するものを主にピックアップ
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鉄道関係用品販売の整理券をもらうために並ぶ人々
展示 車両
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東京総合車両センター 変電所 C-GIS化されて小型化 大井町交流変電所からの22kV 2回線受電 |
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奥にみえる溶融亜鉛塗装の機器は、帰線自動開閉装置
レール(帰線)から修繕庫・交検庫等に電流が流れないようにし、かつ庫内の電流を
レールに逃す装置であり、レール絶縁部を介して
シリコン整流器とサージ吸収素子、電圧、電流計、短絡バーから構成される。
庫内の方が接地抵抗が低くなる場合 庫内からの漏れ電流を少なくする。
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庫内入り口は、剛体架線でシッターが閉まるようになっている。 |
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電留線には、停電作業用の接地形断路器が設けられている。 |
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接地形断路器 |
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接地形断路器の接地側には逆流防止装置があり、レール電位が高い場合
架線に逆流電流が流れないようにしてある。 |
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内容は、シリコン整流素子である |
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逆流防止装置からの接地線がレールに繋がる。 |
大井車両センター2Fから大井工場への通路にあった装置
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帰線自動開閉装置
レール(帰線)から修繕庫・交検庫等に電流が流れないようにし、かつ庫内の電流を
レールに逃す装置であり、レール絶縁部を介して
シリコン整流器とサージ吸収素子、電圧、電流計、短絡バーから構成される。
庫内の方が接地抵抗が低くなる場合 庫内からの漏れ電流を少なくする。
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帰線自動開閉装置 文献より引用
電車車庫付近では比較的大きな漏れ電流により埋設管の急激な電食や火花が発生することがある。この防止対策としては帰線自動開閉装置の適用が効果的で当所では、転削庫においては推定年間320kgの電食をほとんど解消し、また修繕庫ではクレーン使用時約250Aと推定された火花電流が16Aと大幅に減少した。
このような、大きな漏れ電流による異常電食や火花の防止対策として原則的にはレールと建屋その他との接触を切り離せばよい。電気設備の技術基準でも第269条でレールと建屋配管類の電気的接触を禁止している。しかし、実際には分離困難な場合があり、このため「但し車庫その他において金属製地中管路の電食防止のため帰線を開閉する装置を施す場合はこの限りでないとされている。
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き電保護パックと起動回数カウンター
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き電保護パック
高抵抗地絡問題の解消の為 開発された装置
故障点の抵抗が0.5Ω程度の場合 き電線や電車線が構造物に接触した場合故障が検知できないで、大電流が流れ続け信号・通信ケーブル等の焼損が発生する。 これを検出し保護するために開発された装置。
き電電圧が1500Vと低く高抵抗のコンクリート柱などは地絡した場合、故障電流が小さい、その一方電気車負荷電流は2~4kAと大きく、運行密度が高い変電所の回線電流は数kA以上になる。 原理としては、高抵抗地絡故障による構造物の電位上昇により放電ギャップを作動させて故障電流を速やかにレール帰路に移行させて変電所の保護回路を作動させることによる。
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品川変電所からの大井工場線 試22 |
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交検庫前の断路器 |
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交検庫前の断路器 |
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1500V通電中 |
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ジャンパ線通電試験 |
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大井工場内 基準器室 基準分銅保管 |
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基準分銅 |
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電動機試験用インバーター |
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試験台上の電動機 |
参考文献(順不同)
大境 彰:電食防止用帰線自動開閉装置
防錆管理;1986,Vol.30,No.4,pp.109-114
斎藤 貴ら:給電三期 品川・大井町間送電管路新設工事 クレーンワイヤーき電線接触事象について
東工技報;2010,Vol.23,No.8,pp274-276
由井清ら:放電ギャップを応用した高抵抗地絡保護装置の開発実用化
鉄道と電気技術;1889,Vol.43,No.8,pp.2-7